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最短記録,論文採択

僕のblogを知っている友人から,「食べ物の話ばっかじゃん」と言われたことがあるんですが,それなりに仕事関係は避けているのも事実.面白くないですしね.

そんなお仕事関係なんですが(避けてないじゃん),立場上「論文」なるもんを書くわけです.書いたら,それを論文誌というものに投稿するわけです.その後,覆面査読者のネチネチ攻撃を受け,それに耐えられたものは採択,そうじゃなければ棄却.それなりにタフな世界です.ちなみに論文誌にもレベルがあって,このネチネチ度が納豆の糸並みの高級雑誌から,さらさら無色透明カムカムえぶりばでぃな所も...(意味,わかんないよ)

覆面査読は,なんやかんやで一ヶ月程度かかります.怠慢査読者にあたったり,査読者数名をタライ回しにされると,数ヶ月かかることもあります.まあ平均2,3ヶ月と言う所でしょうか(あくまで物理系の場合).この辺り,結構面白い話があるんですが,あまり書くとやばいので…

さて,そんな論文を書き上げて物理学会誌に送ったのが先月末.まあ,秋までは返事が来ないだろうとノホホンとしてたら,突如編集者からメールが来ました.あまりに早いのは,大体不吉な知らせなんですが...

メールには「内容OK,修正の必要なし,このまま掲載

正直ぶったまげましたよ.投稿してたったの2週間で採択.ここまで短期間だったのは生まれて初めてです.共著の同僚と,この話をしていたら,彼がすばらしい推理.

「今丁度休暇シーズンじゃんか.きっと査読者がハワイに出かける直前に,この論文査読の依頼を受け取ったんだよ」

ありえる.ちゃんと読んでねーだろ,見たいな.

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学者・研究者相手のビジネスモデル?

最近では殆どの学術論文がオンラインで読めるのですが,稀に古いものを確認するのに図書館の書庫に篭ることがあります.そんな時の楽しみの一つが分野外の学術誌をパラパラとめくって見ること.ふと手にした未知の学術誌.これが酷かった.ざっと読んだだけですぐに誤字脱字が見つかる程度の内容です.手抜きここに極まれり.査読・編集をちゃんとやっているのやら.数だけ集めて掲載料収入で稼ぐ,学者相手のビジネスモデルなのかもしれません.

2,3年ほど前に,新しい学会誌が出来たという案内のメールが来たことがあります.インターネットの時代,印刷はもう時代遅れで,オンラインのみの学会誌なんだとか.まあ言っていることは正しいんですが,なんか胡散臭いものを感じました.その出版社のIPアドレスを管理している国を調べてみると,とてもサイエンスには縁の無さそうな所.これも論文業績が欲しい学者を相手にした,新規ビジネスでしょうね.多くの場合,研究内容の「質」を評価するのは難しいので,どうしても「量」で業績を判断されがち.

実際には,伝統ある学術誌がコスト削減とスピードアップ目的でオンライン版のみに移行することはあります.でも新しい学会誌となると,評価のしようもありません.概して酷い論文誌というのは「投稿するものは拒まず」な世界だし,オンライン版にしてしまえば紙媒体によるコストの制限も無くなるので,投稿論文数自体はいくらでも増やせます.比例して,掲載料収入も増えるし,需要と供給の関係が成り立つのなら,図書館で見かけたような酷い雑誌が,そのうちネットに溢れるようになるのかも.

同じように,何だか得体の知れない国際学会への招待状を頂いたこともあります.会議のスコープが,基本的に何でもあり.安直な学会誌論文に輪をかけて「来るものは拒まず」なのが国際学会ですが,ご招待ともなれば箔がつきます.たとえ大安売りで招待状を送りまくっているとしても.

おまけにこの参加登録費が馬鹿高い.これまた大量に研究者を集めて参加費で稼ぐ,新しいビジネスモデルなのかも.おそらくは,真っ当な学会ではちょっと発表できないような怪しげな研究発表が飛び交っていることでしょう.それはそれで楽しげではあります.

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