「論文」タグアーカイブ

パラボラ埋没秒読み

また雪です。何十年かぶりの大雪に見舞われたLos Alamos,とけずに残ったところは1mを超す深さとなっております。庭の雪も一時減ったのですが,再び20cm追加。柵の一部が,雪の重みで崩壊しました。

午後に雪かき汗かきし,冷蔵庫からビール一本取り出してしまったもんだから,そのまま夕方まで昼寝。書きかけ論文がパソコン画面に映し出されたままです。今夜はこれを仕上げないと。

ちなみにおのパラボラアンテナ,これじゃ衛星放送は映らないんではないかとご心配のあなた。大丈夫です。すでに契約は切っており,パラボラは単なるオブジェと化しております。

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携帯電話は居留守が基本

「火曜日は二回あるから」.とある大学教授の意味不明な言葉に,”Whats that?” が出てしまいました.30歳近く年上の方ですが,「そりゃなんだ」と聞き返したわけじゃなく,pardon? と似たような感じです.

自分のスマホの番号を知られてしまったばかりに,いつもこちらに電話がかかってきます.メールにして欲しいのですが,電話の方が手っ取り早いらしい.この日は仕事の話題の後に,二度の火曜日というのが飛び出してきたわけ.

そのこころは.なんのことはない,先週から日本の大学を訪問しており,東京を火曜日に発ってSeattleに到着するのも火曜日という意味.

で,その先があって,自分が論文の文章を書いておくから,水曜日までに図を作り直しておいてね,ということ.いや,僕の火曜日は一日だけなんだけど.

昨晩,ワインをちびちびと飲みつつパソコンで計算してたら,そのままコタツで寝てました.翌朝には何とか計算は終了,あとは図にするだけというところで,スマホが鳴り,画面に教授の名前が....ひぃ!

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いらいらの種の論文

フランス人の書いた論文原稿を読んでいると,ちょっと珍しい英単語が出てきました.

vex

自分の英語人生でこの単語が実際に使われているのを見たのは初めてです.調べてみると,少々古い表現で,次第に使われなくなっているらしい.

単語そのものは知っていました.それはVexationsヴェクサシオンというフランス語の単語.意味は「癪の種」.Erik Satieのピアノ曲,1分ほどの短い曲なのに,それを840回繰り返せという指示のある,変な曲です.

vexは,おそらくは現Frenchで普通に使われている単語なのかもしれません.でもあんまし一般的な単語じゃないので,annoyに書き直しとき,と伝えておきました.

そしてその後,サティのヴェクサシオンがずっと頭の中で鳴り続けております.あの論文を読んだばっかりに...そろそろ800回.あと40回か...

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気づかなかったSynchronicity

Berkeleyから女の子が夏季実習に来ています.ここでの仕事は彼女の博士論文の一部になるわけですが,日本と違って指導教官の縛りが少なく,学生の主体性に任せて学位論文を作成させるあたりはアメリカならではかもしれません.日本は大学の中での徒弟制度が根強いですからね.

Berkeley娘には僕が作ったプログラムを渡して計算させ,その結果がいかに「酷い」ものかを体験させるのが夏季実習の課題.いや,ほんとうの話.

それとは別に,今週はMichiganからの訪問客もおります.以前から知っている実験系の女の子ですが,学位論文に載せるために僕のプログラムを使って測定結果の解析を行っています.昨日,仕事が一段落して雑談モードに入っていたときのこと.Michigan娘が唐突にBerkeley娘の話を始めたので,「あれ,彼女知ってるの?」と聞いたら,

「うん,あたしの妹

え!?

そう言われて気づきました.姓が同じです.でもアメリカではよくある姓だし,そもそもFirst Nameで呼んでいたので,全く考えもしなかった(顔も全然似てないし...)

未だに女性は少ない物理の世界,そこへ姉妹揃って進学し学位を目指しているとは驚きました.理系環境で一緒に育ったのかもしれないし,別に何の不思議は無いはず.でも方や東,方や西からここLos Alamosへとやってきて,同時に僕が姉妹の研究の手助けをするというのは,やはりレアなケースかと.論文の謝辞に僕の名前を入れてくれるかな.

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肉食性出版社にちょっと付き合ってみた

相変わらず聞いたことも無い出版社から「論文出しませんか,お安くしときますよ」な営業メールが飛び込んできます.内容なんてお構いなし,オンライン版だけ出しといて投稿料で稼ぐ,predatory publisherとかpredatory journalと呼ばれます.日本語だと,ハゲタカ出版社.

Beall Listに,この手の出版社の一覧がありますが,名前を見ただけではごく普通の論文誌にしか見えません.こういう雑誌に論文書いて,それを業績リストに載せてる人って...政治家的には「いかがなものかと」.

さて新年早々,査読依頼のメールが舞い込んで来ました.しかも例によって聞いたことも無い出版社です.普通なら無視するところですが,論文のタイトルを見て,アレ?っと思った.

なんか見覚えあると思ったら,昨年某出版社から査読依頼された論文です.あまりに間違いが多いのでそれなりのレポートを送っておいたのですが,そのまま音沙汰無し.それが回り回って,肉食性出版社に流れ,運の悪いことに僕のところへ戻ってきたらしい.

普段なら査読の依頼も無視するのですが,今回ばかりはきっかり Reject のレポートを送っておきました.ちゃんと落とし前をつけとかないとね.

ま,どうせどんなレポート出したって,掲載するんだろうけど.

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狭い業界,知ってる他人

同僚が投稿していた論文の査読結果が戻ってきました.こんな結果だったと査読レポートが添付されたメールが転送されてきたのですが,その添付ファイルがMS Wordファイル.

まさかと思いつつファイルのプロパティを見たら,ファイル作成者の名前がしっかり出ております.本来なら査読者が誰か分からないようにしないといけないのに,これじゃあねぇ...

もっともレポートの内容から,薄々誰かは見当がついていました.狭い業界,匿名さんを続けるのは難しい.

論文にまつわる別の話題.以前僕が査読した論文,問題ありとのコメントを編集者に返しておいたら,その論文は掲載不可と判定された模様.ここまではよくある話.

しばらくして,別のジャーナルから査読依頼.なんか見覚えあると思ったら,先日の論文です.どうやら却下を喰らった論文をそのまま別のジャーナルに再投稿したらしいのですが,運の悪いことに同じ査読者に回ってきたということ.やっぱり世間は狭い.

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