「論文」タグアーカイブ

楽なオンラインカタログ,書庫の匂いがもたらすもの

へんなの
へんなの

65年前に書かれたレポートを探していると言われたので,職場の図書館のオンラインカタログからPDFをダウンロードして送ってあげました.超古い書類の多くがスキャンされて保存されているので,自分の部屋を出ることなく閲覧できます.

実を言うと,その65年ものヴィンテージレポートを検索したとき,最初に目に付いたのが開架書架の場所だったのです.PDFには後で気付きました.これは書庫まで降りてコピー取ってくるしかないかと思った瞬間,書庫のあの独特の黴臭い空気というか香りを思い出しました.

ネットがまだ普及していなかった頃,そういう資料を入手するには図書館まで足を伸ばすしかない.でもちょくちょく行くのは面倒くさいので,図書館用事を溜めておいて,まとめてコピーを取っていました.

書庫への階段を降り,動かない空気をかき分けながら目的の雑誌の棚へ行く.時にはそこに座り込んで論文を調べ,必要とあらばコピーを取ってくる.これで確実に半日潰れました.

そうやって図書館に篭っていると,必ず不思議なことが体に起こります.それは...トイレ(おっきいほう).これを専門用語で青木まりこ現象と呼びます.実際の青木まりこ現象は本屋にて出現する心理現象ですが,学術界隈では書庫でも起こるということを僕は確認しており,いつの日かこれを論文にしたいと思っています.

Facebooktwittergoogle_plustumblrmailFacebooktwittergoogle_plustumblrmail

時間浪費の論文査読

アプリコット
アプリコット

学歴詐称が話題になっておりますが,学術論文に掲載されました詐欺も結構あります.もちろん掲載されているのですが,投稿してお金払えば何でも掲載しちゃうような学術雑誌もそれなりにあるのです.最近では,何気にやばそうな国の何気に怪しげな出版社から,論文執筆依頼のメールが毎日のように来ます.もちろんSPAMなので,即ゴミ箱行き.

怪しくは無いけど品質に少々難ありな出版社から論文査読の依頼が来ても,その手のやつはあまり引き受けません.どうせ査読者が何を言ったって掲載するんですから.出版社としては「査読している」という事実だけが重要で,その結果は二の次.査読結果で論文を却下し続けてたら,雑誌として成り立たないから.

つい最近のこと,ある人から論文査読の依頼を受け,気が進まなかったものの,その人にちょっとばかり借りがあったので引受ました.出版社から送られてきた原稿を読み始め,まず最初のパラグラフで脳内大混乱.書いてあることがさっぱり理解できない.

それでも頑張って読み進み,なんでこんなことに時間を費やさなければならないんだと理解不能が次第に怒りへと変化し,論文結論で「...というわけで結果は合理的である」という文章に出くわして,頭のてっぺんから水蒸気がぴーーーっと出ましたよ.

過去にも酷い論文を査読したことはあります.ランキングするなら,これは僕の体験した論文の中で,ワースト2.相当酷いレポートを出版社に送ったのですが,どうせ何書いても掲載されるんだろうなあ.あ〜時間の無駄.

Facebooktwittergoogle_plustumblrmailFacebooktwittergoogle_plustumblrmail

お問い合わせにはご注意を

冬の木
冬の木

職場のメールアドレスはあちこちで公開されているし,論文にも問い合わせ先メールアドレスが書かれているので,時々全く面識の無い人からの問い合わせメールが舞い込んできます.普通は大学や研究所のメールアドレスなので,何処の馬の骨ってことは無い.問題はGmailとかのフリーメールを使っている場合.

スマホ用にGmailを使っている人は結構います.でも仕事上の問い合わせなら,ちゃんと職場のメアドを使いますよね.そこをフリーのメアドを使うんだから,ちょっと怪しい.

よくあるのは発展途上国の大学・研究所からの問い合わせ.職場のメールシステムがあまり信用できないのかもしれません.でもその先が問題.送信元はGmailとかYahooのメール,自分のことは何も書いておらず,突然本題に入る.「〇〇について教えてくれ」とか「□□はどうすればいいんだ」とか.

そういう場合,念の為にそのメールアドレスから名前を推測して検索します.そこそこ高い確率で本人の所属が分かったりするんですが,ほとんどがちょっとやばい系の国から.悪いけど返事できません.

さらに上を行くのは,いったい何処の誰かも分からない.何の質問してるのかも分からない.かつて最高だったのが,僕が書いた論文の意味が分からないから全部説明してくれとかいうもの.もちろん放置しますけど,論文の意味が分からないと言われた日にゃあ30センチくらい落ち込みますよ.

Facebooktwittergoogle_plustumblrmailFacebooktwittergoogle_plustumblrmail

喋るスーパーコンピュータ

Oppensanta
Oppensanta

家族が観ていた日本の刑事ものテレビドラマを,パソコン仕事しながら横目で見ていました.僕が一緒に居ると,あれこれツッコミがうるさいと嫌がられます.案の定今日も「うるさい」を喰らっていましたが,だってねー,なんか言いたくなるじゃないですか.

人工知能を利用した犯罪捜査,その名もJames君.これってIBMのWatsonのパクリだろう.「Androidっていいね」って言うと聞こえないふりするっていう... < それはSiri.

ドラマに出てきたのは,なんだかよくわからない音声認識インターフェイス,大量に配置されたモニターに映し出されるあれこれ.HAL9000を彷彿とさせる,どことなく前時代的なコンピュータのイメージです.スーパーコンピュータのイメージって,いつまで経ってもあまり変わらないのかも.ちなみに実物のWatson君はさほど大きくないですよ.

以前調べ事をしていて,何とも物騒な論文を見つけたことがあります.原爆の計算をパソコンのスプレッドシートでやるというもの.学生にだって簡単にできると謳われていますが,そりゃManhattan計画当時の計算機からすれば,今日日のパソコンはスパコンどころじゃないレベルです.Oppenheimerだってびっくり.

それはそうと,前時代的スパコンのイメージというと,僕はバビル2世に出てきた電気チカチカしながら計算してるようなコンピュータを思い出すんですが,あれって出力は紙テープでしたっけ.いや,コンピュータが喋ってたんだっけ.

Facebooktwittergoogle_plustumblrmailFacebooktwittergoogle_plustumblrmail

一段落したら,だんじゃる

安楽椅子
安楽椅子

ちょっと長い論文を書き上げ,その後は恒例のオフィス片付け.あちこちに積み上げられた本を本棚に戻し,かなりの数の書類を処分しました.以前もやったのですが,さらなる断捨離…って言葉でいいのかな.

仕事関係の書類ですが,その多くは何年も開いてないもの.あれこれと書き込みをしており,その点は少々惜しいなとも思ったのですが,昔の自分のメモを見たところで,その意味を思い出すのに時間かかるし.

それから学会誌.これもどさっとリサイクルボックスへ放り込みます.査読した論文.これも色々と書き込みしていますので,シュレッダーへ.

書類は捨てたものの,それを綴じていたバインダーが残りました.もう何もファイルする予定は無いのですが,こういうのって,何となく勿体無くて捨てられないんですよね.已む無くそのまま本棚へ.でも空っぽのバインダーが本棚に並んでるのって,それはそれで無駄.

こういう片付けを始めると,段々と当初の目的を忘れて,もっと捨てられるものは無いかと,探し始めてしまいます.だったら空っぽのバインダーを捨てればいいのに,そう言うのは捨てられない.煩悩を断つのは難しい.

Facebooktwittergoogle_plustumblrmailFacebooktwittergoogle_plustumblrmail

英国風紳士的研究姿勢なのかな

たんぽぽ
たんぽぽ

昔は研究論文の検索するときは,専用のデータベースを使うのが普通でしたが,最近じゃ何でもかんでもGoogle.そっちのほうがはるかに効率良く検索できるんだから,専用データベースの株は下がりっぱなしです.さぞやお金をかけて整備してるんでしょうに.

それはともかく,今日の調べ事は,結構基本的なことで,まあ専門書にも書かれているようなことなのですが,本を開くのも面倒くさくてやっぱりGoogle.そこで見つけた二本の論文は(論文ってどうして「本」で数えるんだろう),同じ著者ながらも20年の歳月を隔てています.

どうやら英国某大学の先生らしい.あちらの教官のシステムは日本とは違い,簡単に教授とは言い切れないので,取り敢えず先生.

驚いたことに,新しい方の論文は,20年前の論文の改訂版だったのです.その間には何も無し.この方はもしかして全研究人生をその課題に賭け,日々この問題を解くために,キャンパス内を思索しつつ逍遥されておられるのでしょうか.

やはりスーツを着て,ネクタイを締め,もしかしたら山高帽にステッキ.突然出くわした短パンTシャツ姿でジョギングする同僚教授に,

「アメリカ出身者はこれだから全く...」

と顔を顰める.

...なんてことは,さすがに今時無いですかね.僕がBritishな大学教授に持ってるステレオタイプなイメージでした.いや実際,そういう人,知ってるし.

Facebooktwittergoogle_plustumblrmailFacebooktwittergoogle_plustumblrmail

急がなくてもいいのに

シャンデリア
シャンデリア

去年から,何度も中断しては,週末に少し書き足すというペースで書いている論文があり,それがようやく仕上がりました.しばらくは英作文したくない気分です.

Heidelberg, ハイデルベルクの共著者に,時間がかかってしまったことを詫びつつ原稿をメールしました.どうせ急ぐものでもないし,ゆっくり読んでくれればよいのですが,

大至急読むから!

という返事.いやホント急がなくてもいいんですけど.と言うか,ちょっとくらい休憩させてくださいよ.

Heidelbergと言えば,ドイツ有数の観光地です.僕もかつては縁あって何度も訪問したのですが,もう10年以上ご無沙汰になっています.何か機会が得られれば再訪したいと常々思っているのですが,実現しないまま.

この論文をネタに,共同研究してるんだからと,無理矢理出張を入れたいところです.うまくいくかな.

Facebooktwittergoogle_plustumblrmailFacebooktwittergoogle_plustumblrmail