「論文」タグアーカイブ

単調単著

普通,学術論文は複数で書きます。たった一人の研究成果を公表というのは,やはり少数派です。そもそもトンデモさんになりがちだし。そんな友達いない単著論文を最近久しぶりに書きました。

もともと友人少ないので,過去にもそんな単著論文が幾つかあります。数えてみると,4本ありました。一番古いものは,今から20年前というヴィンテージ感。

一人だけで書くと苦労するのが,誤植や軽微なミスの発見。共著者がいると,そういうミス発見の確率はあがりますが,自分で原稿チェックすると見逃しがち。学術誌に投稿した後に,かなり恥ずかしい間違いを発見されることがあります。

今回の論文はそういうことは無かったようで,内心ほっとしているところです。ちなみに単著の良いところは,少々好き勝手な書き方ができるところ。論文原稿内に,ちょっとスラングっぽい表現を忍び込ませて起きましたが,今のところ,誰も気づいていないようです。

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盗まれた文章を発見する

昨日に引き続き,作文の話題。

書きかけの仮原稿を編集者に送っておきました。完成度70%程度のものですが,まあ進捗状況報告です。まだ詳細に内容をチェックする段階ではないのですが,彼からちょっとびっくりするコメントが戻ってきました。

○章は他の論文のコピペ」

共著者から送られてきた部分で,特に深く考えもせずに原稿に組み込んでいたものです。まさかとは思いながらも,指摘された元論文を読んでみたら,最初の方の文章が一語一句同じ。途中から少々変わっておりますが,これは剽窃嫌疑をかけられても言い逃れできない。

書き直すのも面倒だったので,その部分はざっくりと削除したのですが,投稿前に発見してもらって助かりました。

剽窃,英語ではplagiarismと言います。「ありま〜す細胞」の人ですっかり有名になり,最近ではとみに厳しくなりました。出版社もこれには神経を尖らせており,コピペ検出ソフトウェアなんてものも開発されているほど。

さて,件の部分は削除したものの,同じ人が書いた別の部分が残っています。こっちもあやしいのかも。どうしたものやら。

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文章を読むパズル

めちゃ暑い日本から戻ってきたと思ったら,こちらはまだコタツ現役でした。昨日夕方はみぞれ混じりの雨。でもこのまま夏は来ないのかと油断してると,一週間後は冷房ほしいとかなったりします。

さて天気とは関係なくて,英作文の話。

英語が母語でない某アジア国から送ってもらったMS-Word原稿を,別の形式に変換しています。本文そのものはコピペするだけだから簡単作業だと思っていたのが運の尽き。

コピペした文章がちゃんとしたフォーマットになってるか,確認するわけです。見てくれは問題無いのですが,唐突に気になり始めるのは英文そのもの。

単数形,複数形,動詞の変化,そういう基本はいいんです。冠詞に関しては思う所あるとは言え,文法そのものに間違いは無い。でもイライラっとするのが文章そのもの。

言いたいことは何となく分かる。でもそういう表現はしない。そんな単語も使わない。そんな文章は,なるべく普通っぽく聞こえる英文に書き換えました。

問題は,言いたいことが分からない文章。身近な同僚なら,その部屋行って意味を聞けますが,地球の反対側じゃそうも行かない。考えに考え抜き,さらに前後の文章も統合的に検討し,

あ,わかった!

なるほど,そういう意味だったのか。まるでパズルを解いたような小達成感ですが,さてこれを書き直すとなると,

はぁ〜〜どないしょ

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時代が追いついた,のかな

相変わらずの雪景色ですが,昼間は暖かい日が続いています。気温はかろうじてプラスくらいながらも,この青空です。シャツの上にジャケットを羽織るだけで十分。

さて昔話モード。かれこれ18年程前に出した論文があります。計算したらこんなんなった,という程度の話なのですが,実際に実験した人はいないので言いたい放題なのが理論の良いところ。

それが昨年,職場の同僚が測定してしまったのです。技術革新ってのは怖いものです。でもラッキーなことに,結果は約20年前の計算をほぼ再現。変なことはしてなかったと胸をなでおろしてたら,

これで論文書くから,も一回計算して!

そりゃ18年前の数字なんて残って…るけど,わざわざ見直したくもない。そもそも当時何やったなんて,詳細は覚えてません。でもそんときのプログラムは残ってる。

一か八か,それを使ってみたら,なんと昔の結果を吐き出しました。我ながら驚いたものの,なにも触って無いんだから当たり前ですよね。

そう言えば昨年末,某C国の人から,僕の作ったプログラムの使い方を聞かれました。教えてあげるに吝かではないのですが,それも20年前の代物です。覚えてませんって。

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あいうえお順ではない

業界にもよりますが,論文を連名で出すとき,一番最初の著者(First Author)がその仕事の最大功労者という暗黙の了解があります。二番目三番目と進むにつれ貢献度が減ってくるのはともかく,一番最後の名前は大御所だったりするので,ちょっとややこしい。

最近は少なくなったのですが,公平を期すために著者をアルファベット順に並べることもあります。有名なものが1948年のアルファ・ベータ・ガンマ理論で,Alpher, Bethe, Gamowの三名が共著でPhysical Reviewに出した論文。AlpherとGamowが,語呂合わせするためにBetheを著者に入れてαβγにしたという曰く付きのもの。

そんな古き良き時代は去り,First Authorを取って一人前みたいな時代ですが,先日,あえてアルファベット順を採用する論文を執筆しました。著者順をどうするかという話になったとき,僕が「アルファベット順でいいよ」と提案して採用。ちなみにその順序だと僕が一番最後になりますが,大御所ではありません。

さて話変わって,日本人三名で書いた報告書。僕が取りまとめて編集さんに提出しておいたら,問い合わせが来ました。著者順序はどうなってるの?

アルファベット順でないし,あいうえお順でもない。歳の順でもなければ,身長順でも(多分)ない

かなり頑張って理由を考えたのですが,思い当たりません。じゃあどうしてその順序になったのか。

答えは「適当に並べた」。はい,なんも考えておりませんでした。日本語だし,会議レポートだし。強いて言うなら,メールアドレスがアルファベット順。

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パラボラ埋没秒読み

また雪です。何十年かぶりの大雪に見舞われたLos Alamos,とけずに残ったところは1mを超す深さとなっております。庭の雪も一時減ったのですが,再び20cm追加。柵の一部が,雪の重みで崩壊しました。

午後に雪かき汗かきし,冷蔵庫からビール一本取り出してしまったもんだから,そのまま夕方まで昼寝。書きかけ論文がパソコン画面に映し出されたままです。今夜はこれを仕上げないと。

ちなみにおのパラボラアンテナ,これじゃ衛星放送は映らないんではないかとご心配のあなた。大丈夫です。すでに契約は切っており,パラボラは単なるオブジェと化しております。

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