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画面の真っ赤な英単語たち

昔の英作文,文章をちょっと書いたらスペルチェックの繰り返しでした。パソコン画面上でどんなにじっとりと綴を確認しても,必ずどっか間違いがあります。困るのはweekとweakみたいなどっちも正しいもの。これはAIでもなければ間違い検出できません。

それが今じゃ,文章を書きながら同時にスペルチェックしてくれます。某ソフトの,勝手に間違い認定して勝手に書き直すやつは本当に頭にきますが,普通は「これ違うんじゃないの?こうじゃないの?」と赤線引っ張ってくれる程度。重宝しています。

先日のこと。フランス人が書いた英文をオンライン共有し,さて僕が手を入れようとして驚きました。

全画面が真っ赤

ほぼ全ての単語にスペル間違いの赤線が表示されています。少々間違ってるなら修正してから共有するようなもんですが,流石に全部間違いってのは見たことありません。じ〜っと画面を見つめて,変なことに気づきました。

フランスの町の名前は赤くない

こりゃアレだ,言語環境がフランス語になってる。設定を探し出し,言語をEnglish(USA)に変更したら,霧が晴れたたのように赤が消えました。それにしてもよくまあこんなので作業してたなと呆れます。

読めるぞぉ,書けるぞぉ

英語の不可欠さを半ば押し付けられる最初が,大学4年生で研究室配属になってから。辞書と首ったけになりながら論文なるものを読み始めます。英語は不得意ではなかったものの,出てくる英単語は技術的に特別なものが多く,暫くは悪戦苦闘が続きます。

その頃いつも思ってたこと。それは「英語さえスラスラ読めて書ければ,研究効率よくなるはず」

読んで理解するほうはそれなりにできるものの,やはり書くとなると a, the の難関はシビア。冠詞に関する本を読むものの,頭で理解するようなもんじゃないとなるばかりです。

そんな過去をふと思い出したのが,昨日ウッドデッキに置かれたブランコに寝そべって英作文してたときのこと。たらたらとパソコンで文章を書きつつ,そういや昔,こうなることを夢見てたんだと。

今でも冠詞の微妙なところはまだはっきり分かりません。ので,そういう文章はじもっちぃ同僚に確認して貰いますが,今では英語修正されることはまずなくなったのが自慢です。長い道のりでした。

序論にある不思議な定形文章

海外の共同研究者から送られてきた論文原稿を読んでいてとあるパラグラフに遭遇し,そこに大きなバツ印を付けました。以前同じような箇所を別の論文原稿でも見かけ,それもバッテンしたばかり。

論文の序論には,研究の背景や目的を書きます。そこまではよし。問題はその後。「この論文は以下の構成で書かれている。第二章は研究手法,第三章は結果,そして結論である」こんな目次パラグラフをどうして書く人がいるのか,未だに分かりません。こんなの見りゃわかります。

古い論文ではしばしば見かけるので,おそらくは古い流儀なのかも。そして大学の老先生の書き方を弟子が真似してるのか。これを書き加えるのはヨーロッパ人に多い気がします。

この目次パラグラフの由来を調べていたのですが,残念ながら分かりませんでした。引き続き研究を続けたいと思います。なおこの研究成果は以下の構成で書かれています。まずこの記事は序論,引き続き。。。

通ってるやん

自分の名前が入っている論文2つ投稿中,それぞれ別の著者ですが,そろそろ結果が帰って来る時期です。どちらも既に査読一回終わっており,取り立てて問題無さそうだったので,あとは受理のメールが来るだけかなと楽観気分で待っておりました。

そして先週,片方の論文が無事受理されたという第一著者からの連絡に,恒例の Congratulations メールが飛び交います。うんうん,よかったよかった。

でもう一つの方はどうなったんだろう。相変わらず連絡はありません。なんかトラブってるのかもとちょっと心配になってきて,出版社のサイトにある最近受理された論文一覧というところを見てみたら,

あれ? あるじゃん

2つ目の論文も2日違いで通過してます。でもその連絡はまだ無し。まさかとは思いますが,著者がまだ気づいてないのかもと本人にメールしてみたら,

「昨日まで休暇だった」

論文の状況にやきもきするよりも休暇のほうが重要なんだ。さすがです。

ちょっと重要な2つのリスト

論文投稿する際,この人ならこの内容が分かるはずというリストを編集側に伝えることがあります。つまり査読候補者。となれば仲良しさんを列挙するわけですが,まあそうはうまくいかない。誰が査読するかなんて分かりませんが,少なくとも仲良しさんへ査読が回ってる気配はありません。

そしてもう一つのリスト,それは,こいつらには論文回さんといてな人たち。こっちはそこそこ考慮してくれるっぽい。だって揉めるのが明らかですもん。

そんな揉めそうな人のリストを同僚を考えておりました。

あの人はこの結果と正反対のことを言ってる

あの人はいま似たような研究が現在進行形

あの人は天敵

多分天敵が一番やばいです。絶対に避けねば。ちなみに僕の天敵とかじゃないですよ。同僚の同僚の天敵です。

外交的な執筆をします

誰かが出した研究成果を否定するような報告することは,たまにあります。何年か前のこと,?マークな論文が出版され,普段ならそんなのスルーするのですが,ちょっと気になりすぎたので東海岸と西海岸の大学教授二人と共著でその結果を全否定する論文を出版したことがあります。

そして今また似たような状況に。同僚が書き上げた原稿は既に出版された論文に疑問を呈するものですが,内容が微妙なだけに,書き方にも最新の注意を要します。でないと喧嘩になっちゃう。

それでも,ざっと原稿を読み通して,もうちょっと強く打って出てもいいんじゃないかなあという印象。同僚が「書き方が優しすぎた?」って聞くので,

Well… too diplomatic

diplomaticは「外交的な」とかそういう意味。転じて,そつないとか,如才ないとか,まあいい塩梅にバランス取ったねと,自分では褒めたつもりです。