「論文」タグアーカイブ

序論にある不思議な定形文章

海外の共同研究者から送られてきた論文原稿を読んでいてとあるパラグラフに遭遇し,そこに大きなバツ印を付けました。以前同じような箇所を別の論文原稿でも見かけ,それもバッテンしたばかり。

論文の序論には,研究の背景や目的を書きます。そこまではよし。問題はその後。「この論文は以下の構成で書かれている。第二章は研究手法,第三章は結果,そして結論である」こんな目次パラグラフをどうして書く人がいるのか,未だに分かりません。こんなの見りゃわかります。

古い論文ではしばしば見かけるので,おそらくは古い流儀なのかも。そして大学の老先生の書き方を弟子が真似してるのか。これを書き加えるのはヨーロッパ人に多い気がします。

この目次パラグラフの由来を調べていたのですが,残念ながら分かりませんでした。引き続き研究を続けたいと思います。なおこの研究成果は以下の構成で書かれています。まずこの記事は序論,引き続き。。。

通ってるやん

自分の名前が入っている論文2つ投稿中,それぞれ別の著者ですが,そろそろ結果が帰って来る時期です。どちらも既に査読一回終わっており,取り立てて問題無さそうだったので,あとは受理のメールが来るだけかなと楽観気分で待っておりました。

そして先週,片方の論文が無事受理されたという第一著者からの連絡に,恒例の Congratulations メールが飛び交います。うんうん,よかったよかった。

でもう一つの方はどうなったんだろう。相変わらず連絡はありません。なんかトラブってるのかもとちょっと心配になってきて,出版社のサイトにある最近受理された論文一覧というところを見てみたら,

あれ? あるじゃん

2つ目の論文も2日違いで通過してます。でもその連絡はまだ無し。まさかとは思いますが,著者がまだ気づいてないのかもと本人にメールしてみたら,

「昨日まで休暇だった」

論文の状況にやきもきするよりも休暇のほうが重要なんだ。さすがです。

ちょっと重要な2つのリスト

論文投稿する際,この人ならこの内容が分かるはずというリストを編集側に伝えることがあります。つまり査読候補者。となれば仲良しさんを列挙するわけですが,まあそうはうまくいかない。誰が査読するかなんて分かりませんが,少なくとも仲良しさんへ査読が回ってる気配はありません。

そしてもう一つのリスト,それは,こいつらには論文回さんといてな人たち。こっちはそこそこ考慮してくれるっぽい。だって揉めるのが明らかですもん。

そんな揉めそうな人のリストを同僚を考えておりました。

あの人はこの結果と正反対のことを言ってる

あの人はいま似たような研究が現在進行形

あの人は天敵

多分天敵が一番やばいです。絶対に避けねば。ちなみに僕の天敵とかじゃないですよ。同僚の同僚の天敵です。

外交的な執筆をします

誰かが出した研究成果を否定するような報告することは,たまにあります。何年か前のこと,?マークな論文が出版され,普段ならそんなのスルーするのですが,ちょっと気になりすぎたので東海岸と西海岸の大学教授二人と共著でその結果を全否定する論文を出版したことがあります。

そして今また似たような状況に。同僚が書き上げた原稿は既に出版された論文に疑問を呈するものですが,内容が微妙なだけに,書き方にも最新の注意を要します。でないと喧嘩になっちゃう。

それでも,ざっと原稿を読み通して,もうちょっと強く打って出てもいいんじゃないかなあという印象。同僚が「書き方が優しすぎた?」って聞くので,

Well… too diplomatic

diplomaticは「外交的な」とかそういう意味。転じて,そつないとか,如才ないとか,まあいい塩梅にバランス取ったねと,自分では褒めたつもりです。

研究者背番号制度

どこそこ所属の誰某さん,細分化された学問の世界だとまずこれで個人が確定します。僕の場合,同姓同名はそこそこあるのですが,同じ業界内では(今の所)ないので問題なし。でも現代は流動の世代で転職なんて当たり前です。そうなると,仕事の業績が所属から判断しにくい。

研究者の個人の公開データベースみたいなのが最近は使われています。研究者に限らずビジネス一般でもあるのですが,要するに職場と紐付かない個人の仕事や経歴データを自分で入力し,そのページをID代わりに売り込むというもの。

そういう面倒なのは極力避けたい性格です。でもこの数年,研究論文の著者名にそんなIDが付けられるようになってきたので,逃げ回るわけにもいかなくなりました。

先日公開した論文,その著者リストにもORCiDと呼ばれるIDが振られており,ゲラのそれが全部正しいかチェックしろとのこと。それ自体は手間ではないのですが,共著者の中には自分のデータを丁寧に入力してる人もおり,それに比べると自分の情報のなんとみすぼらしいことか。

だって勤務先しか書いてませんもん。これじゃいかんと,論文リストを作ってみようとして,すぐに挫折しました。すんげえ面倒くさい。ま,気が向いたら丁寧に入力してみようと,そのまま放置。そしておそらくは永久に放置です。

在宅ワークで生産性アップすること

実験グループは予定が延期になったりと色々大変そうですが,座学なわたくしはさほど困ることもなく仕事が進んでおります。そして驚くことに,昨年から今年にかけての論文生産数が増加傾向。

もちろん自分が書く分だけではなく,同僚らとの仕事も含みます。そして実験できない人達が,しゃあない論文でも書くか,というのも含みます。

今年すでに3本の論文が公開され,さらに投稿中のものが5本,投稿準備中が3本くらい? 正直,現状がどうなってるのかよく分かってません。

そんな投稿中の一つの査読結果が先週戻ってきて,その修正を丁度終えたところです。査読レポートに厳しい点は全くなし。図が見辛いとかそんな程度なので,ちょいちょいと修正しました。今年は論文豊作年になりそうです。