「論文」タグアーカイブ

面倒なことは避けましょう

職場同僚が書いている論文というのか解説記事の原稿がメールされてきました。あらかた本人が書き終えており,あとは作業分担。この部分は誰それが書いてね〜と指示があり,僕も2ページほど担当。

でもその直後に小炎上。

何か気に入らないところがあったらしく,一人が噛み付いてきたのです。長々としたメールのラリーが続き,そこに別の人も参戦。ちらりと会話内容は読んでみたものの,サイエンスの話とはかけ離れた,良く言えば哲学的,有り体に言えば趣味の問題。

その原稿の締め切りは2週間後です。メイン著者である同僚に「なんかわぁわぁやってるけど,僕は放置するから」と,自分の部分のみ昨晩ささっと書き上げて送りました。なんか気に入らないんなら,共著から外れたらいいのにねえ。

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なんでだめなのかって言われても

先日出した論文の著者校正が戻ってきたので,ざざっとチェックしていました。最近は二日以内に校正して戻せとか言われるので,オンライン会議の最中にこっそり内職です。もっともコンピュータファイルで入稿するので,昔のような突拍子もない間違いはまず無いのですが。

原稿の一番最後,本論文のデータは著者によって公開されない,とあります。そう言えば論文投稿時に,データを別途追加情報としてオンライン公開するかどうかのチェックボックスがあって,そんなん面倒くさいと「しない」ことに。

それはそれで良いんですが,今度は「公開しない理由を述べよ」と書かれております。なんとその理由が論文に掲載されるらしい。

まさか「面倒くさいから」とも書けません。さてどうしたもんやらと考え,そう言えば他の人はどうしてるんだろうと,最近公開された論文をあれこれ見てみたら,理由がちゃんとありました。

数式は全部書いてあるんだから,計算すりゃいい

こんな理由でいいの??

良いのか悪いのか知りませんが,それで通ってるならそれでよし。真似しました。数式が書いてあったって,それを計算できる人なんて限られてるんですけどね。だって面倒くさいんだもん。

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かつて海外にいたらしい日本人

調べごとをしていて,とある日本の名前に行き当たりました。Michigan大学で1967年に博士を取得された方の学位論文です。タイプライタで打たれた論文をスキャンしたものが,大学のサイトからダウンロードできるのですが,これが中々の力作で,そのまま教科書になりそうなほど。

同業者らしいのですが,名前は寡聞にして存じません。同じ著者の論文を探してみようとあれこれ検索するも,学会の発表らしきもの程度で,何故か殆ど出てこない。

こうなったら意地です。あらゆる検索手段を尽くして,っていうほどもないですが,探しまくること約30分。どうやらMichiganから英国のManchester大学へと移動されたらしい足取りが掴めました。どうりでアメリカでの情報が無いはず。

Manchesterで70年代にいくつかの論文が出ています。でも追跡はそこまで。その後の消息はパタリと消えてしまいました。帰国されたのか,全く別の分野に進まれたのか。

ご存命なら80歳くらいでしょうか。60年代に渡米して学問の世界に入った日本人,気になります。もしかして日本で有名な先生で,僕が知らないだけだったりして。

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丹頂単著再び

あちこちで在宅ワークが進んでるせいか,気づけば5本の論文が同時進行しております。もしかしたらもっとかも。それぞれほぼ別グループの仕事だし,執筆の中心人物もばらばらです。その内の一本だけは,自分ひとりで書いているもの,つまり単著論文

それを先週末にようやく書き上げ,編集者へ送ったところです。とは言え,8月中にはほぼ完成していました。それをそのまま放置していたのは,間違い探しのため。

共著者がいないと,文章の間違いを探してくれる人もいません。同僚に頼んだっていいんですけど。

どんな文章でもそうですが,書き終えてすぐに自分で校閲しても,まずうまく行きません。間違ったところを,脳内修正して素通りしてしまうから。しばらく時間をおくと,自分で書いたことを忘れるので,ちょっとばかり客観的に読めるわけです。

ところで一人で論文を書く場合,学位論文でも同じですが,主語をどうするか問題。

普通の科学論文の主語は,普通Weを使います。では単著の場合はどうするか。普通に考えると I です。でもアイはあまりに重い。

まあ We で良いんですが,この場合の「我々」って書いてる本人だけじゃなくて,自然科学を探求する人々全般が主人公ってとこですかね。しらんけど。

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色使いに関しての年寄りのお小言

前にも書いたような気もするのですが,というのが最近多いような気もするのですが,遡って検索するのも面倒なので,まあいいやというもの最近多い気がします。年かな。

後輩が論文原稿を送ってきました。内容はさておき,僕が必ず注意することがあります。それは図の色。

カラー印刷が安くなったせいか,皆ばんばんとカラフルな図を作るようになってます。それは別にいいのですが,図の説明で色による区別を使うな,というのが僕の注意事項。

例えば,こんなの

こういう図で「赤線はなんたら,紫はなんらた」と説明するのは避ける,ということです。

それを言い始めたのは,何年も前に起きた些細な出来事。とある大学教授に図を見せながら「緑の線は〜」と説明していると,

I cannot distinguish them. I’m color-blind.

今ならPolitical-Correctnessな表現あるのかもしれませんが,本人がそう言ったのであえてそのまま。ともかく,それを聞いて恥じ入りました。そういう人が目の前にいても不思議でないことを,全く意識していませんでした。

それ以来,口を酸っぱくして後輩に言ってるのです。線が2つあったら,片方は点線にしろ。同じ形の記号を色違いで使うのではなく,記号の形も変えよと。要するにモノクロ印刷しても,それなりに区別できるようにしろということ。

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図書館消滅

同僚との話題が職場の図書館に及んだときのこと。あの地下に仕事で使える机があるんだとか。そう言えば昔,書庫に籠もってた際,そんな机で古い文献を調べていたことがあります。でも今どき古い論文は目の前のパソコンで全て見ることができ,書庫に用事はありません。

書庫へ入ったの? と尋ねたら,そういう用事では無く,単に仕事場所を探してたんだとか。書籍はもう置いてないんじゃないかと言います。

確かにかつて図書スペースだった場所の本は,何年も前に全て消滅し,共用のミーティングスペースへと変貌しています。文献も全て電子化されて,書庫と呼ばれるものはもう無いのかも。

大学に勤めていた頃,あのカビ臭い書庫は,ある意味非日常空間でした。今日は気合い入れて文献を集めるぞと,書庫に半日籠もり,興味ありそうな論文を片っ端からコピーしていました。

ちょっと疲れたら古い雑誌コーナーへ。昔の音楽関連,コンピュータ関連の雑誌記事をぱらぱらとめくるのも楽しいものです。でも今じゃそれもネットのどこかにある話。

書庫は英語でArchive。古い電子情報を保存するのもアーカイブ。同じと言えば同じですが,あのカビ臭さだけは失われてしまいました。

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