アジア食材スーパーマーケットで醤油やらを調達していたら,いきなり大学生くらいのアメリカ人あんちゃんに声をかけられました.一瞬デートのお誘いかと身構えたのですが...
「どこの国からきたの?」
「日本だよ」
「料理はする?」
僕の過去の輝かしい料理歴を披露してやろうかとも思ったのですが,そこは正直に「電子レンジでポップコーンくらいなら作る」と答えておきました.
「これ,どうやって料理するか知ってる?」
彼の手に握られているもの,それはスルメ.
はて,アタリメ使った料理って何かあったっけ?普通はそのまんまか,軽く焼いて食べるんだよ,ビールとよくあう,缶ビールならなお良い(意味不明),と教えておきましたが,適当に料理につかっても悪くは無いですよね.ピザのトッピングとか.ちょっと厳しいか.
スーパーに大量に並んだ摩訶不思議なアジア食材を前に,わざわざスルメを手にしたアメリカ青年も不思議です.もしかしたら,過去に買って食べてみたものの,固くて変な味に,きっとこれは料理してから食べるもんなんだろうと思ったのかも.
「アメリカひじき」という,紅茶をひじきと勘違いする野坂昭如の小説を思い出しました.もしかしてこの青年,スルメをCool!なJapanese Noodleと勘違いして,煮てしまったとか…