「楽譜」タグアーカイブ

川崎にゾロアスターを聞きに行く

あっちはザルツブルク

コンサートのチケットを頂いたので,川崎へとやって参りました.川崎は初めてかと思ったのですが,今は大変なことになってる某T社に,大昔会社見学に行ったのを思い出しました.なんで行ったんだっけ(入れてやるとは言われなかった…はず).

とまれ,現代の川崎駅は全くの別世界,Salzburgまでたったの9000kmってんだから,文化都市の香りも高い.

この楽譜,ト長調でソの後に8分休符があるから,Eine Kleineかな?

K. Urbanski指揮のNDR Elbphilbarmonie Orchestra.聞き覚えの無い名前でしたが,嘗ての北ドイツ放送響,名門です.

演目は,Beethovenの序曲Leonoreの3番, ピアノ協奏曲第3番,それに映画「2001年宇宙の旅」でお馴染み,R.Straussの “Also Sprach Zarathustra” 最近では「ツァラトゥストラはこう語った」と訳されることが多いですが,やっぱこれは「ツァラトゥストラはかく語りき」と呼びたい.

パイプオルガンも入る大曲です.まずは予習していかねばと…

スコア

コンサート前にカフェでスコアのチェック.冒頭だけが超有名というこの竜頭蛇尾な管弦楽曲,スコアを追っかけながら聞かないと後半眠くなります.

ミューザ川崎シンフォニーホール

川崎駅からすぐのミューザ川崎シンフォニーホール.オケの裏側にも客席があるのはBerlin Philっぽい.休憩時間にちょっと探検してみました.パイプオルガン側から見たところ.

裏側から

僕の座席はステージ向かって右側でした.オーケストラを横から眺めながら聴くのは初めてでしたが,音的には何の問題もありませんでした.やはり良く設計されてるんだ.ウィーンの楽友協会大ホールもステージ背後に客席がありますが,あそこはちょっと聞けたもんじゃない.

Beethovenは全くの正攻法の演奏.Leonoreでは乗りまくってた隣の座席のおっちゃん,ピアノ協奏曲ではすやすやと夢心地.こんな素敵な子守唄で,さぞや良い夢を見ていたことでしょう.

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薄くても安いかどうかは分からない

AvantGrand

海外出張中の従姉妹が,家にあるピアノを弾いていいというので,ちょっとばかり遊ばせてもらいました.YAMAHAのハイブリッドピアノというタイプで,鍵盤のタッチは普通のピアノと全く同じ.グランドピアノと同じアクションらしく,電子ピアノという感覚は全くありません.

あるとすれば,ヘッドホンから聞こえてくる音.これなら真夜中でも練習できるというわけ.ちょっと欲しいかも.すごい技術ですが,お値段もそれなりに...

楽譜

とりあえずはパソコンの中に溜め込んでいる楽譜を使って弾いていたのですが,やっぱり面倒.夕方,そのまま銀座へと向かい,山野楽器で一冊買ってきました.

Henle版のソナタが一曲だけ分売になったもの.これなら持ち歩きも便利ですが,ソナタ「集」の方が値段が安かったのは,見なかったことにしよう.だって重たいんだもん.

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未完成交響曲の4種類のピアノ編曲

「交響曲への誘い (編曲解説 水城郁夫)」という楽譜を持っています.「運命」「未完成」「新世界」「悲愴」のメジャーどころをピアノソロにアレンジしたもので,4つも入ってお得だと買ったものの,弾いてみてがっかり.曲が大胆にカットされていたのです.そりゃ100ページ足らずの本で交響曲が4曲も入るはずはない.買ったのは随分昔のことです.

それにしてもこの楽譜はちょっと不思議でした.アマチュア向けと言うには,編曲の難易度が高い.でもプロ向けだったら大胆カットして曲のさわりだけ編曲することは無いでしょう.どこか中途半端.

それが最近,未完成交響曲の全曲ピアノ編曲ををあれこれ見ていて,なんとなく理由が分かりました.水城編曲と書かれていますが,これはおそらくPeters出版のR. Kleinmichel編曲を,中間部分をばっさりとカットしたもの.オリジナルの楽譜が著作権切れだからとは言え,こういうのを編曲って言うのかな.

IMSLPの未完成交響曲のページには,4つのピアノソロ編曲が集められています.いずれも19世紀終わりから20世紀初めに出版されたもののようです.

僕の想像ですが,C. Reinecke編曲がおそらく一番最初のピアノ編曲のように思えます.かなりオーケストラのスコアに忠実に編曲しているようで,全体にピアノの広い音域が使われ,超高速の32分音符のトレモロや指が届かない10度音程等,演奏のしやすさは二の次な箇所が散見されます.

以下,4種類の編曲を,第2楽章の冒頭部分で較べてみます.まずはReinecke版.赤丸の部分が10度音程.冒頭いきなり左右の手を交差する指示がなされていますが,これは幾ら何でも印刷ミスでしょう.

Peters出版のR. Kleinmichel版は,Reinecke版を整理して弾きやすくしたような楽譜です.トレモロは普通に16分音符で書き直され,低音パートをオクターブ上げて音域が狭められているのは,アマチュア音楽家を意識したものか.

二楽章冒頭,手が小さいと届かない10度音程は分割され,violaが弾くGisの音は原曲を無視して一拍後ろへずらされています.やはり実際にピアノで弾くことを意識した編曲のよう.

B. Buyes版はKleinmichel版をさらにピアノ曲らしく編曲した感じです.Kleinmichel同様,トレモロは16分音符で書かれていますが,音が足されて和音に厚みを持たせています.二楽章冒頭のバスパートもオクターブで取るように変更されていますが,原曲はバスの単音.

5小節目,Kleinmichel版では落ちていたviolaパートのE音が追加されています.不思議なことに,水城版もここだけはスコア通りになっているのです.もしかするとKleinmichel版の印刷ミスと考えて修正したのかも.ここだけ修正したらしい証拠に,水城版のバスの音が以下のごとく間違っています.

水城版を除く3曲の流れは,Reineckeがまずスコアからピアノ譜に落とし,Kleinmichelが誰でも楽しめるようなピアノ曲に整理し,Buyesが派手さを加えたということでしょうか.

最後のM. Pauerは全くの別系統.大胆に分散和音を使ったり,和音の連打や音域の拡大があったりと,難易度の高い編曲.実際にコンサートの演目に出せそうですが,ピアノ独奏の未完成交響曲のコンサートに行きたいかと言われると,ちょっと躊躇しますけど.

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小さいけれど無いよりマシ

iPhoneで楽譜

Chopinの前奏曲を弾き始めたものの,数小節で挫折.曲を覚えていないと言うので,楽譜を貸してあげました.これに入ってるよと彼に渡したのはiPhone SE.

さすがにこのサイズで楽譜を読むのは難しそうです.でも頑張れば見えないこともない.若いんだから老眼も無いだろう.

何だったらテレビに大写ししようかと提案したものの,背後のテレビ画面を見ながらピアノを弾くのは忘年会隠し芸レベルと言うことで却下.映画「Amadeus」でMozartが後ろ弾きをやってたっけ.試しにやってみようかな.

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透明フィルムで本を補強

Con-Tact Clear Covering
Con-Tact Clear Covering

長年使っていると楽譜が傷んできます.ページがばらばらになったら諦めて買い直しますが,表紙だけ傷んでるのはなんとか補修したい.Con-Tactというブランドの透明フィルムを買ってきました.

まずは急を要するGoldbergの楽譜.表紙の角が破れかかっており,不思議なことにワインの染みらしきものも.なんで楽譜に? Bach先生,すんません.

この透明フィルムは汎用で,家具とか窓とかに貼って使うものらしく,別に書籍専用のが売られています.でもカスタマーレビューでは書籍用の評価はガタガタで汎用を買えと書いてる人が多く,こちらを選びました.

最初は薄めの楽譜で練習.まずは本のサイズ+2cmくらいでシートを切ります.

サイズに合わせて切る
サイズに合わせて切る

片側からシート裏紙を剥がしつつ,貼り付けて行きます.ぴったりと貼り付けるために定規を使用.丁寧にやらないと気泡が入ってしまいます.

シート貼り付け中
シート貼り付け中

コーナー部分にハサミを入れて折り返します.これで表紙の強度がかなりあがったはず.

コーナーを折り返し
コーナーを折り返し

本に厚みが無いので油断したのですが,意外にも背の部分って面積があることが判明.裏表紙の折り返しがわずか1cmとなってしまいました.まあ最初はこんなもんでしょう.

透明フィルムカバー付き楽譜
透明フィルムカバー付き楽譜

さらにBeethovenのピアノ・ソナタ集の強化.こちらはさほど傷んでいませんが,なんせ高い楽譜なので,少しでも長持ちさせたい.ここまでやっときゃ,老後もこの楽譜が使えることでしょう.

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天下のHenle原典版で乱丁

ページかすれ
ページかすれ

楽譜世界を二分する原典版二大勢力...って大袈裟すぎますが,Henle VerlagとWiener Urtext.僕はウィーン原典版の方が音符が読みやすくて好きなのですが,ここアメリカ(の,ど田舎)では手に入りにくい.已む無くAmazonでHenleヘンレを注文します.

製本強度に難ありながらも内容の正確さに定評のある原典版だと安心していたら,なんとこの乱丁.インクが掠れてます.こんな雑な印刷に遭遇したのは初めてです.珍しいので何か嬉しい.

これはMozartのピアノ・ソナタ集.Amazonにクレームを入れて取り替えて貰うことになりましたが,本を送り返せと言われたので,その前に全曲ざーっと弾いてみました.んで,なんかもう取り替えてもらわなくてもいいかな〜っと.

ピアノの教則本には必ず含まれているMozartのソナタですが,3年に一回くらい弾いてみたくなります.でもそれくらいなもん.なんでかいな.

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バイエルの謎

バイエルの謎
バイエルの謎

書評を読んで以前から気になっており,帰国時に手に入れた文庫本,安田寛著「バイエルの謎」.

ピアノを習ったことがある人なら誰でも知ってるバイエル教則本で有名なFerdinand Beyerですが,どんな作曲家だったのかあまりよく分かっていないという不思議な人です.そのBeyerを探す旅を続けた作者,内容はちょっとサスペンス調ながらも,どこか詰めが甘い探求にほのぼのします.

ひと昔前「バイエルなんて日本人しか使ってない」と,バイエル否定が盛んになった時期があり,ピアノの先生達も何か別のピアノ入門教材を使うのが流行ってました.最近はまたバイエルが復調しているようです.

僕も自分の子供らにピアノを教え始めたときは,バイエルではなくてメトードローズを使いました.別にバイエル否定派じゃないんだけど,はっきり言ってバイエルの上巻は退屈すぎ.

バイエルは下巻から面白くなります.短いながらもかわいらしい旋律が多く,やっと「曲」らしくなります.

Beyer No.88
Beyer No.88

バイエルの88番,最初の二小節は「ゆ〜きやこんこ,あられやこんこ♪」って聞こえます.

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