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科学者だからってパンが好きだと思うなよ

ぼっち夕食,まずはビール.本でも読みながら料理を待ちます.

...と,そこへパン.

注文した覚えはありません.無料サービスなのか.気がきくじゃねぇか.

でも注文したのはハンバーガーなんだが...

パンにパンって,どうなのよ.

聞くは一時の恥とは限らない

再起動中

長らく元号とは無縁の生活をしていましたが,昨年から今年にかけてやたらと日本の書類を書く必要があり,その数字平成29年に驚かされます.もうほぼ30年.

平成生まれの社会人誕生が話題になったのはすでに昔話.いまじゃ平成生まれのポスドクがいるってことか.今度うちに来るポスドクも,もしかしたら平成生まれか.日本人じゃないけど.

それにしても最近の若いもんは,分からないことがあったらすぐに人を頼るねー.以前なら,すぐにネット検索,それもちょっと鼻白むもんでしたが,自力で解決しようとするだけましかも.専門書に書かれていそうなことを聞きにくるので,そういう時は本棚から一冊取り出して押し付けています.これを読めと.

それで気づいたのですが,そもそも専門書というものを持ってないっぽい.僕は書籍への投資には躊躇しなかったのですが,今は違うんですね.確かに専門書に書かれた情報って,すでに少々時代遅れ気味です.でも人に聞いて分かった気分になるより,ずっとよく勉強できると思うんですが.

年寄りの愚痴かな.

旅をするMajorana

旅をする本

ことの発端は,ある学会誌に掲載された「マヨラナ 消えた天才物理学者を追う」の書評.これは是非とも読みたいと焚き付けられ,書評の著者に… とまあボカして書くこともなくてGonneko先生に,次回帰国したら絶対にこの本を買って帰りますとメールしました.

もともとも英語の本を和訳したものなので,原文で読んでも良いのですが,そこほら,やっぱ日本語で読む方が楽.

そしたら,帰国したときに差し上げます,とのびっくりの返事が来たのです.ありがたく本を東京で受け取り,春のCaliforniaのバーで読みつつ,先週この本はウィーンへと旅立っていきました.

日本→アメリカ→ヨーロッパ,次はまた日本の物理関係の誰かに手渡されるのかもしれません.そうなると世界一周した本,まさに旅をする本なので,ウィーンへのお土産には「旅をする木」も添えておきました.

ところで他にも数冊文庫本や新書を持参したのですが,その中の一冊だけ,

これは家に持って帰れません!

と,職場オフィスに隠している本があるようです.なんかやばい本でも入ってたのかな.

さらなる学者・研究者相手の新ビジネス

クゥ,顔が保護色
クゥ,顔が保護色

以前,学術業界の欲望に切り込む新商売の話を書きました.楽々論文が出版できますよとか,国際会議にご招待しますよとか(その代わり,お金払ってね).そして最近舞い込んで来るSpamに,新たなる商売を見ました.それは専門書を執筆しないかというもの.

なるほど,学者の栄光と言えば,超有名な雑誌に論文が掲載されること,大きな国際会議に招待されて多くの聴衆の前で喋ること,そして専門書を出版すること.人によっては,テレビに出ることってのもありますかね.

もっとも本の出版は面倒くさいし,時間もかかるので,数はずっと限られます.そこを上手く突いたというのか,そのSpamに書かれていたのは(ハイすんません,読んじゃいました),一つの章だけを分担で執筆しないかというもの.なるほどこれなら負担は少ない.

ただ全く不思議なのが,そもそも何の本なのかさっぱり分からないし,何を僕に期待してるのかも分からない.それどころか,章まるごとあげるから何を書くかを提案してくれというもの.相手選ばずメール出しまくってるのがミエミエ.

おまけに,出版には手数料がかかりますって言うんだから笑います.それって要するに自費出版だよ.

紙派? 電子ブック派?

ブックエンド
ブックエンド

出張時,バーで読んでいた本に同僚が興味を示しました.僕のは勿論日本語ですが,原本は英語ですので,Amazonにあるんじゃない?と言うと,早速スマホで探していました.

あったあったと言うので,そりゃ良かったねとテキトーに返事しつつ読書続けてると(友人が横に居たって気にしない),

「あ,こっちの方が安い!

ん? どっか他のオンラインショップを見てるのかと思ったら,同じAmazonです.なんのこっちゃと思ったら,

「Kindleより,ハードカバー本の方が$1安い.でも本は全部Kindleで集めてるんだ」

電子ブックの方が嵩張らないので,紙の媒体に郷愁を感じない世代には合理的なんでしょう.でも,たった$1の差に悩むってのはどうなのよ.

ちなみに僕は古いタイプなので,紙の本の方が好きです.iPhoneに青空文庫から古典小説をダウンロードしてバスや飛行機の中で読むこともありますが,何だか読書してる気分にならないんですよね.

 

追記:パソコン画面で楽譜を「読んでる」ことはよくありますんません.

インタビューは本棚の前

あまおうチロリアン
あまおうチロリアン

学者あるいは識者と呼ばれる人達がテレビでインタビューを受けている時,背景の定番は本棚です.これが昔から気になって仕方ない.

専門書がずらりと並ぶ本棚を前に語る姿には,何とも言えぬ威厳が備わります.文化系の人の場合は大判の古典文学全集があったり,古ぼけた表紙の本が並んでたり.

書類バインダーが雑然と並んでたりするとちょっとガッカリですが,たまに観光ガイドブック(海外出張用に買ったのか)とか一般雑誌が画面に映ったりして,それはそれで人間味あっていいです.

でも学者さんだからと言って,大量に蔵書があるわけじゃないんですよね.理系だったら学会誌のバックナンバーがずらりと並んでるだけだったりするので,そういう場合はパソコンの前で語ってたりしますね.もちろんそんな時はパソコン画面を注視します.あ,この人,こんなソフト入れてる,いけないんだ〜,みたいな.

そんな理系先生の本棚に,つい失笑なものが並んでることがあります.それは講談社のブルーバックスシリーズ.一般の人に科学を分かりやすく伝える有名な新書シリーズですが,大学教授が本棚に並べてちゃだめですよねえ.ちゃんと隠しておかないと.