「昔話」タグアーカイブ

ポータブル暖房があったら

家全体に暖房が入るのがアメリカの住宅では普通ですが,全部ぬくぬくより足元だけのほうが快適なので,室温控えめにして炬燵生活です。でも実は炬燵ってずっと長い間,自分にはあまり縁のないものでした。

小学生低学年の頃は家にあったと思います。でもいつの間にかちゃぶ台としての機能のみを残し,炬燵布団の記憶はありません。それが何十年も後にわざわざアメリカに輸入するとは。

そんな小学生時代,祖父母の家にあったのは掘り炬燵。田舎に古くからある伝統の,と言いたいところですが,祖父が板の間を四角く切ってわざわざ作ったもので,実態は普通の電気炬燵でした。

そしてその隣に常にあったのが火鉢。

僕はこれが大好きで,冷えた手を火鉢で暖めては,毎日のように餅を焼いて食べてました。そして事あるごとに祖母に言っていたのは,

これ,形見にちょうだいね

まだ死にそうな歳じゃなかったはずですけど,歳月は流れて火鉢用の練炭も入手困難になったのか,使われることもなくなりました。やがて祖父母は他界し,その家も無くなりました。

そんな家のことをふと思い出し,そう言えばあの火鉢どうなったんだろう。重たくかさばる陶磁器です。おそらくは家を解体するときに廃棄されてしまったのかも。

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理科準備室にあったあれ

スタバに入店してぎょっとしました。いきなり骸骨がお出迎え。これってあれですよね,中学の理科準備室にあった人体模型。ガイコツよりも,内臓がパズルのように外れるやつのほうが不気味だったです。

そもそも人体模型って理科なのかなとも思ったんですが,生物って理科の一部でしたね。全く縁が無い。高校のときの担任が生物の教師でしたが,彼の授業は解剖したカエルを焼いて食ったとか,そんな話しか憶えておりません。

理科というと,物理,化学,生物,地学。子供の頃,地質学者になるのが夢だったのですが,高校のカリキュラム的に地学を選択できずに諦めました。大学受験の理科選択が,物理と化学にほぼ固定されてたので仕方ない。

岩石鉱物の図鑑を後生大事に読み返し,百科事典の地球・宇宙の巻も何度も読み返す。そこにあったイラストを今でも憶えています。太陽系の惑星は太陽から生まれたという潮汐説。ずっと昔に否定されてますが,三つ子の魂百まで,間違った学説が脳内に完全定着しております。僕の頭の中では,鎌倉幕府は「いいくにつくろう」です。

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ただいま調査・検討中

先日,ちょっとした日本語の文章を書いたのですが,そこに大学院卒業直後,とあるプロジェクトでの昔話を挟み込みました。こちらの計算結果をプロジェクトへ提出しておいたら,先方から結果をちょっと修正できないかという連絡。

別に捏造しろとかそういうのではなく,再調査して再検討してほしいという依頼の電話がかかってきました。その相手というのが,プロジェクトのお偉いさん。ちなみにT大出身。僕のようなQ大出たてのぺーぺー青二才に直々に連絡してくるというのも驚きですが,僕はその依頼を頑として聞き入れなかったのです。

今でも何故あんなに頑なだったかなあと思うのですが,まあなんか根拠なき拘りあったのでしょう。先方もさぞや苛ついたことと思われます。なんせその電話会議,3時間以上に渡って紛糾しましたから。電話だけでは足りなかったのか,その後FAXのやり取りも続きました。電子メールはこちらにはあったけど,あっちには無かった。

その相手の方ですが,日本人にしては珍しく,海外の会議でも堂々と主張を押し通す人で,あれはまさにサムライだと言われていたとか。そのサムライに楯突いたというんだから,僕はなんでしょうね。侍の上を行くのは高利貸,武士は食わねど高楊枝。

ちなみにその侍氏,福岡に来たとき

久留米ラーメンって美味いらしいねぇ

と暗に車で連れて行けと。ラーメンのためにわざわざ久留米まで行くんかい。

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彼岸に食べてた毒入り植物

日本は彼岸花の季節です。多分。

見てないからしらんけど,きっと田んぼの畦道を彼岸花が赤く縁取りしていることでしょう。この不思議な花,曼珠沙華とも呼ばれますが,僕の祖母は幽霊花と呼んでました。それが九州特有の呼び名なのかはちょっと分かりません。

幽霊どころか,毒のある植物です。特に球根にアルカロイドを含みますので,食用にはなりません。

ところが,かつて祖母から聞いたことがあるのです。食糧難の時期にあの球根を食べていたと。

流石に毒があることは認識されており,「毒抜き」して食用にしていたと言うんですが,調べてみると毒抜きはかなり手間がかかるようです。流石に今時分,彼岸花を食べてみようという人はいないでしょうね。ウケ狙いならともかく。

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お小遣い定額制,だったっけ

ニュース記事で高校生のお小遣いが5000円くらいという記事を読んだのですが,はて,自分の時はどうだっけ。

そりゃ今と物価が違いますので,金額だけで比較はできません。でも今の5000円って,当時の3000円くらいじゃないのかな。そこまで極端に物価が上がった記憶もないし。

どれくらいお小遣いを貰ってたっけと考えるも,何だか記憶があやふやです。覚えてないってことは,定額制じゃなかったらしい。箪笥の抽斗に常時現金が無造作に入っていて,そこから勝手に取っていくシステムだったと思います。

お小遣いを何に使っていたのか。もとより交友関係は狭いので,そっちの方は限定的です。

文庫本,これはかなり消費したかも。

食費,昼食以外にも外食することが多かったので。

カメラのフィルムと現像,そこまで多くはなかったはず。

ピアノの月謝と楽譜,子供の頃から同じ先生だったので割安でした。

LPとカセットテープ,流石に数は限られてますけど。

あとは缶コーヒーくらいか。書籍費と食費入れたら,3000円は超過してたかもしれません。でもそれって生活費みたいなもんだし,お小遣い部分は今と変わらない趣味投資ですねえ。

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数十年ぶりに読むマンガ

少年ジャンプに連載されていたのを読んでいたので,小学校高学年か中1か。日本古代を題材にした不思議なマンガに夢中になったのです。でもそのまま,タイトルも作者も全く覚えていないまま。

大学院生となったある日のこと。(少々変わり者の)大学の先生に,子供の頃,変なマンガがあってですねえという話をしたら,

「あぁ,そりゃきっと諸星大二郎だ」

調べられなくもなかったのですが,そのままにしていたいような気分で,それ以上の進展は無し。

そして数年前の帰国時のこと。大手町丸善でこの本を見つけたのです。作者は諸星大二郎,タイトルは覚えていませんでしたが,この絵はしっかり覚えています。もしやこれか。

「暗黒神話 (愛蔵版コミックス)」という箱入り特別装丁の豪華版。お値段3500円しましたが,衝動買いしました。初版。

それから3年間,ずっとリビングの片隅に丸善の袋に入ったまま眠ったまま。放置していたのではなく,読むのが勿体ない。読んでしまうのが惜しい。

そして今週,電話会社のトラブルでネット遮断されたとき,ついに取り出したのです。おそるおそる開いたページに子供の頃の記憶が蘇ります。かなり加筆されてるらしく,見覚えないページも多いものの,ストーリーはそのまま。

一気に読みたい衝動をひたすら押さえ,ひと晩に1話の制限を自分に課し,ゆっくりと読んでいます。あぁ,読んでしまうのが惜しい。

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