「昔話」タグアーカイブ

地上の円盤

Albuquerqueから西へ飛ぶとゴツゴツした岩山と水無川の荒野が広がり,東へ飛ぶとまっ平らな平原です。農地として使えそうなところには丸い畑が行儀よく並び,暫くは窓からの眺めを楽しめますが,そのうち飽きてきます。どこまで行ってもLP … いやいやCDばかり並んでるなあと。

小学校だか中学だかの社会科で習ったアメリカ大陸での農業,広大な土地をざっくりと使った農業,つまり粗放農業。この粗放という響きが子供らに受け,先生が「アメリカの農業は?」と聞くと,生徒が一斉に

そほーのーぎょー

では日本の農業は?

しゅーやくのーぎょー

今もそんな呼び方をするのかどうかは知りませんが,空から円盤を見ながら小さな声で「そほーのーぎょー」と呟いてみました。

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図書館消滅

同僚との話題が職場の図書館に及んだときのこと。あの地下に仕事で使える机があるんだとか。そう言えば昔,書庫に籠もってた際,そんな机で古い文献を調べていたことがあります。でも今どき古い論文は目の前のパソコンで全て見ることができ,書庫に用事はありません。

書庫へ入ったの? と尋ねたら,そういう用事では無く,単に仕事場所を探してたんだとか。書籍はもう置いてないんじゃないかと言います。

確かにかつて図書スペースだった場所の本は,何年も前に全て消滅し,共用のミーティングスペースへと変貌しています。文献も全て電子化されて,書庫と呼ばれるものはもう無いのかも。

大学に勤めていた頃,あのカビ臭い書庫は,ある意味非日常空間でした。今日は気合い入れて文献を集めるぞと,書庫に半日籠もり,興味ありそうな論文を片っ端からコピーしていました。

ちょっと疲れたら古い雑誌コーナーへ。昔の音楽関連,コンピュータ関連の雑誌記事をぱらぱらとめくるのも楽しいものです。でも今じゃそれもネットのどこかにある話。

書庫は英語でArchive。古い電子情報を保存するのもアーカイブ。同じと言えば同じですが,あのカビ臭さだけは失われてしまいました。

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プラスチック製ミニチュアボトル

ずっと昔,僕が大学院生の頃ですので,まだ世間は徳川幕府の時代でしょうか。研究室の机の上に,ミニチュアの酒のボトルを並べていました。色んな形の可愛らしい小瓶で,ちょっとしたコレクションです。

普段,機内で一杯やるときは必ずワインをもらうのですが,この日は何故かちょっと変わったものをと,スコッチ・ウィスキーを注文。出てきたのが,この小瓶です。

残念ながらプラスチック。そりゃまあ機内ですから仕方ない。でもこれを見て,そう言えば昔,大学の机の上に小瓶を並べてたことを思い出した次第。卒業時に全部処分してしまいましたが,ちょっと乙女チックだったかも。

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極端な寒波の極端な昔話

立春を過ぎてやや暖かくなったと油断したら,突然の寒波の戻りです。昨日今日の出勤時の気温は氷点下9℃。車通勤なので外気温に触れる時間は,駐車場からオフィスまでの徒歩正味3分なのですが,冷たいを通り越して痛い。

昨日は元ポスドク君がこちらを訪問しており,グループ全員で夕食へ出かけました。車を一旦家に置き,レストランまで徒歩15分。普段は散歩で行く距離ながらも,この日は少々辛かった。さすがに帰りは友人に送ってもらいました。彼も飲んでたような気がしますが,まあ気のせいでしょう。

そんなわいわいがやがやの夕食時,話題は昔話。Route 66の起点はどこだなんて聞くアメリカン,ChicagoからSanta Monicaを知らないんかい。

でもRoute 66なんてせいぜい100年ほど前の話です。僕らが「昔の日本では〜」なんて話をすると,ざっと数百年前のことでしょうか。

という話をしたら,居合わせたギリシャ人の女の子ポスドク,

昔って言うと,ヘロドトスの時代ね〜

紀元前かい!


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時代が追いついた,のかな

相変わらずの雪景色ですが,昼間は暖かい日が続いています。気温はかろうじてプラスくらいながらも,この青空です。シャツの上にジャケットを羽織るだけで十分。

さて昔話モード。かれこれ18年程前に出した論文があります。計算したらこんなんなった,という程度の話なのですが,実際に実験した人はいないので言いたい放題なのが理論の良いところ。

それが昨年,職場の同僚が測定してしまったのです。技術革新ってのは怖いものです。でもラッキーなことに,結果は約20年前の計算をほぼ再現。変なことはしてなかったと胸をなでおろしてたら,

これで論文書くから,も一回計算して!

そりゃ18年前の数字なんて残って…るけど,わざわざ見直したくもない。そもそも当時何やったなんて,詳細は覚えてません。でもそんときのプログラムは残ってる。

一か八か,それを使ってみたら,なんと昔の結果を吐き出しました。我ながら驚いたものの,なにも触って無いんだから当たり前ですよね。

そう言えば昨年末,某C国の人から,僕の作ったプログラムの使い方を聞かれました。教えてあげるに吝かではないのですが,それも20年前の代物です。覚えてませんって。

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穴があったら入りたい

子供の頃,近所に大きな岩が重なってできた洞窟があり,そこを秘密基地として遊び場にしていました。基地1号,2号,悪友らとそんな場所を発見しては,中に入り込んでみる。中で何をして遊んでたのかさっぱり覚えていませんが,マンガ読んだりトランプしたり,だったのかも。

狭い閉鎖空間ってそんな浪漫があります。押入れの奥,屋根裏,床下,変なところを見つけては潜り込んだもんです。そして月日は流れ,中高生になったころは,福岡に点在する古墳の石室を自転車で訪ねてまわるなんてことも。

さらに流れて大学生時代。大分県の小さな村に寝泊まりする機会があり,たまたまその地方の出身だった友人が「近くに古墳があるよ」と言います。そりゃもう行ってみるしかない。玄室にも入れるそうです。

友人三人と狭い入り口をくぐり抜けると,やや広い空間があり,でもそれ以上のものは何もありませんでした。三人がぎりぎり入れる広さです。学術的にさほど重要でないので,そうやって一般に公開というか放置してたのかもしれません。

折角なので記念撮影しよう。三脚も持ち込んだので,それを入り口付近に据え付けて,はいチーズ。

出来上がった写真は,闇夜に浮かび上がる,むさ苦しい男三人のどアップでした。

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