日本の雑誌に出ている健康食品・おまじない品の類の広告,いろんなものがあるもんだと感心してしまいます.酢や,きゅうりや,キノコや,南国のフルーツ等など.普段なら気にも止めない眉唾広告ですが,普段から活字渇望症を患っていると,ついついそんな文章まで読んでしまいます.で,これが面白い.いや面白いというか,日本語力を付ける上で,ためになること間違いなし.
例えば,「このジュースを毎日飲めば痩せます!」みたいな文章は,恐らく薬事法違反でしょう.そこんとこを巧みに迂回するための修辞法が散りばめられているわけです.
Aさん(35歳)は,20台後半髪の毛が薄くなり始め,ずっと悩んでおりました.気分も沈みがちで,人付き合いも苦手になりました.そんなところへ,奥様からこのスーパー昆布「黒々」を勧められ,半信半疑で試しところ,驚くほどの効果が得られたそうです.今では毎日明るい気分で,友人もたくさんできて幸せな毎日を送られております.
今でっちあげた文章なので上手くありませんが,例えばこんな風.スーパー昆布を食べたからといって,髪が増えたなんて何処にも書いてません.単に気が晴れる成分が入っていたのか,たまたま美味しいものに巡り合って幸せになれたのか,変な宗教団体に入れて友人ができたのか...軽く読み流すとごく普通の文章に,気付かないようなレトリックが仕込まれています.おもしろくなって,そういった広告を片っ端から読んでみました.
ページ中央に,おでぶさんの写真がド~ン.そのそばに大きな文字で「どうする?」
ページ下が健康食品の広告ですが,注意深く読めば何処にも「痩身効果」なんて書かれていません.栄養満点とか,そういうことだけ.おでぶさんとは無関係.
大学教授も常連メンバー.
沖ノ鳥島大学の都鳥教授が発見した,癒し効果があると言われる中性イオンを放出するゲロニウムを大量に含むウンコラサイトの原石からつくられたペンダント
果たして都鳥教授は何を発見したのか?!中性イオン?ゲロニウム?もしかしたら...
都鳥先生,書斎の掃除をしていたら,机の下に落ちていた怪しげなペンダントを発見?