
全く雨が降らず,ひたすら晴天,時々強風吹き荒れる季節です。雲すらない紺碧の空が毎日広がってる,と言いたいところですが,何故かここ数日は曇り空。雨さえ降れば,くすぶってる山火事も根絶できそうなんですが,それは無いっぽい。
西の空に雲があれば,夕焼けが出ます。多分山火事の煙が少々混じってるんだと思うのですが,そのせいか何とも不気味な夕焼けになりました。

こちらは別の日の夕焼け。まるで空に炎が広がってるような,地獄の入り口を垣間見たような。
Los Alamosの山火事は幸いほぼ鎮火しつつあります。でもSanta Feのほうはまだしばらくかかりそう。山の向こう側なので,普段それほど煙は見えないのですが,この日は風向きが逆だったのか,すごい煙が立ち上っています。
左側のほうに薄く広がるのも山火事の一部。元々二箇所で発生したものが,今では繋がってしまい,数10kmに渡って火災が広がっています。
向こうの山はLos Alamosから50kmほど離れていますが,それでもこの迫力。まるで火山の爆発です。
普段は風が煙を向こう側へ飛ばしてしまうので,ここまで煙は見えません。そのためSanta Feの山火事被害の大きさを実感できませんでした。でもこの煙を見たら,その凄まじさたるや,です。
付近で発生した山火事,さほど火急ではないものの,まだ予断を許さない状況です。11年前に町に避難命令が出されたとき,凄い煙がLos Alamosを直撃していましたが,今回の煙は南の方を薄く流れ,日中に煙たさを感じることはあまりありません。目や喉に少々刺激はありますが,午前中はいつも通りの青空が広がっています。
でも午後から夕暮れ時にかけて風がかなり強くなり,風向きによってはこちらへ煙が流れてくるようです。空にうっすら広がった煙のせいで,こんな太陽の輪っかが出現することも。
もうもうと立ち上る煙,を書こうとして,もうもう漢字が数種類出てきました。猛々はさすがにない。濛々と朦々,どっちもおどろおどろしい漢字ですが,さてどっちだろう。
昔なら国語辞典にお世話になるところですが,今じゃちょいちょいっと調べられます。結果が正しいかどうかはともかく。
「朧」の字は「おぼろ」。意識朦朧の字なので,こっちは違うかなと思ったのですが,どうやらどちらも使われるらしい。
とまあこのままじゃモウモウで話が終わってしまいそうなのですが,話題は山火事。Los Alamosの南西約20kmのエリアが朦々としております。今のところさほど心配はしておりませんが,風向きや風の強さによってはこちらを煙が直撃することもありそう。はやく鎮火してくれたらよいのですが。