「予算」タグアーカイブ

お家一軒300円

予算シーズンが続いています。今年は例年とは全く違った書類手続きに戸惑った関係上,未だ書類書きが終わらずな状況です。頑張って来年度予算を立てても,非常事態宣言出されて計画がパーとか,そういうとばっちりは無いと信じ,数字と睨めっこ。

こちらの予算は人件費込みなので,僕のような下っ端でも扱う数字はかなり大きなものになります。日本の大学だと1万円の出費に大わらわしますが,こちらじゃ全部$1000単位,つまり10万円以下は四捨五入。

たとえば旅費に100万円計上するならざっと$10,000ですが,書き込む数字はたったの10です。最初の頃はその都度円換算してイメージしていましたが,最近はこの10だ100だで会話するのに慣れてしまいました。

ちなみにこちらでそこそこサイズの家の値段は3〜5千万円というところで,田舎にしては少々お値段高め。こういう会話をするときも$1000単位。普通の家で300〜500ってとこかなあ,みたいになります。大阪の市場のおっちゃんが,「おつり,100万円ね〜」って言う都市伝説ありますが,その逆か。


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取らぬ狸の皮の予算用

また予算の季節がやってきました。この時期が来るたびに,少しづつExcelの闇へと落ちていく気分です。今日は変になったセルの表示を戻すことを学びました。その方法は再起動。

さて,同僚にメール・電話攻勢しては細々とした情報を集め,そんな細々をスプレッドシートに記入し,今年がこれなら来年はこんなもん的な計算をし,などなど。

そこでふと気づいたことがありました。手続き上,2つの予算書を作成しなければならないのですが,そこに書かれた総額(これは残念ながら自分では変えられない)が違うのです。その差,数百万円。

こういう場合,数字の多い方を信じたくなるのが人情というもの。突然の予算増額に喜ぶも,数字が違っているというのは気持ち悪い。

あれこれ可能性を検討するに,もっとも可能性ありそうなシナリオに行き着きました。

話せば長い話なので端折りますが,どうやら数百万増額じゃなくて,1000万消失してるっぽい。まさかねとは思ったものの,予算担当者に確認したらビンゴでした。理由は「足し忘れた」。

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金取ってくるときゃ一致団結

新しい予算申請に先月半ばからかかりっきりで,ようやく今日,申請書を提出し終えました.かなり大型の予算で,あちらこちらで権謀術数蠢く楽しい経験でしたが,さすがにそんな話は書けない.もちろんこれは「競争的資金」であって,出したからって貰えるわけじゃありません.あとは神のみぞ知る(ほんとはちょっと知ってるんだけど).

こういう機会があると,同じ職場からも10人くらい同時に飛びつきます.職場の事務は慣れたもので,即座に事務担当者を割り振り,実際に役所と手続きをする人や予算を組む人が伝えられ,僕たちの役割は作文のみ.あとはもうアメリカンな乗り,Hey LiLA! みたいなメールが,会ったことも無い相手と飛び交うわけです.

しかもあちらはその類のプロ.僕たちが真面目に申請要項なんて読まないことは百も承知.さあ書き上げたぞとファイルを提出すれば,

「この項目ね,10個までって決まってる
だの
「こことここ,数字が違ってる
だの,優しく厳しい指摘がやってきます.

ただ,日本の事務と根本的に違うのは,書式については何もいわない.全体は11ptにしてくださいとか,Times-Romanで書いてくださいとか,ページの左右は2.5cmの空白を入れてくださいとか.そもそもそんな書式の決まり,どこにも見当たりません.あるのはページ制限のみ.ここら辺が日本との最大の違いか.

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渡米15年,鉄腕アトム15歳

いちご

アメリカ滞在,今日で15年目となりました.気づけばいつの間にやら,日本での大学在学年数,勤務年数を越えて,ここが人生最長の場所となりました.時が経つのは早いもんだ.

同じ職場には勤続40年以上なんていう方もおられます.15年なんてまだまだだと思うのですが,こちらも気づけば平均年齢を上げる立場.ポスドク修行を終えたばかりの若手が周囲に増え,逆に自分より上がぽろりぽろりと引退していきます.そろそろ,心太で押し出される気分かも.

こちらに来て当初は,仕事や生活環境の違いに戸惑いました.そんな違和感が薄れるのに,やはり10年はかかったかも.何かにつけて適当な事務書類,会議での自己主張,研究費のぶん取り合い,そして予算額のバカでかさ,などなど.

予算のぶん取り合いと言えば,先日も億単位の予算について同僚とひっそり相談しており,そこへ就職したばかりの若手が別件でやってきました.こういうのも仕事のうちと,彼も交えて相談.

でも話の内容というのは,こっち研究所には金を回す,あっちの研究所には回さない,なんともゲスいもの.若者は困惑しておりましたが,ダークサイドも必要なのだ.

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全米一の締め切り男

apricot

予算の申請するから協力してくれ,またそんなメールが舞い込んできましたのが一昨日.大学に勤める友人からです.彼とはずっと一緒に仕事してるので何の躊躇もせずにOKの返事したら,矢継ぎ早に次のメール.

「ところで,締め切りは来週月曜なんだ.でもまだ何も書類できてないんだ」

そう言えば,そういう奴だった...

以前,彼から似たような連絡がきたときのこと.締切が翌々日.その日のうちに研究申請内容を二人で詰め,翌日主な文章を書き上げ,締め切り当日になんとか必要書類を揃え,最終版を事務へ送付したのは5時10分前.

間に合った!

もうそれだけで達成感半端ない.まさかこんな短時間で仕上げてしまうとは.自分たちを褒めてあげたい.

もちろんこれは予算申請の話.結果は言うまでもなく,落とされました.ご利用は計画的に.

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研究費は不要です,の意思表明の書

研究協力の依頼メールに二つ返事で「ええよ」と返信したら,どさっと分厚い研究計画書が送られてきました.もちろん電子データなので,印刷さえしなけりゃ「どさっ」は無いんですが,そこは比喩ということで.

ざざっと30%くらい読んで,ま,いいんじゃないと思ってたら,追加のメッセージがやってきました.協力者になるためにはLetter of Intentionが必要なんだって.なんて訳せばいいんでしょうね.意思表明の書?

要するに,ちゃんと研究協力者としてプロジェクトに参加しますよと一筆書いとけばいいんですが,こういう細かい所はやはり契約社会のなせる業なのか.

ちなみに「ええよ」と返事したものの,それで研究費が貰えるわけではありません.なぜならこのプロジェクトは大学のものだから.大学からこちらにお金を回そうもんなら,経理から文句言われます.そんな可哀想なことしちゃダメって.

可哀想というのは半分冗談ですが,実際にはもうちょっと困ることがあり,それは一般諸経費.大学との間でお金のやり取りが生じれば,そこに手数料が課せられます.さらに書類手続きに時間が割かれ,それだけでお金が消えてしまうという,冗談みたいなことも起こります.

将来,優秀な学生が得られるチャンスになるかもしれないし,そこんとこは先行投資と思って,こちら側の脳みその切り売りをしております.

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