「ピアノ」タグアーカイブ

ウィーン原典版,Chopin Ballade, Nocturne

Wiener Urtext Edition

ボロボロになってしまった春秋社版Chopinの楽譜は記念にとっておくとして,ウィーン原典版のバラード集とノクターン集を買ってきました.わざわざウィーンで…

いやね,この田舎じゃ手に入らないんです.

どこの出版社の楽譜を使うのかって,かなり好みが分かれるんですが,僕はこのウィーン原典版が気に入ってます.全音の楽譜の方がちょっと見やすいかなと思いますが,解説がしっかりしているし,春秋社版より開きやすいし,運指も参考になるし(参考にしないけど).

このノクターン集で面白かったのが,有名な第二番Op.9-2で,通常の楽譜に加えて,装飾をより派手にした版が掲載されていること.こんな楽譜があるなんて知りませんでした.同じ装飾音でも色んなバリエーションがあって,中には3度和音の半音階で急降下してくるような「なんでここだけイキナリ難しい!」みたいな弾き方も.

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Poulenc, 二台のピアノのための協奏曲

Apricot Flower

この山奥にも,ようやく春が来たようで,今日になってアプリコットの花が一気に咲き始めました.昨晩は,窓のすぐ下に可愛いウサギ(コットンテール)も.残念ながら暗くて写真は無理でした.それにしても,庭では無くて表側の車道を散歩するウサギ,いい度胸しています.

そんな春の陽にふと思い出し,「ちょっぴり変な曲ファン」にお送りしたいのが,Poulenc(プーランク)の二台のピアノのための協奏曲,特にその第二楽章.ちょっとセンチメンタルで,茶目っ気があって,それでいてとてもシンプルで魅力的な旋律.頭をナデナデしてくれるような音楽です.

モノクロ,モノラルですが,YouTubeに,作曲者自身の演奏がありました.

1楽章と3楽章も楽しい音楽です.Mozartのパロディが出てきます.

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Chopin生誕200年,だからという訳でもないのだが

Ballade Sphere

2010年3月1日は…と書き初めて,実は異説もあるのを今知ったんですが,Chopin生誕200年.だからと言うことも無く,昨年後半から,ちょっと真面目にChopinのEtudeをさらっています.学生の頃,かなりいい加減にレッスンでやった曲を,最初からやり直している次第.

軽く遊び程度には弾いていたとは言え,いきなりChopinの練習曲は無理があったのか,昨年末から左手が腱鞘炎気味だったのです.グラスを左手で持ち上げようとして,ズキっと痛みが走り,握力が入らないのに気づいて,これはやばいと.

こうなってしまうと,手を休ませる他ありません.沢山練習した証みたいに思われがちですが,実際は弾き方に原因がある場合が多い.僕の場合は,単に左の手首が回っていないから.お湯で温めたりしながら,冬休みの間,痛みが治まるのを待っていました.

今年に入って,特に左手に注意しつつ,練習再開.幸い,酷い痛みは和らぎました.

それにしても,この歳になって何のために練習してるのか悩みます.そりゃもっと練習すれば弾ける曲は増えますが,曲の方もそれなりに大曲になります.Chopin Etudeのほか,Balladeの4番をぼちぼちとさらっています(コーダの部分,絶対無理!)が,これって老後の楽しみってことなんですよね.まあボケ防止には役に立つかな.

それにしても(**2),Chopinが作曲したピアノ作品の数々,これらがもし無かったら,今のピアノ人口は遥かに少なかったんじゃないかと想像します.ついでながら,もしCzernyツェルニーさえ存在していなければ,もっとピアノ人口が多かったんじゃないかと...(暴言)

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John Cage, In a Landscape

John Cage, In a Landscape

独特な音楽(?)で知られるJohn Cageですが,彼っぽくない美しい旋律のピアノ曲「In a Landscape」.知らない人が聞けば,E. Satie の音楽と思うんじゃないでしょうか.

ピアノまたはハープ独奏曲と標題に書かれているように,ハープならとても綺麗に響きそうな瞑想の音楽.曲は15小節を一塊として,それが15個集まった構成.15に拘っていたり,一つのユニットが15=5+7+3で,素数の和になっていたり,意味ありげです.

冒頭,pianissimoから始まり,曲中の強弱指示も mezzo forte が一度出てくるだけ.最後なんか pppp が指定されています.ぴあにっしししも

それでもまだ足りないのか,曲冒頭「弱音ペダルを最後まで踏みっぱなし」の指定.ついでにダンパーペダルも最後まで踏みっぱなしになってますので,超弱音演奏はかなり難しい.音を間違えたら,きちゃない音がず~~っと残ってしまいます.

どんな曲かは,YouTubeでどうぞ.部屋を暗くして,大きな氷を入れたウィスキーと一緒に.

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哀しき春秋社版Chopin集

春秋社ショパン集

高校生の頃から使っている春秋社版Chopin集,すでにボロボロです.Nocturneの入った第二巻なんて,箱が二枚おろし状態になっても,まだ箱を捨てきれず,瓦解した箱に本体を挟んでそっと本棚にしまう日々.と言うか,修理しろよ.

楽譜は一生モノだと常々言ってるのですが,所詮,本は本です.喜びも悲しみも幾歳月,綴じ目も次第に綻び始め,春秋社第五巻,ポロネーズの,とあるページ,めくった瞬間にポロリと落ちてしまいました.

大体において,開くのに少々難ありな春秋社版です.おまけに紙質が白すぎて,ちょっと見づらいのですが,何故か愛着があるんですよね.他の編集物に比べて,音符自体は見易いと思います.ちなみにBeethovenのSonata集第三巻なんて,未だにピカピカです(つまり全然練習してない).

当面はテープで補強してその場しのぎですが,この思い出深い楽譜はそのまま保存するとして,次回のウィーン出張でDoblingerか,帰国時にヤマハでウィーン原典版買ってくる予定.ここら辺りじゃ手に入らないんですな,悲しいことに.

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Chopin, Ballade No.3, As dur, Op.47

Ballade3

久しぶりに長めの曲をさらっています.F.Chopinのバラード第三番.年とってくると,新しい曲の練習を始めるのがとても億劫なんですが,曲にそれだけの魅力があると練習も続くというもの.その点では,この曲の旋律の優美さ,頑張ってやろうという気にさせられます.

6/8拍子というちょっと舞曲風な特徴のあるリズムに乗って,音楽が進みます.この曲,とてもきれいな旋律が流れたかと思うと,変に不協和音がぶつかったりして雰囲気が掴みにくい.他のバラードと比べて技術的には易しいんですが.

とは言え,後半かなり厳しい部分が出てきます.バラード1番のコーダの忙しさほどじゃないにしろ,もうちょっと手が大きければ和音を掴みやすいのにと悔しがる部分(弾けない言い訳とも言う).

それにしてもChopinの曲,どうしてこんな旋律を楽譜に残すことができるんだろうと,いつもいつも感動します.例えば上の楽譜の最初の二小節.単純なオクターブなのに,そこから紡ぎ出されるように流れる旋律.まあ僕なんかに感動されても,Chopinは迷惑でしょうけど.

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