「ピアノ」タグアーカイブ

薄くても安いかどうかは分からない

AvantGrand

海外出張中の従姉妹が,家にあるピアノを弾いていいというので,ちょっとばかり遊ばせてもらいました.YAMAHAのハイブリッドピアノというタイプで,鍵盤のタッチは普通のピアノと全く同じ.グランドピアノと同じアクションらしく,電子ピアノという感覚は全くありません.

あるとすれば,ヘッドホンから聞こえてくる音.これなら真夜中でも練習できるというわけ.ちょっと欲しいかも.すごい技術ですが,お値段もそれなりに...

楽譜

とりあえずはパソコンの中に溜め込んでいる楽譜を使って弾いていたのですが,やっぱり面倒.夕方,そのまま銀座へと向かい,山野楽器で一冊買ってきました.

Henle版のソナタが一曲だけ分売になったもの.これなら持ち歩きも便利ですが,ソナタ「集」の方が値段が安かったのは,見なかったことにしよう.だって重たいんだもん.

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2017年弾き初めのSchubert D.960

Beaujolais Nouveau

年の初めにピアノの前で,さて今年最初の曲は何にするかと考えます.書き初めならぬ弾き初め,そんな言葉があるのかどうかは知りませんが,本棚からSchubertのピアノ・ソナタ集を取り出し,選んだのは第21番,D.960.

1828年の9月に作曲され,シューベルトはその2ヶ月後に31歳の短い生涯を閉じています.この最後のピアノ・ソナタは長大ならがも歌に溢れ,時折ウィーン的な部分も顔を出し,正月らしいかも.

そうか,正月と言えばNew Year Concert.無意識にどことなくウィーンっぽいものを弾き初めに選んだのかも.

ちなみに弾いたのは一楽章だけです.それだけで20分かかります.技術的にはそれほどでも無いのですが冗長な部分も多く,忍耐力の限界に達するのがシューベルトの辛いところ.

と,文句言ってみたものの名曲ですので,是非とも聞いてみてください.

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未完成交響曲の4種類のピアノ編曲

「交響曲への誘い (編曲解説 水城郁夫)」という楽譜を持っています.「運命」「未完成」「新世界」「悲愴」のメジャーどころをピアノソロにアレンジしたもので,4つも入ってお得だと買ったものの,弾いてみてがっかり.曲が大胆にカットされていたのです.そりゃ100ページ足らずの本で交響曲が4曲も入るはずはない.買ったのは随分昔のことです.

それにしてもこの楽譜はちょっと不思議でした.アマチュア向けと言うには,編曲の難易度が高い.でもプロ向けだったら大胆カットして曲のさわりだけ編曲することは無いでしょう.どこか中途半端.

それが最近,未完成交響曲の全曲ピアノ編曲ををあれこれ見ていて,なんとなく理由が分かりました.水城編曲と書かれていますが,これはおそらくPeters出版のR. Kleinmichel編曲を,中間部分をばっさりとカットしたもの.オリジナルの楽譜が著作権切れだからとは言え,こういうのを編曲って言うのかな.

IMSLPの未完成交響曲のページには,4つのピアノソロ編曲が集められています.いずれも19世紀終わりから20世紀初めに出版されたもののようです.

僕の想像ですが,C. Reinecke編曲がおそらく一番最初のピアノ編曲のように思えます.かなりオーケストラのスコアに忠実に編曲しているようで,全体にピアノの広い音域が使われ,超高速の32分音符のトレモロや指が届かない10度音程等,演奏のしやすさは二の次な箇所が散見されます.

以下,4種類の編曲を,第2楽章の冒頭部分で較べてみます.まずはReinecke版.赤丸の部分が10度音程.冒頭いきなり左右の手を交差する指示がなされていますが,これは幾ら何でも印刷ミスでしょう.

Peters出版のR. Kleinmichel版は,Reinecke版を整理して弾きやすくしたような楽譜です.トレモロは普通に16分音符で書き直され,低音パートをオクターブ上げて音域が狭められているのは,アマチュア音楽家を意識したものか.

二楽章冒頭,手が小さいと届かない10度音程は分割され,violaが弾くGisの音は原曲を無視して一拍後ろへずらされています.やはり実際にピアノで弾くことを意識した編曲のよう.

B. Buyes版はKleinmichel版をさらにピアノ曲らしく編曲した感じです.Kleinmichel同様,トレモロは16分音符で書かれていますが,音が足されて和音に厚みを持たせています.二楽章冒頭のバスパートもオクターブで取るように変更されていますが,原曲はバスの単音.

5小節目,Kleinmichel版では落ちていたviolaパートのE音が追加されています.不思議なことに,水城版もここだけはスコア通りになっているのです.もしかするとKleinmichel版の印刷ミスと考えて修正したのかも.ここだけ修正したらしい証拠に,水城版のバスの音が以下のごとく間違っています.

水城版を除く3曲の流れは,Reineckeがまずスコアからピアノ譜に落とし,Kleinmichelが誰でも楽しめるようなピアノ曲に整理し,Buyesが派手さを加えたということでしょうか.

最後のM. Pauerは全くの別系統.大胆に分散和音を使ったり,和音の連打や音域の拡大があったりと,難易度の高い編曲.実際にコンサートの演目に出せそうですが,ピアノ独奏の未完成交響曲のコンサートに行きたいかと言われると,ちょっと躊躇しますけど.

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バイエルの謎

バイエルの謎
バイエルの謎

書評を読んで以前から気になっており,帰国時に手に入れた文庫本,安田寛著「バイエルの謎」.

ピアノを習ったことがある人なら誰でも知ってるバイエル教則本で有名なFerdinand Beyerですが,どんな作曲家だったのかあまりよく分かっていないという不思議な人です.そのBeyerを探す旅を続けた作者,内容はちょっとサスペンス調ながらも,どこか詰めが甘い探求にほのぼのします.

ひと昔前「バイエルなんて日本人しか使ってない」と,バイエル否定が盛んになった時期があり,ピアノの先生達も何か別のピアノ入門教材を使うのが流行ってました.最近はまたバイエルが復調しているようです.

僕も自分の子供らにピアノを教え始めたときは,バイエルではなくてメトードローズを使いました.別にバイエル否定派じゃないんだけど,はっきり言ってバイエルの上巻は退屈すぎ.

バイエルは下巻から面白くなります.短いながらもかわいらしい旋律が多く,やっと「曲」らしくなります.

Beyer No.88
Beyer No.88

バイエルの88番,最初の二小節は「ゆ〜きやこんこ,あられやこんこ♪」って聞こえます.

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夏の北イタリアから,行き止まり階段

行き止まり
行き止まり

今滞在しているホテルが20年と同じ場所だと実感したのが,この行き止まり階段.階段を惰性で降りてくると,目の前に立ちはだかる壁に驚きます.正しくは左の壁のさらに左側へ行かないといけない.このトリックに20年前にもひっかかったのが懐かしい,と言うか悔しい.

でも朝食に変化あり.コーヒーがJulius Meinlです.ウィーンのコーヒー並びに食料品店.かつてのHabsburg家の勢力がこんなところにも,とは考えすぎか.

Julius Meinl
Julius Meinl

朝食のコーヒーは機械で作ったのもあるのですが,頼めばエスプレッソマシンで作ってくれます.カフェラテとカプチーノくらいしか分からないけど.

古いピアノ
古いピアノ

会議開催地にあった古いピアノ,Klavierと言ったほうがしっくりきそう.触るなとは書かれてなかったので勝手に遊ばせてもらいましたが,鍵盤の幅が狭いし動きの悪いキーもあってすごく弾きにくい.下手っぴなんじゃないんだからね.

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映画「第三の男」の楽器

映画「第三の男」のDVDを借りてきて観ました.何年ぶりだろう.この映画でずっと流れる音楽は,チロルの楽器 zither ツィター.一種のスチールギターか,あるいは平らに置いたハープのような楽器です.この映画のおかげか,ウィーンの街角で大道芸人が演奏する姿をたまに見かけます.

大道芸でツィターよりも派手なのは,東欧の楽器のツィンバロンでしょうか.こちらは打弦楽器,つまり弦を叩いて音をだします.その目にも留まらぬ動きが見せ所.よくまあ隣の弦を叩かないものだと感心します.

でも考えてみりゃ,テンポの早いピアノ曲で鍵盤の上を走り回る指だって似たようなものかも.Chopinの幻想即興曲とかBeethovenの月光ソナタなんかだと,1秒当たり10個以上鍵盤を押さえてるかも.次元大介の早打ち0.3秒を越えてますね.比べても仕方ないけど.

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たまにある楽譜の印刷ミス

Chopin Piano sonata No.2
Chopin Piano sonata No.2

お値段お手頃で譜面が読みやすいので,全音の楽譜をよく使っています.Chopinのピアノ・ソナタ集,全音なら1,2,3番が入って1500円,それがHenleの原典版だと2番と3番別々になって総額5000円以上.ソナタ第一番の楽譜が必要かどうかはさておき.

そんなお気に入りの全音の楽譜ですが,印刷ミスがあってちょっと驚きました.Chopinのピアノ・ソナタの第二番,かの有名な葬送行進曲を第三楽章に持つソナタです.その二楽章で一箇所,変な音が入ってます.

念のため他の出版社のものも調べてみましたが,でもやっぱり印刷ミスっぽい.出版社に連絡してあげたほうがいいのかな.それとも既に把握してて,次の版で修正されるのかも.

海の見える街
海の見える街

先日,日本で買ってきたスタジオジブリの曲集(秋谷えりこ氏編曲).魔女の宅急便の曲を長男が練習しています.結構凝った編曲で,ポピュラー曲なのに練習しないと弾けない部分がそこそこ出てきます.でもこの楽譜の丸を付けた部分は,そのままだと意味不明にかなり弾きにくい.

長男には,オクターブ下げて左手で弾けと言っておきました.多分楽譜の書き方の問題で,左手で取るのが正解だと思うのですが,オリジナルはこの譜面だし,なんかもやもや.

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