
久しぶりに引っ張り出してきた楽譜,頭からたらたらと弾いてると衝撃的なページに遭遇。
運の悪い蚊が偶然,捲った瞬間ページの間に飛び込んだようで,そのままぺったんこ。平面ガエルならぬ平面蚊。
多分一年ぶりくらいに取り出した楽譜なので,その間にミイラ化していったようです。なーむー
以前話題にしたな,いつだっけと検索してみたら,なんと2006年。ゴロヴィンの森の物語 G’schichten aus dem Golowinerwaldの楽譜を引っ張り出してきてつらつら弾いていました。途中ジャズっぽくなるところは譜読みしにくかったので以前は飛ばしていたのですが,改めて全部弾いてたら,なんかすごいパーツが。
カデンツァ部分なのでテンポとか自由でいいんですが,こりゃいったいどう弾けばいいんだ。
最初の音は8分音符の長さ,それを最後32分まで加速するってことなんでしょうけど,こんなの初めて見ました。も一回最初から丁寧に見たら,他にも変な箇所あるのかも。
この2年間に両親が立て続けに亡くなりましたが,それはまあ年齢的なものもあって仕方ない。でも先週,パリに住む友人の訃報には驚かされました。同年代のまだ働き盛りです。
管理職ピラミッドのずいぶんと上まで登りつめてしまい,最近ではあちらに出張しても本人が技術会議に顔を出すことは滅多にありませんでした。それでも食事会へは参加し,気さくに笑い話に興じたものです。
僕がBlogやってるのを前から知っており,時たま英語自動翻訳を使って読んでると聞いて驚いたことも。
多分何処かで「アメリカのNutellaはヨーロッパのとは味が違う」と書いてたのを読んでいたらしい。彼がSanta Feに出張で来た時,1kg入りNutellaをフランスから持ってきたのを見たときは,もう大爆笑でした。
僕の方からも彼へのアメリカ土産に手作りドリームキャッチャー。当然彼もBlog記事は読んでくれてたので,「あ〜これ!」と笑ったものです。彼のオフィスに飾ってくれてましたが,どうなったかな。
コロナ禍でしばらくパリ出張ができず,ようやく今年の秋に会議再開しようと話していた矢先のことでした。
RIP
楽譜棚で探しものしてたら出てきたもの。学生時代に入手したProkofievのピアノ・ソナタ第5番と小品集「束の間の幻影」の楽譜です。
プロコフィエフの没年は1953年なので買ったときまだ著作権は生きていたはずです。おまけに輸入譜なのに,随分とお安い。当時はソ連時代なので,著作権関連は曖昧だったのかもしれません。この楽譜のUSA価格はたったの$4です。
日本での定価が880円。それが赤札価格の500円。そして最終処分価格の100円。人気無くて売れ残ってたんですかね。ごっそりと買いましたよ。ピアノ協奏曲も含めて全部で5冊。もっとも彼のピアノ協奏曲第5番は超難曲として知られ,とても歯が立ちません。
ところでこの値札に書かれているのは日本楽器,そうYAMAHAです。社名がヤマハに統一されたのが1987年(昭和62年)とのこと。福岡のヤマハで買ったものですが,確かにその少し前でした。
COVIDのせいで延び延びになっていた室内楽のお誘い,ようやく全員ワクチン接種完了したので,ついに実現の運びとなりました。ヴィオラ担当の同僚が住むSanta Feの家に5人集合。
全員アマチュア演奏家ですが,同僚以外は初対面なので,一体どれくらいのレベルなのか,全くの未知数です。どれくらい早く弾くのか分かりませんが,初顔合わせなので,まずは丁寧にやるだろうと遅めテンポを想定しておりました。
そして当日。いきなり通常速度ですよ。まじか。本職は科学者なのに,全員かなりの楽器の腕前です。
ひたすら追随しましたが,なんせピアノの難曲です。おまけにページめくりに時間を取られ,何度か落ちてしまいました。これはキツイ。
そしてさらに辛かったのが2点。
アップライトピアノです。奏者が全く見えません。いやそれ以上に鍵盤が戻らない! 音が鳴らない!
そして椅子の高さが固定。さすがに低すぎたので,クッションを借りましたが,ベストポジションには程遠い。
まずは全曲通して演奏。その後,1,2楽章を再度演奏して終了。さて次回のお声はかかるでしょうか。
ふと気づいたらもう4月,カレンダーに「今日はピアノ調律の日」と出ているので,はて,前回調律してもう1年もたったっけな。
いやそんなはずはありません。一年前の今日は日本からの帰国直後で,まだ自主隔離の自宅謹慎。調律どころじゃなかったです。
ピアノのAの音のピッチ440Hzなので,[A]prilの4月4日。ちょっとこじつけっぽいけど,他の楽器はもうちょっと高めにチューニングするのでピアノ専門の日となるっぽいです。うちのピアノも高音部分ちょっと気になる音があるので,そろそろやるか。自己流で。
毎日毎日,呆れるほどなんたらの日が制定しております。どうせならいっそのこと「なんでもない日」もあればいいのにと思って,これはすでに不思議の国のアリスで制定済みだったことを思い出しました。
誕生日は1年に一度,でもなんでもない日unbirthday は1年に364日。アンバースデーならティーパーティー開いてお祝いしても良さそうですが,問題は一体だれがこれを「なんでも無い日」と訳したのか。
と調べてみたら,なんとこれは不思議の国のアリスでは無くて,鏡の国のアリスに出てくるものを,ディズニーが不思議の国で採用したらしい。世の中,まだまだ知らないことがたくさんあります。