
旅行などで家を数日空けると、困るのが庭の水やり。今回のAspen旅行では友人に撒水をお願いしましたが、いつも頼める人が見つかるとは限りません。それに、ホースで毎日水を撒くのも少々面倒です。
そんな時、タイマーで自動的に水やりができるシステムを友人から見せてもらいました。彼は来週から2週間ほど自分の故郷に戻るそうで、撒水システムを入念にチェックしているところ。
スプリンクラーになっていたり、ホースの途中からポタポタと水が落ちるようになっていたりと、ガーデンの作りに応じて自由に撒水システムを組み立てられるもののようです。さっそくこれを買うことにし、30kmほど離れた町にあるLowesという店に買い物に出かけました。何買うにしても遠出しないといけないのは、田舎住まいの宿命。
この撒水システム、色んなパーツがあって、何を買ったら良いのかしばし悩みましたが、とりあえずはスターターキットみたいなやつを買ってきました。後は、足りない部分をパーツで買い揃えればよいでしょう。
ついでに、以前から家内に言われていた、ドアに取り付ける網戸を探します。自分で組み立てるタイプや、ドアそのまんまといったもの等、これも選ぶのに一苦労です。
そんな中に見つけたのが、巻き取り式になっている網戸。教室の黒板の前なんかについている白いスクリーンがありますよね。あれが横向きになったようなやつです。ドアタイプだと常時付けておく必要がありますが、これなら冬場はスクリーンをしまっておけるので便利。
さっそく担当のおじさんに「これください」を言おうと思ったら、生憎接客中。
待つこと30分。やっと別の店員がやってきたので(セクション毎に担当が決まっているので、その辺に居る店員に頼んでもダメ)、これが欲しい旨伝えると、
「この製品は取り寄せだから、2週間かかるよ」
「いいですよ、別に急がないし」
「最初に会社の人がドアの採寸に来て、それから改めて据え付けに来るよ」
「いいですよ、何回来たって」
「わざわざAlbuquerqueから来るんだよ」
「あ、そーですか (って、おまえ、商売する気あるんか?)」
とにかく、僕が本気で買おうと思っているのが伝わったようで、やおらコンピュータに情報を入れ始めました。住所、電話番号、と来て次は名前。いつもここで一悶着です。日本人の名前なんで、こっちの人は慣れてないので、何度もスペルを言う羽目になります。で、日本人と分かるや「おれ、日本には2回も行ったことあるんだぜー」とかいう話を始め、なかなか注文票が出来上がりません。そう言えば、もう一人の店員も、未だにさっきの客の相手をしています。
やっとコンピュータの入力が終わったので、「これで終わり?」と聞くと、これから契約書を作るんだとか。で、その書類が見当たらない…。
2人の店員が机を引っ掻き回し、結局見つからず、一番基本的な書類に全項目を手書きで記入していくことに。
やっとこさ書類が出来上がったので、いつ頃ドアの採寸に来るのか聞いたところ
「多分、月曜日に電話があるはるはず。その時に都合の良い日時を決める」
「それは、ドアのサイズを調べに来る日時?」
「電話でサイズを言えば、その大きさのものを作って持って来るよ」
(おい、話が違うやんか。)
結局、注文するだけで1時間はかかってしまいました。さらに支払い時に、またなんかややこしい計算をしてカオス状態に陥り、挙げ句の果て、全部計算し直し。買い物とは、お金だけでなく、体力まで消耗するものです。
さてさて、家に戻って、撒水システムを設置しようと箱を開けると、パッケージに入っている筈のパーツが一個足りません。沢山あるパーツが1個少ないくらいなら気にしないところですが、足りないのはかなり重要なパーツで、これが無いと水道の蛇口に繋ぐことができません。
メーカに苦情を言ってもよいのですが、それだとパーツが配達されるまで何日もかかってしまいます。最善策は……明日もう一度30km離れたLowesに行って取り替えてもらうこと。でも、足りないパーツの値段は、多分$1足らず。往復60kmに必要なガソリンの値段は……考えるだけ無駄ですね。




