Erik Satie, Parade

以前にもちょっと取り上げたErik Satie,Gymnopediesの1,3番と,シャンソン Je te Veux(おまえが欲しい)が何と言っても有名ですが,BGMっぽい初期の音楽よりも,神秘的・諧謔的な中期・後期の音楽に面白いものが沢山あります.「犬の為のぶよぶよした前奏曲」の様な珍妙な表題の音楽も,この頃のもの.「夢見る魚」なんて洒落た名前,自分のサイト名に付けたくらいです.

自分自身,酒場のピアノ弾きをやっていた関係か,作品の殆んどはピアノ曲ですが,舞台音楽の為の管弦楽曲が幾つかあります.1917年に作曲されたParade(パラード)はバレー音楽.初演時の舞台衣装はPablo Picasso,脚本はJean Cocteauという錚々たる顔ぶれです.

このParade,残念ながら,未だにバレエの公演を見たことがありません.マイナー音楽マニアの悲しい所です.できればスコアを手に入れたい所ですが,ちょっと難しそう.オーケストラには,タイプライターやらサイレンのような「特殊楽器」が使われているそうです.

オケ版は手に入らなくとも,ピアノ4手に編曲された楽譜があり,音楽には触れることができます.高橋悠治らによるCDも出ています.例によって珍妙なタイトルが付けられた6曲.

  • 赤い幕の前奏曲 Prelude du rideau rouge
  • 中国人の手品師 Prestidigitateur chinois
  • アメリカの少女 Petite fille americaine
  • 蒸気船のラグタイム Rag-time du paquebot
  • アクロバット Acrobates
  • 赤い幕の前奏曲の続き Suite au prelude du rideau rouge

ラグタイムはソロに編曲されたものがあるので,やや有名かも.

音楽の背景は,見せ物小屋の前で客寄せをする芸人達.手品師,踊り子,曲芸師.サーカスを舞台にしたような,当時の前衛芸術.

音楽は,ポリリズム・ポリフォニー・全音音階,そして執拗な反復を用いたもの.バレーは,おそらく仰天もの.静かなBGMのSatieでは無く,20世紀初頭のParisを卒倒させたSatieの音楽,こういう側面を知るのも楽しいものです.

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キノコ狩り

秋晴れの日曜の朝,初秋の山にハイキングに出かけました.ハイクとは言ってもそこは6歳児連れ.さほど長距離は歩けません.まずは裏山のスキー場まで車で登り,そこから平坦な道を3キロほど歩くと,広い草原に出ます.標高3000m.すでに肌寒いほど.

秋の草花を期待していたのですが,花の盛りにはすでに遅く,紫苑などが咲くばかり.その代わり,林の中至る所にキノコが生えています.どれが食用なのやらさっぱり分りませんが,変な色形のキノコ,まずは写真を撮っておきました.今日は,その中から3つ程紹介.名前なんて当然わかりません(開き直り).

どのキノコも巨大です.直径20cmはあろうかというキノコが,あちこちにニョキニョキと生えています.今年は8月から雨が降り続いたので,キノコには持ってこいの環境だったんでしょう.

この時期,山でキノコ狩りをする人は多いようなので,道端にあるキノコはおそらく食用でないものだと思います.食用なら,とっくに誰かが取ってますね.



キクラゲですよね,これ.

美味しそうですが,さすがに食べる度胸はありません.



今回,一番気持悪かったピンクのキノコ.直径は1cmたらず.見るからに毒々しいですが,木の枝でプチっと潰すと,中からショッキングピンクのドロっとした液体が....

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わんこ預かり

友人宅が旅行に行っている間、わんちゃんを預かりました。昔から犬を飼いたいと思っていたので、丁度良い機会です。犬の居る生活を体験させてもらいました。

まず子供たちは大喜び。嬉々として犬の散歩に出かけます。小さなチワワなんで、家の前の通りを一往復する程度ですけど。小さいとは言え下の子の場合はちょっと引っぱられ気味で、どっちが散歩に連れて行かれているのやら。

このわんちゃん、とってもフレンドリーで、誰彼と無く甘えにきます。初対面の僕にも、この通り。耳の後ろを掻いてやると、もうデローン状態で、アラレも無い姿に。飼い主さん、こんな写真出してゴメンなさいね。女の子なのに。

夜間、家族が寝静まった後、自分一人仕事をしていると、直ぐ横のソファーにちょこんとお座りして、そのうち眠ってしまいます。とってもらぶりぃ。

深夜、そろそろ寝るかと立ち上がると、その気配を察してはっと起き上がってしまいました。

やれやれ起こしちゃったなと、仕方なく台所からビールを一本取ってきてしばらくコンピュータしながら、わんこが再び眠るのを待ちます。

30分もすると、またまあるくなって眠っています。今度はそーっと立ち上がり寝室へ向かうと…

再びはっと立ち上がって、こっちを見つめています。「あたいを置いてくの?」

これじゃ何時までたっても寝られないよー。

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プチ特技

先日書いた、飛行機の中で眠れるかという話。なかなか眠れないという人が多いのは、ちょっと意外でした。職場でこれを話したときも、全く眠れないという人が多く、もしかしてこれって自慢していい特技?

というわけで、プチ特技自慢(なんのこっちゃ?)。要するに、ベロで鼻の先を舐められるとか、足の指が自在に曲がるとか、耳たぶが動くとか、そんなやつです。

まず初めに、自慢じゃありませんが、僕は左手だけで文庫本を読む事ができます。

片手で持ったまま、その親指を巧みに操ってページを繰って行くのです。この技は高校のバス通学時に身につけました。右手で体を支え、左手で読む。乗り物の中で無くとも、右手が自由なので、応用範囲は広い。

次に、自慢じゃありませんが、僕は他人の腕
時計の時間を読みとる事ができます。

昔から腕時計を着けるのが嫌いで、時計を持ち歩きません。でも時間が分からないのは困るわけで、畢竟、周りにある時計を気にすることになります。身近にいる人が腕時計をしていれば、それを盗み見る。町を歩いているなら、店をショーウィンドウ越しに眺めて店内の時計を探す。ちなみに時計屋は、あまり役に立たないので注意。

も一つオマケに、自慢じゃありませんが、ブラインドタッチができます。

コンピュータのキーボード、実は規格によって微妙に違っていますが、大体どのキーボードでも、@やら*が何処にあるか、手元を見なくても叩く事ができますね。これはもう長年培ってきた経験の賜物。指先が覚えているってやつです。

で、僕がキーボードを叩いているのを横で見ていた後輩から「なんで、そんな器用な事ができるんっすか?」と聞かれたことがあります。何のことやら分からず
「なんか、変なこと、した?」
「左手だけで、大文字、出してるじゃないっすか」

大文字を打つ時はShiftを押さえますね。僕は、左小指でShiftを押さえたまま、左の薬指と中指でABQみたいなのを叩いていたようです。確かにこれは、楽器で鍛えた指じゃないと、難しいかも。

というわけで、こんな特技もResumeに書いといて良いですか。

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時差ぼけ

日本からヨーロッパに飛ぶと、時差ぼけはさほど酷くならないけれど、アメリカに飛ぶとキツいと良く言われます。西に飛ぶ場合、ヨーロッパの都市に着くのは夕方。そのままホテルにチェックインしてベッドに入れば、長旅の疲れもあって翌朝まで眠れますね。東に飛ぶと、Los Angelesなんかに着くのは午前中。それから数時間は頑張って目を開けてないといけないので、疲れも溜まります。

時差ぼけ対策は色々とありますが、僕がやってるのは、飛行機の中でひたすら眠ること。ここから東、つまりヨーロッパに渡ると、あちらに着くのは午前中ですが、機内で寝ておけば、夜までさほど疲れません。で、問題は、機内で眠れるかどうか。

特にこれを特技と思ったことは無かったんですが、今回、機内で延々と眠り続ける僕の姿を見た同僚から「なんでそんなに眠れるんだ」と聞かれました。何故と言われても、飛行機に乗ると条件反射のように眠くなるんだから、仕方ない。

考えるに、以前、毎月のように福岡ー東京を日帰りで往復していた頃、早朝の便で睡眠の不足分を補充し、羽田最終便では仕事の疲れのために爆睡し、というのを繰り返していたので、今では「飛行機=寝る」という条件反射が身に付いたのかも。

Veneziaまでの9時間、僕が食事時間以外はほとんど眠っていたのを横目に、この同僚は全く眠る事ができず、当地で数日間は時差ぼけに苛まれてました。当人が言うには、「眠ろうと努力するんだけど、眠れない。ましてや、すぐ横でグゥグゥ寝ているやつがいると、気になってますます眠れない」んだとか。そんなこと言われてもねー。

ところで、聞いた話では、時差ぼけ解消にかかる日数は、年齢/10なんだそうな。これを言っていたのは60過ぎのとある先生で、「じゃぁ、一週間の海外滞在だと時差ぼけが無いまま、日本に帰れるんですね」と言うと、そうじゃなくて、当地で一週間ずっと時差ぼけが続き、帰国後さらに一週間時差ぼけが出るそうです。そりゃ、大変ですな。

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街角の音楽

blogを初めて以来欠かさず毎週書き続けた音楽ネタも、Veneziaのネット環境の悪さに、ついに一回休んでしまいました。ま、一回も欠かさずなんてのがずっと続くと、それはそれでプレッシャーになりそうなので、丁度良かったかも。

で、今回はVeneziaでの音楽。とは言っても、コンサートに行く余裕があったわけでもなく、単に街角に流れる音楽。

人が集まれば、大道芸人も集まります。この連中はRialto橋のすぐそばでジャズをやってました。

ちょっと小さくて見にくいですが、ドラムのTシャツに注目。高橋留美子もどきのマンガです。


船着き場横で、ほぼ毎日やってたパペットビートルズ。往年のヒット曲をパペットが歌います。もちろん歌はラジカセですが、動きを操るのは中々なもの。

ジョンを操っている女性、片手で楽だなと思っていたら、しっかりもう一方の手でリンゴのドラムを叩いていました。

もっとも大道芸としてはイマイチかも。一週間も練習すれば自分でもやれそう。


San Marco広場には、歴史あるカフェが並びます。最も有名なのが、この写真のCafe Florian。創業1720年だそうです。演奏される曲目は、いわゆるライトクラシックから、イタリア民謡、映画音楽、ミュージカル等々。イタリアだからと言って、カフェでルネッサンス音楽はやりません。

広場に佇み音楽に耳を傾ける分は、ただです。席に着き、夏の夜風に吹かれながら音楽に身を委ねグラッパを一杯なんてやると、1000円以上ふっとびます。


Veneziaと言えばガラスですが、仮面も土産物屋にたくさん売られています。仮面専門店に入って色々な仮面をひやかしていたときの事。実際のピアノ譜をデザインの一部に使ったものがあり、「さすが音楽の伝統がある国だな」と感心いたしました。で、その楽譜が何なのかと目を凝らすと(楽器やる人間の悪い癖。楽譜の一部を見ると、何の曲かと知りたくなる)、なんとスコット・ジョプリンの「メープルリーフ・ラグ」。

いくら何でも、イタリア伝統工芸品にアメリカ音楽は無いでしょう。

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ニューメキシコの小さな町ロスアラモスでの日々雑感