Independence Pass

5時間のドライブの後,無事Aspenに到着しました.全行程は丁度300マイル,約500km弱で,大体当初の見積もりどおりでした.Los Alamos – Albuquerqueを1往復半する距離ですので,案外近いですね.ちなみに,自分んちからAlbuquerqueの空港までぴったり100マイルです.どうでもいいですけど.

心配していたIndependence Pass,今朝の道路情報ではOpenとなっていたので,通ってみることにしました.地図で見ると,峠の標高は12093ft=3700m.ほとんど富士山山頂の高さは,結構すごいかも.何でも富士山と比較するのは日本人の悪い癖ですね.容積だと霞ヶ関ビル何杯分,広さだと東京ドームの何倍とか.わたしゃ東京もんでは無いので,ピンとこないんですけど,それはさておき.

 Los Alamosを朝9時に出発して285号,24号を北上し,Buena Vistaというビデオの配給会社のような名前の町で,最後の休憩.給油したのち,Twin Lakesというところから82号に入ります.すぐにTwin Peaksというどっかで聞いたような名前のところを過ぎ,いよいよ山道に.確かに崖側にはガードレールも無く,かなりスリリングな登坂道です.

峠はまだ雪原.車を停めてしばし絶景を堪能.カナディアンロッキーのような光景が広がります.

滞在するアパートには運良くネット環境が整備されておりました.これで今週のblog更新は安泰.

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割り切れない音楽

明日から1週間程Aspenに滞在する予定なので、その前に一つだけエントリしておくことにしました。出張先でblogの更新ができるかどうか、そもそもネットが使えるかどうか分からないし。もし使えるのなら、Aspen滞在記なんかを書くかも。

TAMAさん@合衆国の片隅から頂いたコメントにあったDebussyのアラベスクをヒントに、ネタを絞り出しています。知ったかぶり音楽シリーズ、そろそろネタ切れか?

アラベスク1番の最初のあたり、左手は8分音符、右手は三連符を同時に弾く部分があります。つまり左手で2つの音符♪♪を弾く間に、右手は3つ♪♪♪弾くことになり、最初の音符は左右同時に弾きますが、後の部分は微妙にずれることになります。そのずれは1/6拍。

こういう「割り切れなさ」はDebussyのような近代音楽だけでなく、例えばBachの「主よ人の望みの喜びよ」のような有名な曲にも出て来ます。Beethovenの月光ソナタの一楽章では、三連符と付点のリズムが重なります。そのずれは1/12拍。

Chopinのノクターンあたりになると、この手のズレは頻繁に起こり、ノクターン1番では左で12個の音符弾く間に、右は22個。左手1音符辺りの右手音符の長さは11/6で約1.833。掲載した写真はノクターンの8番の最後で、右左比は7:6、左1個当た1.167。

音楽を生業とする人も当てはまるのかどうか分かりませんが、数学が嫌いで文系を選んだという話は良く聞きます。でも、11/6を頭の中で計算しながら演奏するなんて、数学脳を持ってない限り不可能ですよね。

音楽中の数学という話題ではXenakis(クセナキス)という作曲家を忘れるわけには行かないのですが、あまりゲンダイものに走るとサイトへの訪問者を減らす恐れがあります。これを書きながら久しぶりにXenakisでも聴いてみようかとCDを取りに行きましたが、結局持って来たのはBrian BennettのMisty。

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Penstemon

5月になってグングンと伸び始めたペンステモンに、ようやく花が咲き始めました。花を付けているのはまだ2,3本だけですが、花束を作れそうな程のつぼみをつけた茎が伸びてきています。

この薄紫色のペンステモンは、Rocky Mountain Penstemonと呼ばれ、高山植物の一種です。ただ、元々高い所(物価が、では無くて標高)に住んでんでいるので、高山植物も庭で繁茂する雑草と変わりないのが悲しいところ。実際、このペンステモン、年を追う毎に勢力範囲を拡張しており、最近では変な所(ブロックの隙間とか)から生えて来る奴をわざわざ抜いている始末。

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コロラドに行く計画

写真はイメージです。今回の話とは何の関係もありませんし、話題のイメージですらありません。

夏にColoradoのAspenでワークショップを開くというアナウンスを聞いたのは、今年の1月。Aspenと言えば、冬はスキー、夏も避暑地としてにぎわうリゾート地です。夏の涼しさに関してはここと大差無いでしょうが、観光地だし子供たちも夏休みなので、参加することにしていました。丁度子供のパスポートが切れるので、Coloradoに行ったついでにDenverの日本領事館に寄ってパスポートの更新手続きもできそうです。

が、あらためてAspenの位置を調べてみると、隣の州とは言え、車で6時間はかかりそうな距離。それにDenver、Aspen、Los Alamosは三角形の位置関係にあり、ちょっとDenverに寄るのは大変そうです。

飛行機で行くことも考えましたが、一旦Albuquerque(車で2時間)まで南下して、Denverへと再び北へ飛び、さらにAspenの小さな飛行場に飛ぶことになるので、かなり無駄です。一旦は参加申し込みをしたものの、長距離運転が面倒なので、キャンセルすることにしました。

しかし、そうは問屋が卸さなかった。なんやかんやとあって(説明していると長くなるので、割愛)絶対に逃げられないことになり、仕方なく来週からAspenに車で出かけることに。Denverの領事館行きの方はキャンセルするわけには行きませんので、1週間Aspenに滞在後、一旦Los Alamosに戻り、再び家族を連れてAspenへ。数日滞在してから今度はDenverに行き、パスポートの手続きを済ませて、Los Alamosへと帰ってくるという、三角関係を帳消し、じゃなくて制覇する総距離2500km程のドライブになりそうです。もちろん数日に分けてですが、居眠りせずに運転し続けられるか、かなり不安。

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来客

ちょとした会合が職場であって、何人かの知り合いがここロスアラモスに集まりました。日本なら皆で夜の町に繰り出す所ですが、飲み屋には縁のない田舎町ですので、必然的に自宅に招くことになります。こういう時に非常に悩むのが、誰を招待するかということ。

知り合いとは言え、大人数を一度に招待するには家の容量と家内の家事限度を超えますので、勢い親しい友人から順番に選ばざるを得ません。今回は、取りあえずニューヨークから来た一番親しい友人を誘うだけにしようと、その彼に声をかけていました。ニューヨークと言っても、摩天楼の都会を連想するなかれ。彼の生息地はLong Island中程にある、鹿と七面鳥がうろうろする研究所のある小さな町です。

そのニューヨーカーを夕食に誘い、でもヨーロッパくんだりから来た友人を誘わないのも何だか悪いかなと思い、もう一人、声をかけることにしました。

そのヨーロッパ氏は、たまたま自分の同僚と話し込んでおり、中々彼だけを誘うタイミングが得られません。仕方なく二人の話に割り込み、今晩、うちに来ないか、と両人に声をかけます。これで今夜の客は3人。客は一人だけと女房に言っていたのに、突然2人も増えたので、ちょっとマズいかなぁと心配しながら家に電話して事情を話しましたが、なんとかOKを貰いました。

今日の午後、我が家に招待した3名としばし議論。そこへもう一人、フランス人がやってきます。彼はさほど良く知る仲では無いし、すでに3人も客が居るんだし、とりあえずは夕食会のことは伏せておきました。

しかしながら、そのフランス氏、どうやら午後は暇だったようで、ずーっと自分達の会合につき合っています。こうなると、彼一人だけ残すのは非常に罪悪感を感じてしまいます。でも家内には3人来ると言ってあるので、料理の関係上、今更人数変更は難しい。

刻一刻と夕餉の時間が迫ります。家内に今更一人増えるとは言いにくい時間です。
かと言って、一人だけ残して「僕たちは今から家でパーティやるから。じゃあね」なんて絶対に言えませんよね。

帰宅すると家内に告げていた6時の30分前、意を決して全員に提案。「今夜の料理は3人分用意してあるんだけど、各人がほんの少し控えめに食べれば彼(フランス氏)も呼べるんだけど。。。」と言ってみたところ、全員快諾してくれました。

かくして、初めはたった一人だった客人は、最終的に4人に増殖し、それでも家内の努力のかいあって何とか料理は足り、というか4人の客人でも少々余るほどの料理があり、無事ホームパーティを乗り切りました。それにしても、客を招待するだけでも、色々と気疲れするもんです。

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E. Satie, 楽譜の中の変な指示

ピアノを習った人なら分かると思いますが、ソナチネあたりの楽譜はとてもシンプルで、音符の他に、音の強弱と全体のテンポ程度しか指示されていません。あとは、曲の最初にAllegro Vivaceのようなイタリア語の抽象的な指示があるだけです。

しかしながら作曲家が表現の幅を広げたいためか、イタリア語に不自由な作曲家が増えたためか、楽譜に余白が増えたためか、次第にややこしい指示をドイツ人ならドイツ語で、フランス人ならフランス語で楽譜に書き込むことが増えてきます。

中でもそれが激しいのがErik Satieで、奇妙な言葉が楽譜の中にちりばめられています。例えば「疲れて」、「謎めいて」、「食べ過ぎないで」、「偽善的に」という指示があり、その通りに弾くのはかなり難しそうです。もちろん冗談みたいなものなので、まじめに指定通りに弾く必要は無いのですが(と言うか、食べ過ぎないように弾くって???)。

演奏の指示だけでなく、冗談や何やら謎めいた言葉もたくさんあります。「ひからびた胎児」という組曲の第2曲、『シューベルトの有名なマズルカからの引用』、でもそこで演奏されるのはショパンの葬送行進曲。そもそもシューベルトにマズルカは無いだろう。

なかでもSatieを有名にしているのが、Vexations(ヴェクサシオン)というたった2行の少々イライラするような曲で、1回弾くだけなら30秒ほど、でもこれを840回繰り返せとあって、全部弾くには数時間かかるというピアノ曲としてはおそらく最長の音楽。バカバカしいですが、たまにマジでこれを演奏する人達がいます。学園祭の余興でありそうな、何人かで交代しながら演奏する駅伝コンサートですが、弾く方よりも聴く方がたまらないですね。こんなの。

実はさらに長いSatieの曲があって、それは「スポーツと気晴らし」という組曲にある「タンゴ」。最初と最後にセーニョ記号があるだけで、曲の終わりが見当たりません。どうやら永遠に繰り返せということのようです。どうせなら、こういう曲をコンサートマラソンでやって欲しいものです。僕は聴きに行こうとは思わないけど。

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緑のサクランボ


ポージィさんの記事
へのTrack Back……にしたかったんですが、なぜかうまく行きませんでした。またシステム見直しか、やれやれ。

まだまだ緑ながら、サクランボが豊作です。これは高さ2mほどのまだ小さな桜の木、白い花は染井吉野のような艶やかさはありませんが、今年も沢山の実をつけてくれました。熟すと甘いサクランボになるので、とりあえずは花より団子。昨年はちょっと旅行に行っている間に、誰か(リスか?)に全部食べられてしまったので、今年は熟すはしからどんどん収穫する予定。


さてさて、「この実なんの実」でしょう?

酸っぱそうな梅干しじゃ無くて、これは甘いアプリコット。梅干しの実があるのかという突っ込みはさておき、これも昨年同様、大漁になりそうです。

アプリコットの木は庭に2本あるので、食べきれない程の実が取れます。成ったまま放置すると、熊が食べに来ることもあるそうなので、一応収穫しておきます。そのまま食べる他、アプリコットジャムにしたり、ドライフルーツにしたり、
アプリコット酒を作ったり
、アプリコットご飯を炊いたり(嘘)、市場で売ったり(大嘘)と、夏は農作業に忙しくなります。

職場に持って行って友人に配るという手は、残念ながら使えません。他の家でもアプリコットが大量収穫され、考えることは皆同じ、手に余ったアプリコットは職場でも溢れることになります。

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ニューメキシコの小さな町ロスアラモスでの日々雑感