博士の役割を語るのじゃ

話し方で話者を想像させる,役割語というのがあります。「ばあさんや,わしの入れ歯はどこかのう」とか「おねげぇしますだ,おだいかんさま,わしらもう生きていけぇねですた」とか聞けば,まあそういう状況が分かるってやつです。僕の祖父が「どこかのう」なんて言うのは聞いたことないですけど。

これの博士版,博士の役割語と言えば,

そうなんじゃよ,おーきどくん

とかいうのが定番です。第一人称はもちろん「わし」。広島県民はみな博士。実際に「これはなんじゃ?!」なんて言う同業者は見たことありません。マンガの世界ですな。ふむ,じつにおもしろい。

実際の博士の喋り方は,ごく普通の会話の中に毒を少々という感じです。説明しよう!

「おもしろい結果でたね〜,でもどっか計算間違ってない?」

「その計算だったら僕が30年前にやったよ」

「それ,なんか意味あるの?」

「あの論文よかったね〜,でも結果ちょっとおかしいね」

「その結果はあの効果を考慮してないから意味ないよね」

「内容はともかく,英語がひどいねえ」

と次々と思い浮かんでくるのはどうしてなんじゃ。

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