完成された未完成

ウィーンへ出張するたびに,Doblingerという楽譜屋さんに立ち寄ります。音楽の本場ウィーンの楽譜屋,さぞやすごいんだろうと思うことなかれ。勿論品揃えは豊富ですが,想像するよりずっと小ぢんまりしております。銀座のヤマハの方がずっと凄い。

今回調達したのは,BachのトッカータとSchubertのピアノ曲の楽譜。Bachの鍵盤楽器の楽譜はほぼ全て網羅したと思うのですが,トッカータは守備範囲外。弾くかどうかはおいといて,取り敢えず保存。

シューベルトのピアノ作品D.946は,3つのピアノ曲という身も蓋もないタイトルで呼ばれています。最晩年の作品で,親しみやすい旋律で書かれた名曲です。

でも僕の気を惹いたのはこの曲ではなく,D.916の2曲の方。そういう作品があるのは知っていましたが,どちらも中途半端に終わってしまい,楽譜は途中で唐突に中断します。シューベルトによくあるパターン。

この楽譜は,そんな断片を完成させ,ちゃんとした作品となっております。もちろん補筆部分が本当にシューベルトの意図したところかどうかは神のみぞ知るですが,途中でぶちっと切れるよりは心理的に安心できます。

編曲者が天国でシューベルトに出会ったとき,彼が何と言うか。おそらくは「あれは短すぎる。もっと天国的な長さにしないと」と言うんじゃないかと。

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ウィーンなので季節の名物

この時期,ドイツ・オーストリア方面出張の最大の楽しみ,それはSpargel,巨大な白アスパラガスです。茹でて柔らかくなったものをソースで頂きます。僕は塩茹でのシンプルなのが好きなのですが,こちらはレストランで出たもの。

メニューに書かれたお値段は17Euroだったので,もうちょっとなんかこう,料理的というか,そういうものを期待してたのですが。シンプルですねえ。

そして晴れた週末の午後はホイリゲへ。つまみのような料理ばかりなのですが,ワインは安く,がぶがぶといけます。


キャラフに入った白ワインは1リットル。4人で食事して,4L飲んだ…ような気が,いや気のせいかな。

さて,こちらは別の夜の夕食。軽く食事しようと3人でワインバーへ入り,まずはワインを一本,そこへ食事をちょっとばかり注文し,それを皆でシェアすることに。そのメニューで目についた単語,それは Beef Bowl。

ビーフボウルって,直訳したら牛丼ですよねえ。ウィーンのワインバーで牛丼,これはもうインスタ映え…じゃないけど頼むしか無い。

んっと,ステーキ丼?

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ウィーンだからピアノ

週末,ウィーンにある古楽器博物館へ行ってきました。実際には古楽器だけでなく,鎧や武器の展示もあるのですが,そっちはつまんないのでパス。古楽器だけで十分元が取れるほどの展示です。

古いチェンバロに並べてレプリカも置いてあり,そちらは機会が合えば弾いてもよいようなのですが,残念ながらこの日は「触れるべからず」の表示。

チェンバロのような場所を取る楽器は,広い家に住める人々のものでしょうか。一方で気軽に家庭で楽しめるクラヴィコードもあります。

弦を金属片で叩いて音を鳴らす構造なので,とても小さな音しか出ません。チェンバロ,クラヴィコード,ピアノの構造を学べるサンプルも置いてあり,それらは実際に音を出すことができました。

これは . . . スピネットなのかな。ちゃんと名前を確認せずに写真だけ撮ってたもので。小型のチェンバロだと思います。

そして近代のグランドピアノ。ここまで来ると現行のものと変わりありません。もちろんBösendorferです。ウィーンなので。G. Mahlerが所有していたものなんだとか。

そんなBösendorferも,近代化を目指すと,

ちょっとこれはどうなのかなという方向をさまよってしまうようです。

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ウィーンなのに英国

ウィーンでの最初の会議が終わり,じゃあ日本人参加者と韓国からの友人で夕食へ行こうと約束。一時期,韓国焼き肉を定番にしていた時期もあったのですが,まあウィーンまで来て韓国料理もないだろうと,他の店を考えました。場所はこちらの秘書さんお任せで。

ここは良い所だからと予約してもらったレストランの名前がCafe Englander。ウィーンまできて英国料理かよと一瞬身構えたものの,季節物のアスパラガス料理があると言うので,喜び勇んで出かけることにしました。

ちなみに最初の予約は少人数だったのに,そこへ中国人二名追加。まあアジア勢ということでいいでしょう。でもさらにキューバ人にオランダ人,なんかもうちょっとした会食になってしまった。

アスパラガスのリゾットがあったのでそれを注文したところ,実はリゾットはサイド。メインはチキンでした。

横に添えられたとんがり頭のオレンジ色が分からない。切り分けて皆に食べさせてみるも,意見バラバラです。大方はラディッシュの一種じゃないかで一致していたのですが,中国人女性はニンジンだと言い張ります。

普段は取らないデザートですが,メイン料理も美味しかったし,メニューにあったティラミスに惹かれて注文。スプーンを口に運んだ瞬間,粉を吸い込み,むせました。


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ウィーンなのにペルー

しばしblog更新サボっておりましたが,ウィーン出張しております。毎晩飲んだくれてサボってるわけでは・・・いや,なんでもありません。

こちらの友人に誘われて,なぜかウィーンでPeru料理レストランへ行きました。「ペルーの」という単語はPeruvian。ペルーヴィアンへ行こうと言われて,ナンノコッチャとなったものの,そのまま流れに流されて。

まずこれが名物だから飲めと。彼は店員とスペイン語で会話しているので,こっちはさっぱり分かりませんが,フルーツ系カクテルです。パッションフルーツ? マンゴー?

全く覚えられない名前でしたが,一口飲んでこれは危険と分かるやつです。口当たりよく,でもアルコール度数高い。ラム酒っぽい。

前菜プレート。手前のゴボウ天ぷらのようなものは,ユッカだそうです。New Mexicoでは雑草のように生えているユッカですが,食べたのは初めて。味は芋そのもの。何も聞かずに食べてたら,フレンチフライと思う。

そしてメイン料理。これまた名前は全く覚えられなかったのですが,トウモロコシにマッシュルーム,そして緑色の部分はもしや?と思ったら案の定,パクチー。

最近パクチーの味にはちょっと慣れてきたものの,この料理,見た目に似合わず激辛です。料理自体は冷たいサラダみたいな感じ。カリカリのトウモロコシとマッシュルームの取り合わせはなかなか美味しかったのですが,あまりの辛さレベルに,1/3ほど残してギブアップ。

そんな激辛に,例のカクテルもすっかり空になって,二杯目に突入。それもあっという間に空になりました。

ペルー料理店を出ると,友人が家に寄って行けと申しております。そこから歩いてすぐの場所なんだとか。エレベーターに乗ってまず目につくのが,この電卓風行き先ボタン。3+5と押せば35階に行くという訳ではありません。そもそもこの建物は6階建て。それより上の数字を押すと,ERRORと表示される凝りよう。

リビングのキャビネットを開くと,高級ウィスキーがずらり。どれでも好きなものを飲んでいいというので,スコッチを頂きました。先程のラム酒によるアルコール吸収のことをすっかり忘れて。

ふらふらしながらホテルに戻ってきましたよ。どの経路で戻ったのか,今ひとつ覚えてないんですけど。

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桜のように散ったアプリコット

この満開のアプリコットの写真は,出張前今週月曜日のものですが,昨晩戻ってきたらもう花吹雪も終わってました。出張から戻るまで花は残っていると思い,写真も温存してたのに。

今年の開花は遅かったと思ったら,散るのも早かった。まるで桜のようです。梅だけど。

アップで見ると,梅そのもの。咲き始めたと思ったら雪が降ったり,相変わらず試練の環境に育つ木です。

短い開花でした。果たして実はなるのか。アプリコット酒は飲めるのか。

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