無機質な都会で聞こえるありがとう

竹橋

国立近代美術館へ行った帰り,皇居周りをてくてくと歩いていたときのこと.前からやってきた外人さんに「皇居はどこ?」と聞かれました.

これだけどと,でっかい石垣を指差したら,

どっから入るの?

内部を見学できるとでも思ったんでしょうか.僕だって見てみたいもんです.取り敢えず橋があるとこまで行きゃ,門くらいは見えるからと教えると,OK, Thanksと笑って去って行きました.

地下鉄の階段をゆっくりと降りていくおじいさん,リュックのチャックが開いています.しかもその中に一眼レフのレンズが見えている.落としちゃ大変だと,追い抜きざまに「リュック,開いてますよ」と声をかけました.暫くして背後からでっかい声で,

ありがとーーー

距離があったので周りの人は僕への掛け声とは思わなかったでしょうけど,ちょっと恥ずかしかった.

桜餅

ほぼ満員電車の東西線,この日はやや人が少なめだったせいか,少々隙間があります.突然の急停車に,目の前に立っていた女子高生が転けそうになり,思わず体を支えて「大丈夫?」と言ったものの,もちろん無言.そりゃ満員電車でオヤジが女子高生に声をかけるのはご法度です.

でも彼女が電車を降りる時,こちらを向いて小さな声で

ありがとうございました

その日は何となくいい気分です.

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