2009/03/18

随分前に買ってたのですが,最近やっと読みました.パリ在住のアメリカ人ジャーナリストが,町で偶然見つけたピアノ修理工場でピアノを手に入れ,子供の頃から好きだったピアノを大人になって始めるという話.
その修理工場の職人との交流や,色んな珍しいピアノの話題など.エッセイのようでもあり,取り立てて盛り上がるような話題は無いながらも,淡々とした日常の中に,作者がピアノを本当に愛しているが伝わってくる作品.
あの超高級ピアノ,Fazioliの工場に自ら出向いて取材していた話などもあります.Fazioliは,僕はまだ一度も実物を見たことがありません.ちなみにFazioliはイタリアのピアノメーカーで,元々は家具メーカー.社長のピアノへの熱意から,世界最高のピアノを目指してゼロから作り始めたという,稀有な会社です.
作家のT.E. Carhartという名前は聞いたことがありません.この本以外には,翻訳ものは出てないのかも.小さなグランドピアノを入手して,子供のようにうきうきしながら再びピアノのレッスンに通うようになった作者の楽しげな様子が伝わってきます.ピアノ好きの皆さん,是非読みましょう.