2008/05/06 火曜日

身近な物語になった「複雑系」

カテゴリー: American Life, Science and Computer — LiLA管理人 @ 22:44:00

随分昔に読んだ文庫本,M.M. Waldrop著「複雑系」(田中三彦,遠山峻征訳)を,久しぶりに読み返しています.複雑系を研究するSanta Fe Institute,サンタフェ研究所の設立に関するドキュメンタリーで,発売当初結構話題になったもの.

最初に読んだときは,そもそもSanta Feって名前は良く聞くけど何処やねん,みたいな遥か海の彼方の物語でした.それが今読み返してみるとおもしろい.20年ほど前に,この地で本当にあった出来事です.サンタフェ研究所そのものは,独立した非営利組織ですが,設立にあたってはここLos Alamosが大きく関わっています.

設立の中心人物だったGeorge Cowan.1960年代,Los Alamos職員の住環境を改善しようと銀行を始めてしまった.それが今ではこの町で一番大きなLos Alamos National Bank.研究者が40年前に作ったというのだから驚きです.

こういう小さなエピソードも,日本でこの本を読んでいれば素通りしていたところ.でも今となっては,毎月家のローンを返済している,車で5分の所にある銀行です.ま,歩いても行けますけど.

登場人物の中には,ほんの数軒先の家の住人も.

まだ1/5程しか読んでませんが,自分の環境が変わると読んだ印象も随分変わるもんだと思った次第.

   
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