2007/07/31

文芸春秋

Filed under: American Life — LiLA管理人 @ 22:16:51

何故か文芸春秋が二冊.一つは先週ここを訪ねてこられたお客さんが置いていかれたもの.活字中毒の自分としては,何より嬉しいお土産です.もう一冊の出所はよく分からないんですが,Los Alamos在住日本人宅にあったらしい.こちらは平成12年だそうですので...えっと,今年は平成何年だ?

実はこういう雑誌って読んだ事も買ったこともありません.散髪屋の待ち時間にパラパラめくったことはあるかもしれないけど.活字ぎっしりなんですね.活字欠乏状態だと,つい熱中して読んでしまいます.日本のニュースならネットで十分ですが,やはり印刷物は活字濃度が違います.

7年間の差がある二冊を見比べてみると微妙な違いがあります.例えば新しい方が文字が大きいように見える.試しに同じレイアウトのページの一行当たりの文字数を数えてみると,昔のが15文字,今は14文字.小説のページはどちらも27文字ですが,見た目は大きめのフォントのよう.

小説の文字を数えていた時は気づかなかったんですが,あらためて文章に目をやると何やら怪しげな楽しげな自粛もの単語が並んでます.思わずじっとりと読んでしまったのは,きっと活字欠乏症のためです.開いたページが渡辺淳一だったのは,きっと偶然です.

2007/07/30

キャリアエクスプローラーマーク

Filed under: Science and Computer — LiLA管理人 @ 22:38:33

どっかのNewsサイトで(asahi.comだったっけ?),応用物理学会キャリアエクスプローラーマーク(CEマーク)なるものを作ったという記事が出ていました.応物学会でスライドやポスターにこのマークが付いていれば,発表者が求職中であることが分かると言うもの.

良いアイデアだと思います.雇用側だってできるだけ優秀な研究者を探しているわけだし,学会登壇者がすばらしい発表をし,その彼・彼女が仕事を探しているというんなら,なにがしかのコンタクトがある可能性も高くなると言うもの.

でも当学会発表者のみ使用可なんてケチ臭いことは言わずに,自由に使わせればと思うんです.仕事を探している若い研究者は,国内学会だけでなく,海外でも仕事を得るチャンスはあるでしょうから.ヨーロッパ辺りでCEマークと言うとEUの基準に合格したっちゅう意味なんで,そんなマーク付きの学会発表なんてあったら,ちょっと感動します.

求職中を表すマークだけでなく,他にも応用が効きますね(さすが応用物理学会).例えば「共同研究者募集」マーク.この研究を一緒にやってみたいという人いませんか?

研究協力要請マーク:この研究に投資してみようという人はいませんか.

トレードマーク:この研究には飽きたので,誰か代わってくれませんか.

目の下クーマ:実験徹夜続きで,目の下に隈.

ピンクリボン:暗い独身生活にサヨナラしたいです.

えっと,なんか違うマークが最後に紛れ込んでしまったようです.でも考えてみれば,べつに学会公認マークじゃなくとも良いんですよね.好きなメッセージを発表スライドに紛れ込ませれば.結果どうなっても知りませんが.

2007/07/29

展覧会の絵Bauer版

Filed under: Music — LiLA管理人 @ 23:08:24

IMSLPでちょっと変わった楽譜を見つけました.Mussorgskyの「展覧会の絵」のHarold Bauer版.Bauerは前世紀前半に活躍したピアニストらしいですが,どこかで見た名前だと思ったら,Ravelの「夜のガスパール」の第一曲Ondineがこの人に献呈されています.

「展覧会の絵」はRavelの管弦楽版が有名ですが,原曲はピアノ独奏.独創的と言うか型破りな演奏技法で取りあえず難曲と言われますが,実はそれほどでもない.ピアノを大音響で叩きまくる,弾く人間にとってはストレス解消音楽です.それを聴かされる方はたまんないですけど.

Bauer版は,ハチャメチャな原曲をピアノ曲っぽく整理し,さらに音を加えて演奏効果をあげるようにしたもののようです.




これはCatacombaeの冒頭.上が原曲,下がBauer版.原曲はそれぞれにフェルマータが付けられ,テンポがはっきりしませんが,Bauerははっきりと拍子に乗っています.原曲3小節目にある,ピアノでは演奏不可能なcrescendoは落とされています.Bauer版9小節目,音が間違ってます…



Mussorgskyのピアノ曲の変態さの一つ,両手ユニゾンで単旋律を弾く.オーケストラではよくありますが,ピアノ独奏曲では滅多に見かけません.この譜面はBaba Yagaから.原曲(左)は左手オクターブ,右手は単音で,アクセントの強いグロテスクな旋律を弾きます.Bauer版(右)では,左手の音符を右に振り分けてますが,演奏はこちらが弾きやすい.




終曲Tor in Kiew.Czenryを幾ら練習しても出て来ないような,和音引っ叩き連続.原曲は左右の腕が逆向きに飛ぶので,弾いてるとラジオ体操のようになります.この音型,両方の腕の行き先を目で確認できないので,距離を体で覚えない限り弾きにくいです.Bauerの方は,もっとスマート.Beethovenの熱情ソナタの音型のように変えられています.




クライマックス.これでもかっちゅうほどの和音.原曲はドッゴーンと打ち鳴らす除夜の鐘状態.Bauerの方はもっと派手にアルペジオを使ってピアノを鳴らします.全体に原曲の粗野な部分を押さえてよりピアニスティックな面を強化した編曲でしょうか.


この記事を読んだかみさんから,「落ちはどこよ」とつっこまれました.

2007/07/27

雨に歌えば

Filed under: American Life,Music — LiLA管理人 @ 22:52:52

自転車通勤しています.職場まで15分,日差しは厳しいながら,空気は乾いてるし朝晩の気温は低いので,あまり苦になりません.おまけに去年買ったiPodがある.音楽聴きながら自転車に乗るのは危険だと,以前ここの日本人ポスドクに注意したんだけど,やってみると快適ですねぇ〜.一応,外の音が聞こえるタイプのイヤホンにしてはいますが.

この時期,自転車族の敵は雷雨.突然やってきます.最近ではヘッドフォンに落雷する事故もあったとか.この辺りの雷雨,かなり極端で,こっちは晴れてるのにそっちは土砂降りという不思議な光景を見る事ができます.問題は土砂降り地帯が進行方向先にある場合.

いつものように自宅で昼食を済ませた後,自転車にまたがって職場へ戻りました.やや怪しい天候ながらも,自転車に乗ってる時間はほんの少しです.何とかなるでしょう.

で,当然何とかならないわけです.前方は真っ暗.いきなりもの凄い向かい風が吹き始めました.下り坂なのに押し戻されるほど.iPodからはA. Bergの管弦楽のための三つの小品.無調性な音楽が頭にどーんと響き,ペダルがますます重たくなります.

ポツポツと雨滴.遠くで降った水飛沫が強風で飛ばされてきているらしい.やがて本格的に雨雲の真下に.iPodからはまだBerg,金管楽器の咆哮.水滴なんていうもんじゃない,大粒の水が体を打つ.一粒ビシッ,またビシッ.ヴァイオリンの金切り声.

よりにもよってこの状況で何で20世紀な曲を選んだのか.とにかく一心不乱にペダルを踏む.雨脚は強まり,向かい風もそのまま.せめて何か軽やかな音楽でも聞こえて来れば.せめてMozartとか.

iPodはシャッフルモードになっているので,次に何がかかるか分からない.目の前は緩やかな上り坂.シャツ,ジーンズは既にずぶ濡れ.向かい風.寒い.オケの最後の一撃でようやくBergが終了.なにか明るい音楽を…

親愛なるiPodが僕の為に奏でてくれた音楽.Brahmsのヴァイオリンとチェロの二重協奏曲がズドーンと響く.ペダルが3トンほど重たくなった.

2007/07/25

ひらがなカタカナ漢字

Filed under: Language — LiLA管理人 @ 21:49:07

こっちの友人と話をしていて,ついうっかり日本のことをNihonと言ってしまい,いやそれはそれで正しいんですが,それは何処の国?と聞き返されて鬱状態.そりゃ普通はJapanだし,彼の国ではJaponかも知れないけど,国際競技とかで聞くでしょ,Nipponは.

NipponとNihonの違いを一通り説明して,どっちを使っても良いのだと言うと,また怪訝な顔をされ,兎に角じゃぱんは我が国の正式な名前では無いのだぞよ.グレートブリテン及び北アイルランド連合王国のことを,いぎりすと言い切ってしまう自分らの事は,この際棚に上げておいて.

こういう日本語の話題になると決まって出て来るのが,日本語のアルファベット,つまり平仮名と片仮名.ソチラハ二種類ノあるふぁべっとヲ使イ分ケテオルソウジャガ,ソレハ如何ニ.ひらがなばっかりでぶんしょうかいたらよみにくいだろ,だから漢字をちょっとばっかしまぜてぶんしょうをよみやすくするのだ,ついでに舶来のシナは片仮名で書く,これ,英文の一部をイタリックにするところ同じなり(そうか?).

もう一つ,必ず聞かれます.オヌシハ漢字ナルモノヲ全テ暗記シテオルノカ.この世に全部で幾つの漢字があるのか知りませんが,多分何万もあるんでしょう.コンピュータに入っている所謂JIS漢字が6000ちょいなので,こういう質問には「二千も知っていれば事足りる」と答えます.

事足りるだけの漢字を今でも覚えているのかという大問題はこの際忘れて,数千の漢字を子供の頃に勉強するのだという事実は,西洋人を驚かせます.夏休み,我が家の子供らは毎朝漢字の勉強.将来どれだけ必要になるのかは全く不明ですが,やらないよりやった方が良いでしょう.小学生の娘がノートに書いている漢字を横目で眺めながら「やばい,この字は書けん」とか思っているのは内緒です.

2007/07/23

区別できないアジア人

Filed under: American Life — LiLA管理人 @ 21:28:00

海外旅行中のアジア人の国籍を外見から判断できるかという話を,台湾人ポスドクとしていました.この話題,海外ではよく会話に登るもので,大抵の人は大体分かると言います.概して服装が違うとか,行動パターンに特徴があるとか.

台湾人の彼が言うには,確かにかつては外見で判断できた,洋服の趣味が違うし,グループで歩いているときの様子がかなり違う.でも最近はさっぱり区別がつかなくなったとのこと.

同意.特にヨーロッパ観光している日本人と韓国人は,見分けにくくなったと感じます.通り過ぎ様に会話でも聞こえないかぎり,どちらか分からないことが多いです.ちなみに中国人グループは少し離れた所からでも判断できます.大体彼ら声が大きいので…

アメリカ人からしてみると,その辺りの差は殆ど感じないらしく,とあるアジア人を指して「彼,何人か分かる?」と友人に聞いたりすると,大ハズレな答えが返ってくる事がしばしば.

空港で飛行機待ちしていた時の事.友人の隣りに座っていたアジア人の女の子が,携帯でしゃべり始めました.アクセントからすぐに中国系と分かりましたが,その後機内で友人に「あれ,何人か分かった?」と聞いたところ

「いや全然.何かアジア系の言葉みたいだったけど…日本人?」
「中国人」
「中国語は全然知らないから…」
「彼女が喋ってたの,英語だよ」
「....」

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