2006/07/31
楽譜を読んでいて(変な表現ですが,マジで楽譜を読んでました)ふと速度記号が目に入りました.指定はLarghetto,Largoよりやや早くという意味です.そこでふと思ったのが,「遅く」という意味の表記がいくつかあるものの,どういう順序になっているのかということ.
遅いテンポの表記には,Largo, Grave, Adagio, Lentoがあります.まだあったかもしれないけど,思い出したのはこれだけ.Largoは「幅広く」,Graveは「重々しく」というニュアンスの言葉です.英語(伊語でも?)だと墓場という意味もありますね。重々しいはずです。Adagioは,ソナタの中間楽章でよく見かけます.LargoとLentoはあまり頻繁には見かけませんが,Shostakovichの交響曲ではLargoが時々顔を出します.
音楽辞典によるとAdagioはLargoとAndanteの間とあるので,遅さ的にはLargoの勝ちとなります.またDebussyの曲に「レントより遅く(La plus que lente)」というのがあるところを見ると,これ以上遅い表記は無いと思われます(そうなんか?).もっともこの曲はAndanteくらいで弾かれることが多いですけど.
となると,速さの順序はLento – Largo – Adagio.問題はGraveがどこに入るのか.
メトロノームと違って,こういうテンポ表記は主観的なものです.Largoと書いてあろうがLentoとなっていようが実際には絶対的な遅さの違いは無く,要は演奏者が曲毎にテンポを判断するしかないんでしょうね.どの表記でも「遅い」という意味であり,かつ「幅広い」イメージや「重々しい」イメージがそれに加わるということか.でも,幅広いテンポって一体何でしょう?


