2006/05/22 月曜日
ウィーンで楽譜を物色していて見つけたもの。
- F. Gulda, “G’schichten aus dem Golowinerwald”
Jazzも弾ける(?)Guldaの自作なんだそうです。タイトルは明らかに J.Strauss II の「ウィーンの森の物語(G’schichten aus dem Wienerwald)」のパロディ。物語のドイツ語はdie Geschichteですが、StraussはG’schichteと綴っています。
Guldaは何年か前に亡くなってしまいましたが、MozartやSchubertの演奏には定評がありました。僕はMozart最後のピアノ協奏曲27番の演奏が特に好きで、今でもしばしば聴き返しています。
この楽譜、解説が全部ドイツ語なので、ちょっと読む気がしないんですが、多分即興演奏されたものをピアノ譜に拾ったんではないかと…。
曲は、J.Straussのワルツのパラフレーズ、Jazz風のワルツ、Beethovenの運命や悲愴、Schubertの未完成交響曲も飛び出して来る楽しいもの。曲の初めは、”Wann i amal stirb”という歌の旋律で始まりますが、最後はピアノを弾きながらこの歌を歌うようになっています。歌詞は「おいらがいつか死んだら」という、なんとも切ないもの。
33ページにわたる長い曲ですが、構成とかを考えたようなものでは無いし、そもそも楽譜にして第3者が演奏するようなようなものでは無いのかもしれません。Guldaが亡くなる1年前のCDに収録されています。このピアニストでこの曲を聴くからこそ、侘しさが伝わるんでしょう。