「Music」カテゴリーアーカイブ

座り心地にこだわる,HIDRAU社製のピアノ椅子

椅子の組み立て

以前,東戸塚のホールSala MasakaでCzechのピアノPetrofでの演奏を聴いたのですが,その時にピアノ以上に気になったのが椅子なんです.

シンプルなデザインながらも,すごく座りやすい.気になって調べ,見つけたのがHIDRAU社のこの椅子.少々お高いのですが,買ってしまいました.

Made in Spain.組み立て説明書に思いっきり英語の間違いがあったのはご愛嬌.でもシート裏地が破れてたのは,ちょっとなぁ...見えないからいいけど.

組み立て完了.ピアノ椅子というよりは,体操に使う鞍馬に見えなくもない.

Hidrau Hydraulic Piano Bench

ピアノ前に置いてみたところ.かなり横幅があります.

高さ調整は非常に簡単.少し前に傾斜したベンチはとても座りやすく,長時間座っていてもお尻が痛くなりません.

欲を言えば,座席部分が開いてちょっとした楽譜入れになってたら良いのに.

あと,横にグラス置き台があれば,ウィスキーグラスが置けるのに(普通はそんな使い方しない?)

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Nott指揮,東京交響楽団演奏,Bruckner交響曲第8番

Bruckner Symphony No.8

日本の大学に滞在した記念に先輩教授から頂いたCDです.J. Nott指揮,東京交響楽団によるBrucknerの交響曲第8番.ともすれば没個性になりがちな日本のオケへの偏見もあり,正直申し上げてあまり期待していなかったのですが(頂いておきながらスミマセン),全く逆の意味で期待を裏切られました.

しばしば重量物ゴシック建築的演奏になるこの8番ですが,これは正攻法な演奏でありがならも美しく音楽に溢れています.同じく歌に溢れたCarlo Maria Giulini指揮Wiener Philharmoniker演奏とちょっと通じるところがありますが,東京交響楽団の方が音が細い.ヨーロッパの伝統的なオケの分厚い音に慣れていると,ちょっと物足りないかもしれませんが,逆にその繊細さが特徴とも言えるかも.

特に三楽章が美しい.Brucknerの交響曲全体の中でも特に好きな楽章ですが,祈るような音楽がゆったりと流れ続けます.かなり遅い演奏かと思ったのですが,3楽章全体の演奏時間は他のCDとあまり変わらない.でも冒頭部分,最初の休符までをGiuliniが1分52秒かけてるのに対して,Nottは1分57秒.テンポはほとんど同じでも,その後のテンポの揺れとか間の取り方とかが違うんでしょうね.

この演奏に出会って良かったです.あらためましてCDありがとうございました.次回の帰国までに日本のオケへの偏見を無くしておきます.

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美しき五月に東戸塚行き

東戸塚にあるSala Masakaという小さなホールで開催された歌曲のコンサートに行ってきました.プログラム前半はSchumannの連作歌曲「詩人の恋 Dichterliebe」.出井則太郎さんの歌,平尾有衣さんのピアノ伴奏.平尾さんはBeethovenの月光も演奏されました.

Im wunderschoenen Monat Mai (美しき5月に)で始まる恋の歌.この歳になって「詩人の恋」も無いだろうという気もしますが,ま,いいでしょう.5月だし,学者だって恋くらいするかも.

後半はCzech音楽,Moravia民謡,Czechにまつわる話題を交えた,とても楽しいコンサートでした.

この日のピアノ,珍しいことにCzech製ピアノで有名なPetrofです.以前Pragueで古いアップライトを見かけましたが,グランドを見るのは初めて.もちろん見るだけじゃつまらない.コンサート終了後,ちょっとだけ触らせてもらいました.

鍵盤は軽めで,かなり繊細な音が出るようです.でもこの日のコンサートではよく鳴っていましたので,ポテンシャル高いのかも.

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そんなとき楽興の時を聴きたい

枝垂桜

自分の葬式のとき,どんな音楽をかけて欲しいかという話を友人としてたことがあります.確か彼からWagnerだと聞き,マジかよと思ったのですが,普通のRequiemとかベタなのは嫌だとお互いに同意したのは覚えています.

G.FaureのRequiemだったらそんなに悪くないか.もしMozartのRequiemがかかってたら,Lacrimosa(涙の日)より先は鳴らしてくれるなと棺桶の中から叫びそう.モツレクの後半はがっかり音楽なので.

そんな心休まる音楽として僕が好きなのは,SchubertのMoments Musicaux(楽興の時)D780の第6曲.ゆっくりとした少々単調な曲ですが,聞けば聞くほど,弾けば弾くほど良さが分かる曲です.これなら棺桶の中でぐっすり眠れそう.

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Beethoven,三大不人気ソナタ集

MHKホール

先日再びNHK交響楽団の定期演奏会へ足を運びました.演目はMendelssohnのViolin協奏曲と,Mahlerの第一交響曲.「めんこん」はさらさらと流れて,いい気分で寝てしまいましたが,Mahlerの方はしっかりと聴きました.終楽章の最後の部分,楽譜の指示通りHorn奏者が全員立ち上がったのを見届けて満足し,家路につきました.

さてそんな音楽三昧(って程もない)な東京生活です.今日も小さなコンサートの情報を知ったのですが,そのプログラムがちょっと変わってる.

BeethovenのPiano Sonataですが,なんと第2番イ長調Op.2-2.個人的にはBeethovenのソナタでダントツの不人気曲だと思うのですが,これを取り上げるということは僕の認識に問題ありなのか.

僕が三大不人気ソナタと密かに思っているのは,2番の他に,16番ト長調31-1,22番ヘ長調Op.54.特に22番はさっぱり分からん.これ,ソナタじゃないだろう.

Beethovenの三大人気ピアノ曲「悲愴」「月光」「熱情」が入ったCDはたくさん売られています.でも三大不人気曲を集めたCDってのも面白いと思うんですよ.商業的にどうかは別として.

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川崎にゾロアスターを聞きに行く

あっちはザルツブルク

コンサートのチケットを頂いたので,川崎へとやって参りました.川崎は初めてかと思ったのですが,今は大変なことになってる某T社に,大昔会社見学に行ったのを思い出しました.なんで行ったんだっけ(入れてやるとは言われなかった…はず).

とまれ,現代の川崎駅は全くの別世界,Salzburgまでたったの9000kmってんだから,文化都市の香りも高い.

この楽譜,ト長調でソの後に8分休符があるから,Eine Kleineかな?

K. Urbanski指揮のNDR Elbphilbarmonie Orchestra.聞き覚えの無い名前でしたが,嘗ての北ドイツ放送響,名門です.

演目は,Beethovenの序曲Leonoreの3番, ピアノ協奏曲第3番,それに映画「2001年宇宙の旅」でお馴染み,R.Straussの “Also Sprach Zarathustra” 最近では「ツァラトゥストラはこう語った」と訳されることが多いですが,やっぱこれは「ツァラトゥストラはかく語りき」と呼びたい.

パイプオルガンも入る大曲です.まずは予習していかねばと…

スコア

コンサート前にカフェでスコアのチェック.冒頭だけが超有名というこの竜頭蛇尾な管弦楽曲,スコアを追っかけながら聞かないと後半眠くなります.

ミューザ川崎シンフォニーホール

川崎駅からすぐのミューザ川崎シンフォニーホール.オケの裏側にも客席があるのはBerlin Philっぽい.休憩時間にちょっと探検してみました.パイプオルガン側から見たところ.

裏側から

僕の座席はステージ向かって右側でした.オーケストラを横から眺めながら聴くのは初めてでしたが,音的には何の問題もありませんでした.やはり良く設計されてるんだ.ウィーンの楽友協会大ホールもステージ背後に客席がありますが,あそこはちょっと聞けたもんじゃない.

Beethovenは全くの正攻法の演奏.Leonoreでは乗りまくってた隣の座席のおっちゃん,ピアノ協奏曲ではすやすやと夢心地.こんな素敵な子守唄で,さぞや良い夢を見ていたことでしょう.

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受信料払わなくてもよいNHK

NHKホール

ここがあの紅白歌合戦で有名な… じゃないけど,NHKホール.今日は仕事帰りにNHK交響楽団のコンサートに立ち寄ってきました.こんな文化的な生活ができるのが都会の良いところ.でも渋谷の街で迫り来る人のつぶてを避けながら歩くのは,高度な技術が必要.

Los Alamosなら,どんなに蛇行しようが誰にもぶつかりませんが,逆に冷や冷やしながら鑑賞する地元アマチュアオーケストラがあるのみ.

さて今夜の演目.指揮はP. Jarvi.曲はSibeliusのViolin Concerto(ソロは諏訪内晶子),それにShostakovichの交響曲第10番.タコ10と呼ぶかどうかは知りませんが,渋い選曲で好みが分かれるところかも.実際,僕の隣に座っていた女性二人は,シベリウスだけ聴いて帰ってしまいました.

N響を生で聴くのは初めてですが,やっぱりうまい.管楽器のソロが次々と現れる難しいショスタコの交響曲を難なくこなし,最後の盛り上げ方も良かった.Dimitri Shostakovichの名前にちなんだ DEsCH(レ,ミ♭,ド,シ)の音型が炸裂する音楽です.

休憩時間,トイレに行っとこうと思ったら長蛇の列です.小の方は回転は早いんだけど,それでも休息時間終わり頃に行ったもんだから,ちょっと焦ります.

そのうち第二部開始のアナウンス.係員の女性が列へやってきて,

「間もなく始まります.ご協力をお願いします!

協力って....諦めて我慢しろとでも.

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