Herbert von Karajan生誕100年

マエストロKarajan,4月5日で生誕100年なんだそうです.作曲家で生誕・没後の記念行事をやるのは普通ですが,指揮者でこういうのはあまり聞かない気がします.やはりクラシック音楽界の帝王かつ商業主義者,没後に企画CDが発売されるのはまさに彼らしい.

実はKarajanの指揮する演奏,昔から苦手で,手持ちのCDは少ないです.弦の音は流麗で,管は輝かしく,完璧なアンサンブル,その何処がいけないのかと言われると答えにくいのですが,あの厚塗り厚化粧なスタイルが肌に合わないのです.遠目に見ると美しいロココ修飾が,近づいて見るとプラスチックに印刷だった,みたいな…

どんな曲でもソツなくこなしてくれるので「困った時のKarajan」というのもあります.この曲が聴きたいんだけど,CDが色々あって迷う,でも演奏にはさほど拘らない,こんな時はKarajan & BPO,VPO買っておけば,とりあえず失敗しない.

そんなKarajanをあまり知らない自分が,勝手に薦める名盤集.オペラと協奏曲は入れてません.あくまで僕の偏った選曲なので,そこんとこご理解を.

R. Strauss「アルプス交響曲」

この人ほどR.Straussがうまい指揮者はいないんじゃないかというくらい.なんとなく性格も似てそうだし…

「死と変容」や「ツァラトゥストラ」のような名盤がたくさんありますが,ド派手さでアルプス交響曲を推します.

D. Shostakovich 「交響曲第10番 Op.93」

この人,売れない曲は録音しないという主義なのか,20世紀音楽のトゲトゲしい音楽の録音は少ないです.それが何故か,ショスタコの交響曲を一つだけ録音.それもポピュラーな5番では無く10番.なんか特別な美学があるんでしょう.この録音はいいです.この曲最高の一枚と言っても過言ではないかと.

A. Schoenberg 「浄夜 Op.4」「管弦楽のための変奏曲 Op.31」

このまったりこってりの「浄夜」を聴くと,他のどの演奏も物足りなくなります.音に遠近感がある録音.新ウィーン学派の音楽としてセットのCDで出ていますが(今はバラ売りかも?),どれも聴かせてくれます.20世紀音楽をもっと録音すればよかったのにと思うのですが,どうせ売れないものは演奏しないと割り切っていたのかな.Honeggerの交響曲とかも良い演奏なんですが,Karajanの名前をしても,曲そのものがマイナーすぎか.

G. Mahler 「交響曲第9番」

1982年のライブ.すでに伝説となってますが,この曲最高の録音の一つ(ってなんか英語表現だな).

P.Tchaikovsky「交響曲第4,5,6番」

Karajanはチャイ子の交響曲を何度も録音しているので,どの録音がどうというのは覚えていないんですが,僕が持っているのは70年代のDeutsche Grammophon版.Karajanの演奏全般に言えることですが,感動はしないけど感心する演奏.この人,こういうはったりのきく曲だと,がぜん良い演奏するんですよね.

J. Sibelius「交響曲第6,7番」

Sibeliusの後期交響曲,Karajanの録音を聴いたのは遥か昔のことです.なのでどんなだったかおぼろげなのですが,それでもとてつもなく美しい演奏で何度も聴き返したことだけは覚えています.多分今聴くと録音の古さが気になるかも.久しぶりに聴いてみたい気がします.

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6 thoughts on “Herbert von Karajan生誕100年”

  1. 演奏をきいてカラヤンとかオザワとか聞き分けられるって
    私の駄耳じゃとうてい不可能なので尊敬します。
    しかも管理人さんはピアノを弾かれるんですよね、ステキです。
    (今日の書き込みはチャチャ入れではありません)

    中学の頃フルートが好きで、友人が「アタシも!」と言いましたが
    「ハービーマンていいよね!」と目を輝かされて
    「アルルの女」が好きだった私はハービーマンも曲だと思ったのでした。
    その後、親にフルートを習いたいと言ったら「出っ歯になるから駄目」
    と拒否されました。フルート奏者を目をこらして見たけど
    出っ歯はいませんでした。
    だまされたか・・・。

    今はチェロにくびったけです、バッハの無伴奏チェロ組曲なんか至福~。

  2. 「買ってはいけない」Karajanランキングをやるとすれば、
    私のワーストは春の祭典です。
    天下のBPOであんなに生気のないハルサイが生まれるとは、
    ある意味おどろきでした。20世紀物の録音が少ないのは、
    Karajan先生ご自分の不得手をよく自覚されていたのかも。

    でも、同じコンビの「ミューズを率いるアポロ」は名演でした。
    実は、これを目当てでCD買ったらカップリングで春の祭典が
    付いてきた次第。

    ちなみに私のBest春の祭典はGergiev&キーロフ歌劇場オケ
    です。
    #カラヤンと無関係な話題で閉めてしまいました。
    #失礼しました・・・。

  3. Chieさん,さすがに知らない演奏を聞いて誰の演奏か言うのは(よっぽど癖のあるのを除いて)無理ですけど,何度も聴くうちに指揮者の癖みたいなのが見えてきますよ.
    フルートで出っ歯になるというのは,聞いたことないです.歯並びが悪いと吹きにくいだろうという噂は昔ありましたけど,今ではそんなことも言われないでしょうね.ちなみにフルートも持ってますよん.音階くらいしか吹けないけど.

  4. Hiroさん,カラヤンとストラヴィンスキーはあまり相性が良く無いような気がしたんですが,なるほど新(偽?)古典の時代のやつはあってるかもしれませんね.弦アンサンブル,なんとなくねちっこそうですが...
    「春の祭典」って,これというのが無かったので,そのゲルギエフの演奏,是非聴いてみたいです.今CDで持ってるのは,解剖学的ブーレーズと癖の強いマゼール.ちょっと疲れます.

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