軽い上下関係

アメリカの職場環境で最初に戸惑うのが,無礼講.はっきりした敬語というものが英語に無いというのもありますが,それにしても慣れ慣れしく図々しい世界です.自分のボスに向かって,”Hi John !”なんて挨拶するのは当たり前.もちろん丁寧に”Good Mornig, John. How are you ?” も言いますが,決して Mr.Smithとは言わない.

これが,日本人には中々馴染みにくい.職場の同僚ならさほど抵抗無く “Hey Mike !” なんてやれますが,相手が部長だろうが20歳上だろがおかまいなくというのは,慣れるまで少々時間がかかるのでは.

このいーじーな上下関係が良いなと思うのは,会議等で目上の意向に左右される事無く,色んな意見が自由に出される事.アイデアが増えれば,最善解への近道を見つけやすくなります.自分だって大御所と言われる人たちに平気でいちゃもん付けるようになりましたし,逆に大学院出たてのポスドクから「それは違う!」と突っ込まれることもしばしば.これが日本だったら,大御所が間違っていてもその場では波風を立てず,年下から突っ込まれたら,何を生意気なとこっそり椅子の上に画鋲を置きます.

職場が広い事もあり,仕事上のやりとりは殆どメールです.今日もちょっとした問い合わせのメールが来ていました.メールのsubjectは,”Two questions.” 送り主はあるプロジェクトのマネージャ.ボスでは無いにしろ,年齢もポジションも「上」に当たる人です.

“Hi LiLA, I have two questions.” から始まって,仕事関係の質問が4つ続いてました.それに返信した後,別のメールで,

「質問,4つじゃん」

と冗談でつっこんで置いたところ,

「嘘に決まってるだろ.最初から質問4つって書いたら,メール開かずに捨てるだろ」

とのご返事.4年も一緒に働いていると,こちらの行動パターンはお見通しです.

FacebooktwittertumblrmailFacebooktwittertumblrmail

4 thoughts on “軽い上下関係”

  1. 海外ドラマや映画でよく見る光景ですよね〜♪日本の社会ではこうは行きませんが、お酒が入ると人格変わってこうなる方も少なくないようです。そちらでは勤務が終わってちょっと一杯なんてことはあるのでしょうか?それともホームパーティーが主流でしょうか。。。
    ピアノのアドバイスありがとうございました。弾けない私が何を言っても聞き入れない娘ですがお蔭様で頑張れそうです!

  2. わんこさん,日頃抑圧された関係が,アルコールで爆発するんですね(爆).もっとも酒の席では,さきに出来上がった方が勝ちという経験則があります.
    ここでは,外で一杯はありませんね.みなさん直帰します.そもそも一杯やるような場所が無いというものありますけど.ホームパーティでも酔っぱらってハメを外すことはありません.もっと若い連中はやってるかもしれませんが :-p

  3. こちらも、ダイムラーがクライスラーと一緒になったとき(もう、別れましたが)、たしか、ドイツ本社でも英語、ファーストネームでってなったとか。シュヴァーベにできるわけないじゃん、と笑いました。もちろん、非シュヴァーベも社員にいますけど、ドイツ人にも慣れるのが大変じゃないかな、仕事上では。
    でも、親戚じゃ、みんなdu、大叔母だって、義母の従兄弟だって、みんなduでファーストネームですもん。かいかったころは、慣れませんでぎこちなかったですよー。
    今でも、基本的にSieで始めますけどね。最初っからduという若者文化には馴染むつもりはありません。日本人で、「最初からduです、年上でも」という方々もいるようですが、外国人はそれをしない方が無難だよ、って老婆心。

  4. nyfさん,ドイツ人では名字かSieでしたね.嘘かホントか知りませんが,英語風に,Hi Hansとか呼ぶと,30人くらいが同時に振り向くからだとか.日産も外国人社員が一緒の会議では英語が基本だそうですが,どういう風に呼び合ってるんでしょ.無理にアメリカ風にする必要は無いと思うのですが.
    ドイツ語のようにSieとduがあると,やはり礼儀というものを第一に考えますね.英語はyouだけなので,それに慣れてしまった人がドイツ語をやると,うっかりいきなりduをやってしまうかもしれません.

コメントは停止中です。