Miro Quartet

Los Alamos Concert Association主催によるコンサートシリーズ,なんと今シリーズで60周年なんだそうです.先週土曜日にあったMiro Quartetのプログラムには,1946年からの全ての演奏会がリストアップされています.ちなみにWWII直後の第一回目のシリーズには

  • William Primrose, Viola
  • James Pease, Baritone
  • Trapp Family Singers

お気づきですか?何とあのMaria率いるTrapp Family Singersがこの山奥にやって来たのです.やっぱり「エーデルワイス」歌ったんでしょうか(なわきゃない).

会場の問題もあって大きなコンサートは開かれませんが,それでも世界のメジャーなアーティストたちがこの小さな町で演奏会を開いてくれるのは,この協会のおかげ.

で,土曜日夜のMiro Quartetの演奏.曲目は,

  • Beethoven, SQ, d dur, Op.18-3
  • Shostakovich, SQ, fis dur, Op.142
  • Schubert SQ Nr.14, d moll, D.810 “Der Tod und das Maedchen”

この四重奏団,名前は聞いたことあったけど,実際の演奏を聴くのは初めて.Beethovenの弦楽四重奏には力を入れているようで,第一曲目から非常に芸達者なアンサンブルを聴かせてくれました.珍しいことに,チェリスト以外は皆立って演奏.

今回のプログラムの特徴は,何と言っても第二曲目のショスタコ.非常に珍しいです.特に晩年の厳しく哲学的な内容の曲,本来ならコンサートのトリに持って来ても良さそうな選曲ですが,これを休息時間の後に配置すると,休憩時間中に帰宅してしまう人がいるでしょう.

Shostakovichは11番から14番までの弦楽四重奏曲を,彼の理解者であるBeethoven弦楽四重奏団に捧げています.11番は2nd Vn奏者,12番は1st Vn,13番がViola,そしてこの14番はCello奏者に.そのため14番は全曲を通じてCelloは主役的な役割を果たします.第二楽章では,弦楽四重奏でありながら,Celloと1st Vnのデュエットが続く,不思議な曲.

終楽章は無調性っぽい,かなり捻くれた旋律.ただ基本的にShostakovichは調性とは縁を切らない人なので,曲は嬰ヘ長調ということになっています.Fis,つまり♯が6つ.これだけ♯がありながら調性がはっきりしないってことは,スコアにはさぞや沢山臨時記号が付いているんでしょう.演奏者イジメ?

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2 thoughts on “Miro Quartet”

  1. 音楽のお話も勉強になります!ピアノを習っている娘、今夏の課題曲(Nocturne No.2とRhapsody in Blueの連弾←のだめピアニカパージョン)に悪戦苦闘中です♪私は弾けませんがピアノ&音楽全般大好きなのでLiLAさんの生演奏が聴けるご家族がウラヤマシイです!

  2. わんこさん,おやさしいコメントありがとうございます!この手の音楽オタクネタは読者に敬遠されることが多いので(だったら書くなって?),嬉しいです.
    Op.9-2,Chopinですね.この曲,一番最後,右手がトリルのように細かい音符を弾く所で,絶対に回数が分からなくなってしまうんですよね.僕の従姉妹は「あそこは何回弾いてもいーのよー」と言ってましたけど…
    ところで,ノダメピアニカヴァージョンっていうのが激しく気になるんですが,そんな楽譜が出回ってるんでしょうか.やっぱり最初にピアニカのチューニングするんでしょうか.ちょっと見てみたいです.

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