さらに厳しい

昨年末から書いている文書が出来上がったので,関係者数人に間違いが無いかどうか確認してもらいました.数人から指摘されたのがsevereの比較級severerという単語で,これは more severeが正しいというもの.

実はこのsevererという単語,前に一度何処かで見かけ,僕もおかしいんじゃないかと思って調べたことがあります.自分が中学校で習った英文法に照らすなら,音節が2つ以下の形容詞は er を付けて比較級にする.但し最後が e で終わる単語の場合は e を落とす,なのでsevererが正しいことになります.実際,僕が持っている辞書には,比較級としてこれが載っています.

実際に文書で使われているのは知っていたし文法的にも誤りでは無いのですが,言語というものは変化するもの,more severeの方が普通だと言われればそれまでのこと.修正はしたけど,自分の正当性は主張しておきました.

もっともアメリカ人だから正しい英語を話すとは限らないのは,日本人が使う日本語がいつも文法的に正しいとは限らないのと同じこと.energyの形容詞形はenergeticですが,energicを使う人も稀にいます.この単語,日本では何故かドイツ語由来の「エネルギッシュ」energischなんですよね.

severer と more severe,どっちがより普通に使われているのか調べるのに便利なのが,google多数決.両方の単語を検索してみて,結果が多い方が勝ちというもの.やってみれば分かりますが,”more severe”の圧勝.日本語「ら」抜き言葉とか,本来の意味からは変わってしまった「ハッカー」という言葉と同じで,皆が使うからそれが標準という事に違和感を覚えるは,やはり頭が固くなっているんでしょうか.単に僕が知っている英文法がすでに時代遅れという話もありますが.

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4 thoughts on “さらに厳しい”

  1. 身近な知り合いはほとんど見てないだろう、という前提で思いきって言っちゃうと、だいぶ英語にも慣れて、スペルやら読みやらがある程度直感的にわかるようになった今でも全くこの比較級は予測不可能ですね。まあ思うほど普段使わないし、論文等ではあまり比較級で表現しない、てのもあるんでしょうが。
    おっと、忘れてました。あけましておめでとうございます。LiLA管理人さん、今年もよろしくお願いします。

  2. あけましておめでとうございまーす!↓かまくら作り楽しそうですね。私はまだ本物のかまくらを見たことさえありません。いいなぁ。。。英文作成、私も仕事でしていたことがあります。日本出版の辞書から引っ張ってきた単語や言い回しは、ほぼ100%の確率で「これ、どこで覚えてきたの?」とネイティブ・チェッカー(オージー)に突っ込まれました(笑)今年もよろしくお願いします。

  3. t-macさん,おめでとうございます.
    慣用的な言い回しって,とにかく覚える他無くて困りますよね.確かに比較級って技術文書で使うことは稀かもしれません.形式張った書類だと長めの単語が多いので,moreが普通ですね.英語の読みの例外も困るんですが,最近やたらとフランス関係の仕事が多く,あの異常なスペリングに慣れるにつれ,英語は簡単かもと思うようになりました.

  4. Sanaeさん,おめでとうございまーす.テネシーは雪が少ないんですか.湿度の高い所だと思うので,降雪もあるのかと思ってたんですが.気温が高いのかな.辞書の言い回しって,やっぱり実生活とはずれたものが多いんでしょうかね.でも文学的な用例なら使って悪い事は無いと思うんですが.ちなみにオージーをネイティブチェッカーと呼ぶのは...

    やめておこう(Minkさん,ごめんなさい).

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