格安不人気楽譜

楽譜棚で探しものしてたら出てきたもの。学生時代に入手したProkofievのピアノ・ソナタ第5番と小品集「束の間の幻影」の楽譜です。

プロコフィエフの没年は1953年なので買ったときまだ著作権は生きていたはずです。おまけに輸入譜なのに,随分とお安い。当時はソ連時代なので,著作権関連は曖昧だったのかもしれません。この楽譜のUSA価格はたったの$4です。

日本での定価が880円。それが赤札価格の500円。そして最終処分価格の100円。人気無くて売れ残ってたんですかね。ごっそりと買いましたよ。ピアノ協奏曲も含めて全部で5冊。もっとも彼のピアノ協奏曲第5番は超難曲として知られ,とても歯が立ちません。

ところでこの値札に書かれているのは日本楽器,そうYAMAHAです。社名がヤマハに統一されたのが1987年(昭和62年)とのこと。福岡のヤマハで買ったものですが,確かにその少し前でした。

9 thoughts on “格安不人気楽譜”

  1. 安い〜!

    私が古本屋さんサイトで中古(古いけど未使用の、新古っぽいもの)で買った輸入楽譜も、その写真と同じ日本楽器という値札が付いてました。マークが今のマークと同じなので、あれ?ヤマハなんだ!と気がつきました。

    束の間の幻影、手持ちの子ども用のロシア曲集に入ってますが、まだ弾いてみようと思うところまでも至らず…。トライしてみようかな〜?

    1. 旧ソ連で出た論文をうちで「無断」で英訳・配布できるか、考えたことがあったんですが、そのときに旧ソ連は当時一般的だった著作権の国際条約に加盟していなかったことを知りました。私の方は、プロコフィエフより古いですが、最近チャイコフスキーの四季にはまってしまい、先週楽譜を街で買ってきました。ヘンレの楽譜なので西側価格。チャイコフスキーのピアノ曲、色々並んでるかと思いましたが、「四季」以外には「子供のためのアルバム」くらいしかなかったです。

      1. 現地委員さん,旧ソ連関連の著作権ってなんか曖昧なんですよね。ショスタコーヴィチの曲はアメリカで演奏し放題になってて,でも息子が亡命してきたとき,すごい収入になったんじゃないかとか。ヘンレで四季ですか。そこまで原典にこだわらなければIMSLPにいろいろありますが。
        https://imslp.org/wiki/The_Seasons%2C_Op.37a_(Tchaikovsky%2C_Pyotr)

    2. Sanaeさん,古本屋ってたまに面白い楽譜が見つかるので僕はよく音楽コーナーを物色するのですが,昨今じゃオンラインですね。Amazonでも中古が新品と並んで売られてますし。でも実物を見てかわないとちょっと不安だなあ。書き込みあったりしますしね。

  2. 束の間の幻影って、英語でVisions Fugitivesって言うのか。と思って形容詞が複数形になっているのに気づき、これフランス語なんですね。ロシア人って、ラフマニノフのÉtudes-tableauxとかMoments Musicauxとか、けっこうフランスかぶれですよね。それにしても、100円で売るくらいだったら、ただでくれても良さそうなのに。

    1. Hiroさん,この曲集はフランス語ですね。ストラヴィンスキーの曲もフランス語タイトルとかじゃなかったでしたっけ。あちらの音楽教育がフランス語中心だったとか。ドビュッシーは英語でタイトルつけて,文法間違いを突っ込まれてましたけど。

  3. プロコフィエフさんという方、私の貧相な音楽関連知識の
    中にはいらっしゃいませんでした~
    こちらの楽譜は値下がり幅がすごいですね。
    不人気、でも名曲 のパターンでしょうか。
    そもそも名曲の定義って何でしょう??

    1. ポージィさん,プロコフィエフの曲で有名なのは「ピーターと狼」という子供向けのもの,それに「ロメオとジュリエット」の中の曲で,これはよくテレビ番組で使われてたりします。この楽譜はまあまあメジャーな曲ですが,でも人気というタイプではないでしょうね。

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