
なにがうまいのか。プレゼン能力ですってタイトルに書いたらヤバいので,本文にこっそりと。
この1,2週間,再び予算のぶんどり合い戦争に巻き込まれております。自分らは自分らで理論計算系の研究計画書を書いておりますが,まあなんと色気のないことっていう文章。しかも文章だらけにグラフが数枚というストイックさ。つまりほぼ論文スタイルです。
それに比べてあちこちの実験グループが出してきた計画書は,全編カラー,イラストてんこ盛り,実験装置も3Dカラーイラスト,文章の横にどーんと重要メッセージパネルを配置し,まるでプロライターが書いた科学雑誌の記事のようです。
なんか悔しいなあと眺めていると,ちょこちょこと数式が出てきます。数式なんてあるとなんかキザっぽくて僕は逆に避けてたもの。それがひょろっと出ておるので,こっちもちょっといじってやりたくなります。
この式,全体が2倍されてるけど,意味わかってる?
式の変数の説明が無いけど,意味わかってる?
などなど。「すぐに修正します!」というメールの返事を見てほくそ笑むのがささやかな楽しみ。








なんか敵に塩を送ってますが、るろうに謙信ですね。理論系もフルカラーいかがですか。あっちの黄色いのはプロトニウム、こっちの赤いのはウラニウム、なんてシーンが黒沢の映画にありました。放射線に色をつければ安全だなんて、という主演の寺尾聡の科白が続きます。さて、そんなことは理論的に可能なのでしょうか。
missssyさん,図はカラーなので,本文もカラー化してもよかったんですが,なんか安っぽくないですか。色付きの黒澤映画は,多分「夢」のエピソードですね。あれは炎色反応なんかなと思って観てました。Uの酸化物は黄色かったりします。
実験系のほうが予算は食いそうだから、プロポーザルの迫力も差があってよさそうですが。紙と鉛筆より、加速器のほうが値が張りそうだし。
Hiroさん,確かにあっちは,装置一個雲仙万円ですもんね。変換ミスですが,おもしろいのでそのまま。加速器は管理そのもので金食い虫です。電気代もかかりますし。最近うちに来たポスドクは,紙と鉛筆ならぬiPodで,現代っ子めと言われております。
「うまい」とあるのでてっきり食べ物の事だと期待しちゃいました。
派手さで負けるのは面白くないですね~~
なんとかなりませんかね~~
けど間違いを指摘してあげたら損しちゃうじゃないですか?
「うひひ」と思うだけでほっとけばいいのにい。
Chieさん,装置とかが無い分,迫力ある写真に欠けるんですよね。デザイン能力ならびに美的センスが必要なようです。うちの業界からは,もっとも遠い能力かもしれません。