それは参加者次第

国際会議を主催しようとしている知り合いから,ちょっとした問い合わせ。報文集の英文校正を業者に丸投げしようと計画しているらしく,じゃあ参加者から集めた論文の英語レベルってどれくらいなのかと。

僕が過去何度か報文集編集と校閲やったのを知って,その経験値を知りたいそうです。でもこれはもうほんとに参加者次第。おまけに国民性みたいなものも見えてきます。

アメリカからの参加者の論文は,そりゃ英語の問題はほぼなく(ゼロではない),もっぱら書式のチェックのみ。ヨーロッパも大体似たようなもの。時々computer literacyがちょっと弱いかなっていうものも。これなんて訳すんでしょ。パソコンを使いこなす文書作成能力?

そして問題は,それ以外の国々。ちなみに日本はそんなに悪くないです。日本の中高校で習う独特の言い回しが頻出したり,やたらと受動態になってたりしますけど。

そして,まあ何処とは言いませんが,そっちの方々の原稿が現れると「はぁ〜」となります。基本的な英文法すらチェックせずに投稿してきてたり。英語が不安なら同僚に見せるなりすればいいのに,そういう習慣はないようです。

さて,ヨーロッパとアジアからの原稿で共通して困ることが一つ。

それはA4サイズ。こっちは暗黙ルールでLetterサイズを使いますので,縦サイズが微妙に短くなってしまうことがあります。まあしゃあない。

8 thoughts on “それは参加者次第”

  1. それは凄い!
    校正はともかく校閲は半端なことじゃ出来ない仕事ですよね。
    知人が「日本国語大辞典第二版」の編集者で、小説「舟を編む」にアドバイスをした人なのでそのあたりのことは聞いています。
    「報文集」と言うのがどういうものか知りませんが、
    中身を著者よりも熟知してるのが校閲者。専門職ですもんね。
    さぞかし肩が凝り集中力が切れたりと苦労が多いことでしょう。
    よくそんな仕事引き受けたなーと驚いたり尊敬したり。

    1. Chieさん,校閲と言っても英語なので,漢字の間違いとかがないのでちょっと楽ですね。そもそも厳密にやるわけじゃないので,ここ変じゃね?ってとこを著者に確認とかです。一番大変だったときには,4ページ程度のレポートが総数600,これを4人で手分けしましたので,一人あたり150本担当ってとこでしょうか。あんなのもうできません。

  2. 日本の中高校で習う言いまわしというと、This is a pen.とかThat is a pen pineapple apple pen.とかですね。

    私は学生の論文英語を修正する作業がつらかったので、ある時から原稿を読む前にまず英文校正業者に外注し、そのあと研究内容を詰めていくスタイルにしました。労力をカネで解決。

    1. Hiroさん,ぴーぱっぷっぴぱっぷとか言う英語ですね。英文校正って,一本あたりいくらくらいもらえるんでしょうね。老後のアルバイトにならないかなあと。そのころには,AIで自動修正が普通とかなってたりして。

  3. すみません。見直さないでポチってしまいました。
    最後の、文章の内容について事実確認 
    消していただけるとありがたいです。

  4. 英文の書き方にもお国柄が出るものなのですね。
    おもしろーい。
    日本の特徴の、やたらと受動態になっているというの、
    さもありなんと思ってしまいました。
    なんで納得するのか、自分でもよく分からないのですが。

    1. ポージィさん,そもそも日本語で書く文章では,主語って書きませんもんね。私は,私は,って書いてたらうるさくなっちゃいます。そういう感覚なんじゃないでしょうか。

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