檸檬が置かれた書店

梶井基次郎が檸檬爆弾を置いた書店は,紀伊国屋だったか丸善だったか。丸善だったような気がして青空文庫で確認したら,

見わたすと、その檸檬の色彩はガチャガチャした色の階調をひっそりと紡錘形の身体の中へ吸収してしまって、カーンと冴えかえっていた。私はっぽい丸善の中の空気が、その檸檬の周囲だけ変に緊張しているような気がした。私はしばらくそれを眺めていた。

https://www.aozora.gr.jp/cards/000074/files/424_19826.html

丸善で間違いなかったもよう。こういう小説,おそらく高校生の頃,通学時に読んでいたものです。ひと通り読んでしまえば,下校時に大型書店に立ち寄って次の文庫本を物色という日々。

今では帰宅時に本屋ではなくて,帰国時に本屋になってしまいましたが,以前ほど大量に本を買って帰ることが少なくなりました。理由は単純に重たいから。本でスーツケースの重量稼ぐより,生活物資輸入のほうが差し当たり重要度が高いということ。

とは言え,帰国時の本屋は今でも最重要項目で,ずらっと並ぶ書籍に囲まれてるとずっと探検し続けたくなります。最初か買いたいと決まっている本ならネット販売の方が確実に探せて便利ですが,ぶらぶら書店散歩しながら面白そうな本を拾い集めていく楽しみに勝るものなし。さて次に日本の本屋を訪問できるのは,一体何時になることやら。

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4 thoughts on “檸檬が置かれた書店”

  1. 私も帰国時本屋は必須科目です。ほんと、いつまた行けることやら。
    年に数回、日本のAmazonからこちらへ送ってもらっていましたが、パンデミック後に送料がはね上がり、紀伊國屋USAで注文するのがベストかなぁと。。

    1. あーにゃさん,そろそろ日本のAmazonに頼ろうかと思ってたら,なんと送料上がってるんですか。しばらくは雑誌だけで我慢しますかねえ。dマガジンいいですよ。

  2. 梶井基次郎さんの檸檬、たしか読んだことがあったと思ったのに、
    綺麗さっぱり記憶から消えていました。それとも読んだと思って
    いたのが間違いの記憶???
    本屋さん探索、楽しいですよね。特に欲しい本が無くても
    ブラブラしながらあれこれ手に取って、これ読んでみたいという
    本に出会う喜びは、ネットでの本探しでは味わえないんじゃない
    かと思っています。
    でも、先日夫と一緒で焦り気味に何かないかなと見て回ったときは
    出会い無しで、すごくガッカリしました。待たせちゃ悪いという
    心理が働きながらの探索は、成果がいまひとつのようです。

    1. ポージィさん,そうなんです,本屋さんの中を,なにか面白そうな本ないかなと探検するのは,それだけで趣味と言ってもいいくらい。時間制限があったらだめですね。時間を気にせず書棚を一つ一つ眺めて歩くのがよいです。

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