一番難しいMozartのピアノソナタは

いつだったか,ピアノを弾くポスドク君とMozartのソナタの中で一番難しいのは,という話題になりました。当時の楽器性能の限界もあったと思いますが,Mozartのソナタの難易度ってあまりばらつきありません。彼は14番ハ短調KV457と言って譲らなかったのですが,僕はこの曲は高校生のときにレッスンでやったので,そうかなぁって感じ。

どの曲を難しいと感じるかは,テクニック上の得手不得手にも関係しますので,簡単にランキングできません。もっともランキング大好き日本人,ピアノ曲難易度ランキングをちらほら見かけます。これが弾ければピアノ何段,みたいな。

Mozartのピアノ・ソナタで一般的に技術的に難しいと言われてるのは,9番イ短調KV310,15番ヘ長調KV533(494),そして最後のソナタ18番ニ長調KV576。18番は「プロイセン王女のために易しい曲を作曲してくれ」と依頼されて書いたという逸話が残っていますが,とんでもない超難曲です。嫌がらせ?

特に第三楽章の展開部最後の部分,ちょっと見シンプルですが,右手びゅんびゅんしながら左手でロンドのテーマ弾くのはしんどい。

こちらは9番の第1楽章,やはり展開部終わりあたり。右手びゅんびゅんに左手が飛び跳ねます。でも9番の一番無慈悲な部分は第三楽章にあります。

一見簡単そうに見えますが,指が届かない広い音程をノンレガートで猛スピードで弾きます。おそらくMozartは,自分が弾けりゃそれでいいやと思いながら書いたんでしょう。あるいは何も考えてなかったか。

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6 thoughts on “一番難しいMozartのピアノソナタは”

  1. モーツァルトは聞くのは簡単だけど、
    聴くのは難しいです。
    好きとも嫌いとも感じません。
    邪魔にならないからBGMならね。

    1. Chieさん,モーツァルトを真剣に聴けるようになるには,少々時間がかかるかも。だらだら聞いてる分にはいいんですけどね。弦楽四重奏とかBGMに丁度いいです。

  2. ソナチネってだけですでに十分難しいレベルですが、彼の頭の中では人が弾けるかどうかは関係なく音階が飛び交っていたのでしょうね。来るべきデジタル作音の時代を予期していたとか。それにしてもボーカロイドによる息継ぎのない読経を聞くのは疲れます。

    1. misssssyさん,基本的にモーツァルトは自分でコンサートやってお金貰ってた人なので,人のことなんて考えてなかったんでしょうね。作曲が間に合わなくて即興したり,別の曲とくっつけたりと,色々やってたようです。息継ぎなし読経とは,そりゃ度胸あります。

  3. イ短調のソナタは、曲想がモーツァルトらしからぬデモーニッシュな暗さがありますよね。20番のニ短調コンチェルトとか、時々そういう曲ありますけど。モーツァルトっぽく弾こうとしてもうまく曲にならない難しさもありますよね。大好きな曲ですけど。

    1. Hiroさん,イ短調,いいですよね。ついつい超特急で弾いてしまいそうになりますが,そこをぐっと押さえて落ち着いてやらないと,崩壊します。モーツァルトって短調少ないんですが,どれも名曲揃いです。

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