音楽ファンタジーゆめ

10年程前、NHK教育であった短い音楽番組。クラシック音楽にCGで作られた物語が付けられたもの。物語は音楽の標題とは関係無く、自由なイマジネーションで作られたもので、子供番組ながらも面白いと思いました。映画Fantasiaの短編集といったところ。

コミーとハーディというキャラクタが出て来るんですが、ハーディの方はMac SE30そっくり。画面左上のAppleアイコンがバナナになってたと思います。コミーの方は付属のマウス。雰囲気はちょっとトムとジェリーっぽい。

音楽に付けられたCGですが、今からすれば「ショボイ」ものでしたが、それなりに楽しめるものでした。標題音楽というと、音楽を聴きながら「ここは、ツァラトゥストラが『神が死んだ』ことを皆に説くために山を降り、類人猿にモノリスを与えたら道具を発見してしまった所だ」とか考えてしまいます。途中から話が混乱しているようですが。でもこの番組ではCGのストーリーがかなりぶっとんでいたりして、原曲の標題とのギャップが返って面白い。

丁度この番組がNHKで放映されていたころにあった、ちょっと驚いた話。新聞への投稿だったか、NHKへの抗議だったか忘れましたが、「この番組は、子供達にクラシック音楽の間違ったイメージを植え付けるものだ」というもの。

たしかに古典音楽にあわせて宇宙船が出て来るのは間違ったイメージかもしれませんけど、じゃあ宇宙ステーションが「美しく青きドナウ」に合わせてワルツを踊るのは間違っていないんかい、と…。

作曲家が何を考えて作曲したのかなんて、今となっては分かるすべもなし、標題が付いているからといって、その通りのイメージを作曲家本人が期待しているかどうかなんて分かりませんからね。Brahmsがどんなにストイックな態度で居ても、音楽からは横恋慕プンプンなわけで、それを嗅ぎ取って演奏するのか、あくまで額面どおりに受け取って演奏するのか、何が「正しい音楽のイメージ」なのか誰にも分かりません。

ところでこの「音楽ファンタジーゆめ」、DVDで発売されていますが、たったの45分で3675円ってちょっと。。。NHK、受信料未払いで経営が厳しいんでしょうか。


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12 thoughts on “音楽ファンタジーゆめ”

  1. NHKの連中のたるい仕事のプレミアがついているのでたかいんでしょうね。

    冨田勲版の例のシリーズも充分拡大解釈だとおもいますが、そもそも音楽から何かを想起したり、詩から思想がうまれてきたりするのが人間の根源的な知のスタイルだとおもうので、それを否定してヴィジョンを固定化したとたん精神の老化が始まるでしょう。頭がかたいのが世間にはあふれてますからねい。

  2. 「子供達にクラシック音楽へのまちがったイメージ」・・・イメージ云々のまえに、クラシック音楽への興味をもってくれたらいいんでないの、って思うんですけどね。
    「正しいイメージ」って、時代が古くなっていくにつれて、なくなっていくように思います。バッハの音楽だって、数十年前の「正しいイメージ/解釈」と今のは違うんだし。今の「正しいイメージ」もあと50年後は?

  3. こんにちは〜♪
    いつもコメント有難うございます。
    ピアノを弾く時、私はいつも自分勝手なイメージを膨らませて
    弾いています。
    難しい事は分かりませんが、音楽は感じたままに演奏したいです。
    所で、LiLA管理人はパヴァーヌはどんなイメージで弾かれますか?

  4. 最近のアニメのDVDは、たった2話分で5000円とかする時代ですから・・・
    もちろん僕は買ってないですけど。:-p

    この番組、僕も見てました。いやはや懐かしいっす。
    まだ実家にいるころに見てた気がします。
    「はげ山の一夜」のときのCGがかなり怖かったような。

    そのころはETV特集か何かで、ショルティとかマルサリスが解説してる音楽教育番組をやってましたねぇ。
    その後の時間帯で確か、「音楽ファンタジーゆめ」をちょろっとやってたんじゃないかと。
    この教育番組、オープニングにいろんな曲のダイジェストみたいなのが流れるんですが、「ドン・ファン」とか「春の祭典」が入ってて、なかなかアグレッシブでした。

  5. とくさん、全くですね。劣化した感受性でヴィジョンを固定してしまっては、創造はありえません。こういう所って、一種の権威主義に基づいた考え方だと思うんですよね。Beethovenが田舎の風景をイメージして曲を書いたという歴史的学問的事実があるので、それ以上に聴き手が勝手にイマジネーションを膨らませるのはBeethovenに対する冒涜だ、みたいな。

  6. nyfさん、僕もそう思いますよ。音楽なんだから、まずは子供らが楽しめないと興味を持ってもらえませんからね。Bachを現代の楽器で演奏する事すら間違っているという人がいる一方で、ロックにしてしまう人もいる。本当に強い音楽なら、どんな解釈されても本質は失わないものです。
    50年後の正しいBachは。。。コンピュータで正確無比に再現されたものだったりして。

  7. 紅花さん、いらっしゃいませ。曲によっては具体的なイメージが湧くことがありますね。自分は譜面を追うのに必死なので、あまり意識したことはないのですが。
    RavelのPavane、うーんそうですねぇ…形ははっきりしませんが、色は青、どちらかと言うと水色。空や海のイメージでしょうか。

  8. いけさん、アニメのDVDってそんなに高いの?全話集めると結構なお値段になってしまいそう…あ、それでWi..
    5分くらいの番組だったので、番組のつなぎに放送されてましたね。気に入っていたので、わざわざその5分枠だけを見てましたけど。
    ショルティが出ていた音楽番組っちゅうのは知りませんでした。ちょっと残念。再放送希望。

  9. うわー、DVD高っ!なんか十巻ほど出てましたけど、コンプリートしたら36750円かぁ…(笑)
    でももう一回見てみたい。なんか「新世界より」がすっごく怖くて、泣いてしまった覚えがあります

  10. もっと詰め込んで売ってくれれば半分以下で済むんですが,さすがに4万円弱出してまで観るのはちょっと(DVD1枚買えば,絶対全部欲しくなるのは見えてますから).
    どこか図書館とかにあれば,いいんですけどね.

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