夏のウィーンで古楽コンサート

音楽の都ウィーンとは言え,夏はコンサートのオフシーズン。観光客向けのワルツやMozartばかりですが,やってるところではちゃんとやってます。St. Ruprecht教会というウィーンで最も古いロマネスク様式の教会で行われる古楽コンサートへ友人らと足を運びました。

以前来たときは,観客もほどほどだったので,開演ちょっと前に到着すればいいやと思ったのですが,

なんと教会の扉が開く人たちが行列を作っております。有名なコンサートシリーズになってしまったんでしょうか。日本語会話もちらほらと聞こえてきます。

満席なのに,まだ客が入ってきます。立ち見分まで入れてチケットも売ってるんでそしょうか。僕たちが入った時にはもう席は殆ど残ってなかったので,教会後ろのほうにあった椅子を勝手に持ち出して,自分用座席を作りました。これは他の人が最初に始めたこと。僕じゃないですよ。

この日は17世紀のバロック音楽。ヴァイオリンが二人,チェロとギター。演奏曲目ですが,実は曲はおろか,作曲家の名前すら知りません。

Biber, Alborea, Kircher, Schmeizer, Falconieri, Marini, そしてようやくVivaldiが出てきます。古楽専門家でもあるウィーン現地委員さんと一緒だったので,色々と解説して頂きました。

同じ低音を繰り返し,その上で変奏を繰り広げるという曲が多かったように思います。ヴァイオリンの弦を弓の木の部分で叩く,col legno コル・レーニョ奏法も出てきたので,現代風に即興しているのかと思いましたが,あとで調べたらその奏法自体は1605年にはあったとのこと。

さて静粛なる古い教会を一歩出ると,そこはウィーンの酒飲みエリア,通称バミューダトライアングル。このギャップがなんとも言えません。もちろん一杯やって帰りましたとも。その脇を先程ヴァイオリンを弾いていた女性が,足早に帰宅していきました。

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「夏のウィーンで古楽コンサート」への8件のフィードバック

  1. 古楽器の演奏会なんて珍しくてすてきですね。
    私はシューベルトのアルペジョ―ネソナタが大好きな曲なんですが、
    アルペジョ―ネって古楽器の名前なんですよね確か。
    今ではチェロで弾きますけどアルペジョ―ネでアルペジョーネソナタを聴いてみたいです。
    弦を弓の木部で叩く奏法をコル・レーニョというんですか。
    あれ好きなんです。勢い余って叩いちゃうのかと思ってました。
    ああ、いいなー教会で古楽器の演奏会。
    それも現地委員さんの解説付きだなんて何という贅沢。

    1. Chieさん,アルペジオーネはシューベルトの時代に考案された楽器なんですが,普及することなく消えてしまい,アルペジオーネ・ソナタの名前にだけ残っております。僕も博物館で見たことはあるものの,実物の演奏は聴いたことはありません。YouTubeにあるかも。
      コル・レーニョは,プロの演奏家は嫌うんですよね。高級な弓を痛めてしまいますから。オケの練習のときは,手元の鉛筆を使ったりしますよ。

  2. このウィーンで一番古い教会行きましたよ。でも誰も観光客がいなくて中に入れるかどうか微妙でしたので入りたかったのですが、泣く泣く諦めていたのでした。中はこのようになっているのですね?また訪問する機会があれば是非再トライして見たいと思います。
    近所の飲み屋街は、地元っ子に人気があると聴いてました。そこそこ信頼のおける地元の人に一人でも行って大丈夫のように言われましたが、流石に一人では行けませんでした。

    1. いたずらリスさん,基本的に教会は来る者拒まずなので,ドアに鍵がかかってない限り,開けちゃえばいいんです。なんか言われたら,道に迷ったふりして出ていけばいいんです。ウィーンは安全な町なので,一人で飲み屋に行っても大丈夫でしょう。よほど変なところに行かなければ。店の外に並んだテーブルでワイングラス傾けつつ文庫本でも読みながら,日の長い夏を楽しむ。いいじゃないですか。

  3. 良い演奏会に誘ってくださりありがとうございました。社交場的要素がなく、みなさんとにかく音楽を聴きにきているという雰囲気が気にいりました。実はこの月・火のルプレヒト演奏会はあのチェロ弾きとリュート弾きの二重奏の演奏会なんです。でも今日は仕事が終わらなくていけませんでした。。。それにしても色んな作曲家のWikipediaサイトが日本語であるものですね。

    1. 現地委員さん,このコンサートシリーズはほんとにいいですね。普段音楽なんて全く興味ない観光客がキンキラキンホール見たさに押し寄せてくる某所とは,やはり違います。まああちらも僕は好きですけど。
      二重奏演奏会,それはもう明日の夜に再チャレンジしないと。もちょっと早目に出かけて,良い席を確保しましょう。

      1. はいはい、昨夜聴いてきましたです。先週チェロを弾いていた女性は昨夜はアルトガンバを弾いていました。チェロで弓の持ち方を二通りしていたとしても不思議はないですね。ガンバ・リュートの二人という地味な編成だったか、お客さんはLiLAさんと聴いたものよりは随分少なかったです。でもいい演奏会でした。ガンバの調弦のペグが硬くて回らなくなり、客席からでてきた若い男性が解決したのが面白かったです。

        1. 現地委員さん,行ってきましたか。弓の持ち方も確認されましたね。少々特殊なコンサートシリーズなので,会場の人も古楽器演奏者だったんですかね。夏の出張の定番メニューにいたしましょう。

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