ゴロヴィンの森の物語

ウィーンで楽譜を物色していて見つけたもの。

  • F. Gulda, “G’schichten aus dem Golowinerwald”

Jazzも弾ける(?)Guldaの自作なんだそうです。タイトルは明らかに J.Strauss II の「ウィーンの森の物語(G’schichten aus dem Wienerwald)」のパロディ。物語のドイツ語はdie Geschichteですが、StraussはG’schichteと綴っています。

Guldaは何年か前に亡くなってしまいましたが、MozartやSchubertの演奏には定評がありました。僕はMozart最後のピアノ協奏曲27番の演奏が特に好きで、今でもしばしば聴き返しています。

この楽譜、解説が全部ドイツ語なので、ちょっと読む気がしないんですが、多分即興演奏されたものをピアノ譜に拾ったんではないかと…。

曲は、J.Straussのワルツのパラフレーズ、Jazz風のワルツ、Beethovenの運命や悲愴、Schubertの未完成交響曲も飛び出して来る楽しいもの。曲の初めは、”Wann i amal stirb”という歌の旋律で始まりますが、最後はピアノを弾きながらこの歌を歌うようになっています。歌詞は「おいらがいつか死んだら」という、なんとも切ないもの。

33ページにわたる長い曲ですが、構成とかを考えたようなものでは無いし、そもそも楽譜にして第3者が演奏するようなようなものでは無いのかもしれません。Guldaが亡くなる1年前のCDに収録されています。このピアニストでこの曲を聴くからこそ、侘しさが伝わるんでしょう。

8 thoughts on “ゴロヴィンの森の物語”

  1. Guldaって結構な変わり者の人ですよね!?
    その変わり者ぶりの講義を延々と長時間受けた記憶が。。。笑
    でも何だか楽しそうな曲ですね♪
    知っている曲が曲中に現れるのって好きです☆
    歌わなければならないってのが難ですけど。
    やっぱり、こういう曲ってサラッと本人が即興で弾いてるから良いんでしょうね〜。

  2. そうそう、変人ピアニストです。しかし、グルダについて延々と講義するなんて、その講師もそうとうマニアックというか変わってるというか…ま、いいですけど。
    ウィーン人ピアニストが、心気ままにシュトラウスの旋律で即興演奏する、いいですねー。雰囲気あります。堅苦しいコンサートよりも酒場で聴きたい音楽かも。

  3. いやあ偉大なお方です。あの2人の息子さんのひきっぷりはオヤジがいかに背中をみせていたかの証拠でしょう。オヤジの鑑ですグルダ氏は。

  4. G’schichten ですか。Gの層にかけたのでしょうか。でもGの層ってなんだろう??
    Jazz風のワルツ聴いてみたいです♪

  5. とくさん、息子らの方は親が有名なだけにやりにくいと思うんですが、どうなんでしょ。
    Paulと。。。なんだっけ、もう一人?

  6. Kaoluさん、G層…うーん、ますます分かんないです。スポラディックE層というのなら知ってますけど。
    もしかしてウィーンなまりで発音すると、「げじひてん」が「ぐッじひてん」みたいに聞こえるのかな、とか勝手に想像してたんですが。

    Jazzのワルツと言えば、Waltz for Debbyですよね。

  7. こんにちは。
    最近、GuldaのBeethovenソナタ全曲を買いました。
    オットが買うぜ、っていったとき「え〜、なんで、Guldaなん?」と非難したんですよ。Guldaって最後の頃の方のイメージだけだったんで・・。
    これは、67年録音かな、買ってよかった〜と思います。こういう全集を聴くと、ほ〜、こういうソナタもあったのだわ、って思います。いや、勉強不足というだけですけど。
    ↑Waltz for Debby、名曲ですね。オットの誕生日で弾きました。彼のあだ名がEbbyなんで・・。

  8. nyfさん、やっぱちょっと変なピアニストのイメージですよね。好き嫌いの別れるところですが、ウィーンっぽくて良い録音もありますよ。Mozartのピアノ協奏曲の20,21とかもお薦めです。30年くらい前の録音ですね。

    誕生日にピアノ演奏のプレゼント、いーなー。Waltz for Eddyですか。

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