書き散らかしSchubert

Schubertのピアノ・ソナタは21番まであります。でも21曲あるというわけではありません。それはやたらと未完成の曲があるから。病に倒れて絶筆みたいな壮絶な話ではなくて,どうも途中で放り出しちゃったっぽい。

手持ちのSchubertのピアノ・ソナタ集は基本的に完成されたものしか収録されていません。未完成でも幾つかの楽章が完成されているものは収録されています。例えば第2番は3楽章まで入っていますが,終楽章は行方不明。

途中まで書き散らかして放置したとは言え,そこはSchubertの魅力に溢れた断片で,楽譜も探せば出てきます。上の楽譜は8番の4楽章であろう楽譜の最後。ぷっつりと終わってます。

こちらは11番の第1楽章,これもぷっつり。

そして15番。この曲は「Reliquie レリーク」遺作というニックネームが付いています。実際に遺作だったわけではなく,死の3年ほど前の作品。これまたぷっつり。

ぷっつり作品とは言え,こうやって出版されて残ってるんだから,Schubertのものならどんな断片でも欲しいという人が昔からいたんでしょうね。僕もなにか断片を残しておくとしよう。

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「書き散らかしSchubert」への6件のフィードバック

  1. シューベルトさんの気持ちちょっとわかります。
    途中で放り出したんじゃなく、
    気持ちが切れて、後はそのうちだったんでは?
    先日納戸を整理してて古い描きかけキャンバスが沢山出てきました。
    なんか一気に描けなかったキャンバスです。

    お宝鑑定団には手紙とか書きなぐりとかありますから、
    LiLAさんの何かも将来きっとお宝に。

    1. Chieさん,溢れ出てくる楽想をひたすら書き続けるタイプの作曲家だったみたいですね。おかげで曲がどんどん長くなっていく。で,イメージが途切れたら最後,そこで中断。そう言えば画家で描きかけで放置っていうのは,あまり聞かないかも。たんに世に出ないだけで,あるところにはあるんでしょうね。
      後世に残りそうな手紙は無いですねえ。手紙書きませんし。メールならいっぱいありますが,価値無いでしょうねえ。

  2. 本当にぷつっと切れているものなんですね。大好きだったある作家が若くして亡くなりました。その後、遺作が出版されたので読んでみました。ミステリーなのですが、話が唐突にプツっと切れて終わってしまいます。謎の男とは何者だったのか、手がかりさえありませんでした。
    LiLAさんのマスターピースは、既にたくさんの論文が残っているではありませんか〜。

    1. 現地員2.7なんたらさん,未完のミステリーってどんだけ謎だらけなんですか。ちゃんと黒ずくめの組織のボスを明らかにしてくれないと困ります…ってそっちじゃないのか。未完成を残してしまうと,色んな人が完成版をつくって大変なことになりますね。完成版未完成だの,冥王星入り惑星だの。あ,冥王星はもう要らないんだっけ。

  3. 書きかけて心が折れた論文を未完のまま出してくれる出版社とか…ないか。流行りのpredatory publishersとかやってくれるかもしれないけど、わざわざ魂を売る気にはならないですし。

    1. Hiroさん,僕もなんか途中までやって放置してるのが幾つかあるんですよね。こちらが金出してまで出版したくないですが,会議procにはちともったいない,みたいな微妙なのが困ります。

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