
大晦日から降り続いた雪は,元旦には50cm程積もっていました。元から積もっていた分を加えると,深いところでは1mくらいの積雪で,こんなのは生まれて初めてです。でも雪で燥いている暇はありません。友人宅の猫に餌をやるというミッションがあります。当然車は出せない。歩いて行くにしても,かんじきが必要なくらい…
とそこへ,家の前をピックアップトラックが走って行ったじゃないですか。やった,轍に沿って歩ける!

でもその後の判断が大失敗の元凶でした。轍に沿ってタイヤ乗せて行けば,車,出せるんじゃね?
僕のRAV4はトラックの付けた道を順調に走ったものの,表通りまであと50mというところでスタック。四駆なのに全車輪が地面を掴んでいない。道路真ん中に残った雪の畝が車全体を持ち上げてます。

たまたま付近の雪かきをしていた近所の人に助けられ,無事猫に餌を与え(猫ミッションは大学生・大学院生の子供二人,自分は近くの大通りで待機),再び呪われた家の前の道路へと戻ってきたその時のこと。
おばあちゃんが,その雪の脇道へと車で進入しようとしています。しかも,カローラ!
案の定,入った瞬間に立ち往生しました。さっき近隣住民に助けて貰った恩返しとばかり,子供らと雪かきスコップを持って救援に向かいます。車で通りかかった見知らぬ青年も車を停めて手伝ってくれます。と,そこへなんと天の助けの除雪車も登場。
タイヤ前後の雪を取り除き,後ろから車を押すと,動きました!除雪車のおっちゃんは
「この通りを先に除雪してやるから」
とカローラを追っかけて行きました。でも話はこれで終わらない。

カローラおばあちゃんは,その後2度ほど立ち往生し,その度,自分らと近隣の住民に助けられ,無事家に戻りました。でも通りの先まで行った除雪車のおっちゃんが,いつまでたっても戻ってこない。様子を見に行ってみると…
なんと除雪車がスタック!
今日一番重要な市の作業員さんです。こんな小さな脇道で立ち往生してる暇はありません。早く大通りに戻って除雪作業してもらわないと。
再び子供らと雪かきスコップを持って救援に向かいます。でも相手はどでかい除雪車。ちょっとやそっとのことでは雪から抜け出せない。とにかくタイヤ周りの雪を掘りまくる。進行方向の雪山を削る。ちなみに気温はマイナス10度。
1時間ほど格闘したでしょうか。除雪車は雪を跳ね除けて無事脱出。動いた勢いで一気に表通りへと戻って行きました。
ここまでひたすら雪かきを続けたのは生まれてて初めてです。家に戻っても,まだ息がぜぇぜぇ。正月早々コタツでばったりと寝てしまいましたが,良いことをしたもんだ。きっと真夜中に除雪車の隊列が,餅や米俵を持ってきてくれるに違いない。








当の猫本人は、人間がそんな苦労をして来てくれたことなどつゆ知らず、知っていても状況は変わりませんが、こう思っています。
「ごはん、来た。」
ご無事で何よりでした。
行方不明な現地委員さん,ほんとに「ごはん来た」以上の感謝もないので,こんど猫かきで雪かきしてもらおうかと思ってます。
なんでリュックでスキーじゃないんですか?
降ったあと登りのリフトがないからでは。
ねこむすめさん,リフトってエレベーターのことなんです。
Chieさん,寒いじゃないですか。
ねこむすめ さま
するどい!
そこは気が付きませんでした。
わっせわっせと登る体力は無さそうですよね。
ゼイゼイ言ってるようなので除雪車からのお礼は咳止めがいいような。
元旦のタイミングを逃しましたが、遅ればせながら明けましておめでとうございます。Snow Storm大変でしたね。
かさこ地蔵の物語は教育的配慮でハッピーエンドになっていますが、もとになった実話では地蔵が途中雪道でスタックしてしまい、救出に来たJAFに贈り物一式をあげてしまったので老夫婦には何も届かなかったんだそうです。
Hiroさん,明けましておめでとうございます。こんな大雪,生まれて初めてです。九州生まれの九州育ちだからってのもありますけど。
なんとお地蔵さん,JAF会員でしたか。救援に向かったJAFさん,もしかしてお地蔵さんの足にチェーンを巻いたのかもしれません。こわいですねえ。
仲間のためにご尽力いただきましたこと、猫の一人と致しまして、本人になりかわり心より感謝申し上げます。
[追伸] 定年後あまりに身近にいるもんだから、猫と人間の違いがしだいに曖昧になってきました。自分が猫なのか、猫が自分なのか?これを「猫化」と捉えるか「人間失格」と捉えるか、その辺も曖昧です。
Gonnekoさん,猫に餌やりのために車で出かけたことを近所の人に白状したら,「犬ならわかるけどなー」と大笑いされてしまいました。
猫科に猫化,それは化け猫なのかもしれませんが,化け猫に月見草がよく似合うかどうかは不明です。