Prokofiev 交響曲第7番

Prokofievの交響曲というと1番と5番が有名ですが,最晩年に書かれた小さな交響曲第7番は,まるで生まれてくる時代を間違ったような耳に優しい作品です.Olivier Messiaen の Turangalîla交響曲の初演は1949年,プロコの7番はそれより後の1952年.

「青春」という名でも呼ばれることがある7番は,古典的な交響曲の形式で書かれいます.ノスタルジックなメロディーで開始する一楽章はソナタ形式,二楽章はワルツ,緩徐楽章の開始のチェロはまるでBrahmsのよう.そして元気な終楽章では一楽章の旋律が回想され,静かに曲を閉じます(派手に終わるヴァージョンもあり).

20世紀の音楽とは思えない「聞きやすい」曲ですが,二楽章は一拍ずれて聞こえてくるとか,多くの打楽器が使われているなど,ひっそりひと癖あるのはProkofievのお家芸.

たまに聴きたくなる曲です.そして聴くたびに,なんでこんな曲書いたんだろうって不思議な気分になります.

Facebooktwittergoogle_plustumblrmailFacebooktwittergoogle_plustumblrmail

「Prokofiev 交響曲第7番」への6件のフィードバック

  1. プロコフィエフは、バレエ音楽としてロメオとジュリエットしか存じませんでした。
    早速、この交響曲を聴いてみましたがとても気に入りました。
    この時代の方は迫害されたり亡命したり帰国したりと、大変ですね。
    番号としては最後の方のようなので、晩年のお仕事なのでしょうか。
    この方の人生の哀愁や幸福感が表現されている、と思いたいお年頃です。

    1. DT041422さん,ほんとに最晩年の作品です.あれこれあったものの,結局ソ連へ戻った後ですね.この一つ前の6番がちょっとひねくれた曲なので,ますます7番の不思議さが引き立ちます.
      プロコフィエフと言えば,「ピーターと狼」とか有名ですが,実は一番よく耳にするのは「三つのオレンジへの恋」の行進曲なんじゃないかと.

      https://www.youtube.com/watch?v=7Q0toEhKRWk

  2. これがプロコフィエフの彼岸の境地だったとすると、ショスタコーヴィチみたいに最晩年は闇夜の墓場に木枯らしが吹きぬけるような曲を書いていた同郷の作曲家と比べると、人生の最期は病床にあっても満ちたりていたんでしょうかね。

    1. Hiroさん,タコさんの最晩年は,夜中におもちゃ箱がカチャカチャ鳴るホラーですね.あの時代あの世界で芸術家として生きる難しさは,全く想像もできません.

  3. プロコフィエフ…..
    聴いたことがないのです。
    頭痛の種になりそうな現代ものという先入観があって。
    そうか、晩年の曲を聴くと晩年の境地が推測できたりするんですね。
    そういう視点で聴いてみようかな~~~

    1. Chieさん,プロコは現代ものではないですけど,ひねくれてます.なので,この人の晩年の境地って一体どんなだっのか,7番から想像するのは難しいかも.仮面かぶってたのかも.

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください