ちょっと怖い思い出話を少々

先日の話題の続き.亡くなられた大学教授に関して何か思い出話は無いかと聞かれ,故人のセレモニーの席では憚られたものの,友人らと話したことを幾つか.

話題はパリに飛びます.パリ市街ど真ん中にアパートを持っておられます.とは言え,滅多に使うことは無いらしい.一度そこへ案内してもらったときのこと.建物に入るには暗証番号が必要なのですが,どうやらその番号が変わっており,先生,それをご存知無かったらしい.

建物の真下まで来たものの,中を見ることはできません.残念だなとその場を立ち去ろうとしたら,丁度中から人が出てきました.先生その人に,

「この暗証番号は何番だ?」

いや,いくら何でも見ず知らずの他人に暗証番号教えるはずが...

「それなら,1234だよ」

って.教えるんかい!

無事建物内に入れたのですが,防犯は大丈夫なんだろうか.

この先生,車の運転が好きで,海外でも必ずレンタカーを使われます.パリ出張時,仕事先からホテルに戻るのに僕はバスを使うのですが,先生が「乗せていってやる」というので,便乗することにしました.

ちなみに一緒にいた友人は,何故かこの申し出を辞退,自分はバスで帰るとのこと.

夕方のラッシュアワーです,助手席で一人音楽を聞いてるわけにもいかず,話題は自ずと物理.専門ともなれば,次第に話題に熱が入ってきます.気がつけば,先生,僕の方を見ながら喋ってる...

「先生,前,前を...」
「ちゃんと見てる.大丈夫だ」

その瞬間,パリ方面は右車線という標識が流れていきました.

「あの...このままだとパリから離れていきますけど...」

お前が喋ってるせいだ!

なんで友人が固辞したのか,やっと理由判明.どうやら彼,先生の運転を知ってたらしい.

なんかまだいっぱいあるんですが,あまり書くとヤバそうなので,この辺で.

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「ちょっと怖い思い出話を少々」への16件のフィードバック

    1. Sanaeさん,エピソードいっぱいということも無いんでしょうけど,世界的に活躍されておられたので,別世界を垣間見るようでした.

  1. ある年の冬、イタリアで友人の招待でパーティに参加した時、帰りに友人の友人が「車で送ってってやる」というので言葉に甘えたら、冬で雪と霜で車のフロントガラスが真っ白に。。。で、その人はゴシゴシとフロントガラスをこすって5cm四方くらい視界を確保して、「よし行くぞ!」って出発。。。
    内心ドキドキしながら乗ったら、結構なスピード出してノリノリで運転してて、僕が「大丈夫?前見えてる?」って聞いたら、「運転は見るんじゃない!感じるんだ!!」とノリノリで回答。。。。不安でたまらず、必死に前を見ていたら、横断歩道から人影が見えたので、「前前前!!人がいるよ!!!」って言ったら急ブレーキ。そして、彼は答えました「大丈夫、感じてたからノープロブレム!」
    せっかく美味しいワインでほろ酔い気分になってたのが、家に帰り着くまでに酔いがすっかり冷めてました。。。

    1. K.Mさん,イタリア人がフォースを使えるとは知りませんでした.そう,見えるものに頼ってはならないのです.感じるんです.次世代のジェダイはイタリアにあり.そう言えば惑星ナブーのシーンは,コモ湖でした.ですので,ノープロブレム.

      1. ナブーはコモでしたか! どうりで!!
        彼曰く、僕はなかなかのフォースの使い手らしく・・・(嘘)

  2. 私の好みのタイプ♪
    「もーしょーがないんだからぁ~」
    「メガネ汚いねーそれで見えてるの?」なんちゃって、
    一点集中型の男は世話を焼きたくなる。
    運転中は興味が無さそうな話題なら運転に集中すると思う。

    1. Chieさん,運転中,興味なさそうな話題を振ったら,きっと自分の興味ある話を語り続けると思われます.で,結局物理に戻ってくる.お好みのタイプなんですか? ドライブ中にボーズアインシュタイン統計の話,されます?

  3. ラッシュアワーのパリ近郊をわき見運転するとは、猛獣の群れのど真ん中を目をつぶって走るに等しい冒険では。よくぞ生還されました。

    1. Hiroさん,めっちゃ怖かったです.スピード違反すると,チケットがアメリカまで送られてくるそうです...と本人が申しておりました.

  4. ウサギちゃんが耳をそばだたせているみたい♪
    先生、聞いていらっしゃいます?
    楽しい(怖くもある)エピソードいっぱいの方のようで、
    勝手に親近感抱いてしまいました。
    でも、その運転は怖いですね。
    着くころには体がゴチゴチにこわばっていそうです。

    1. ポージィさん,先生に聞かれたらやばいので,今日まで黙っておりました.こんな記事を書いてると,まだ他にも思い出話が出て来るのですが,地面に穴掘って喋っておいたほうがよいようで...

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