機内で数学を禁止されないための10の方法

機内
機内

つい先日の出来事.飛行機に搭乗した経済学者が離陸前に微分方程式を解いていたところ,不審者として通報されるという事件がありました.隣に座っていた女性が,数式を何かの暗号と思い込んだらしい(BBC).

僕も機内で仕事することがあります.パソコン画面に表示されたC++のプログラムなんて,暗号以外の何物でもないかも.これは気をつけないとと思い,同僚らに「機内での数学は禁止」のお触れを出しました.そしたら,その一人から,The Economistに後日談が出てるとの返事.

その記事は「隣の座席が経済学者だと分かる10の方法」.隣に座った人がこんなことを言ってるようなら,きっとそれは経済学者.よく知らない経済専門用語が出てくるんですが,ざっと意訳してみます.

(1) 彼は機内安全ビデオなんて見ない.「長い目で見れば,どうせみんな死ぬんだ」
(2) 彼は「無料の軽食サービスなんてものは存在しない」としつこくあなたに主張する
(3) あなたのような真ん中の座席を選ぶなんて奴はアホだという「合理的期待」に基づき,そんなアホとの会話を彼は早々に切り上げる
(4) でもその真ん中を自分の通路側座席と交換しても良いという.但し,後ろの座席の女性と競争入札
(5) 彼はアームレストにどかっと肘を乗せる.なぜならこの肘置きスペースはあなたよりも彼に対して限界効用が高いからだ
(6) 彼の肘攻撃があなたの脇腹を直撃しつつ「行動科学を応用した行為の矯正だ」と言う
(7) 彼が頭上の荷物スペースを開けると,そこからトマ・ピケティの「21世紀の資本」が落ちてきて,あなたの頭を直撃する
(8) でもその本は彼の足置き
(9) 高度が10000mに達すると,そこは一般均衡の領域,ようやく彼も寛げるようだ
(10) 彼は飛行時間中ずっとノートにギリシャ文字を書き続けている.でもよく見たら数式じゃなかった.どうやら国際通貨基金のスタッフとして,アテネへ出張中らしい
(11) 「10の方法」にも一つおまけを付け加えるのは,定量的推論の存在を彼が信じているためである

英語で読んだ時は結構笑ったんですが,こうやって訳しちゃうと全然面白くないですね.残念.

FacebooktwittertumblrmailFacebooktwittertumblrmail

「機内で数学を禁止されないための10の方法」への4件のフィードバック

  1. ひどい話ですよねぇ…そこまで疑心暗鬼になるのかと驚きます。それに大丈夫、わからない用語があってもちゃんと笑えました。日本の報道にもこのくらいのユーモアがあればいいのですけどねぇ。

    1. Sanaeさん,日本の報道だとユーモアはふざけてると取られてしまいますからね.しっかりやります!NHKなんで!

  2. うん。
    ぜんぜん可笑しくなかった。
    ギリシャ語のほかは普通のおじさんもやってることだしね。
    それより「物理学者だとわかる10の方法」に興味があります。
    隣の席を空席にして足を伸ばす方法、かもしれなーい。

コメントは停止中です。