Sibelius生誕150周年

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フランスの渓谷をハイクするという番組の中で,「木漏れ日」に該当するフランス語訳が無いということを言っていました.そう言われると,英語にも対応する単語は無いかも.辞書を引いてみると,”sunlight filtering through the trees” と,何とも色気の無い訳.

どこか冬の景色を連想させるのが,北欧の作曲家Jean Sibeliusの音楽.今年生誕150年です.あまり盛り上がらないのは,知名度の高い曲というのが Finlandia くらいしか無いからか.

Sibeliusは7曲の交響曲を完成させています.何年か前に第8番のスケッチが発見されましたが,これは未完.一般に人気が高いのは2番,それから1番の交響曲で,どちらかと言うとTchaikovskyっぽい,メロディが親しみやすい曲です.比較的ポピュラーなVolin協奏曲も,このグループに入るかな.

Sibeliusのピアノ曲集をいくつか持ってますが,正直ちょっと野暮ったいなと思うことがあります.おそらく本人のピアノの腕前がそれほどでも無かったのではないでしょうか.やはり本領は管弦楽曲,特に交響曲第4番以後のもの.4番と7番,それに交響詩Tapiola「タピオラ」は最高傑作と言えます(個人的には6番の交響曲が一番好きなんですけど).とは言え,第4番の交響曲はSibelius初心者にはおすすめしません.なんだこれってなるのは必定.

交響曲第5番は,本人の50歳の誕生日に合わせて作曲されたものですので,今年で初演から丁度100年にあたります.しばしば晦渋と評される第4番とは打って変わって明るい曲調なのは,記念日を意識してのことか.自分の誕生日に暗い曲は書きませんよね.

結果的に彼の最後の交響曲になった第7番.始まりがハ長調の音階,全曲が単一の楽章で構成されたユニークな曲です.全体に短く凝縮されており,絶対音楽として書かれているのに,なぜか北欧の自然が見えてくるような音楽.

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6 thoughts on “Sibelius生誕150周年”

  1. この7番聞いてみました。
    交響曲だなー。が感想ですスンマセン。
    だって盛り上がらないんだもーん。

    ところでこの解説の文章、
    何も見ないで書いたんですか?
    すげー(失礼)とこっちには感動しました。
    それと楽団員に金髪が多いなーとそっちも感心。

    1. Chieさん,すんません,こんなヲタクな記事にコメントしてくださって.タピオラの綴を確認した以外は,特に何もみておりませんので,嘘八百かもしれません.タピオラって,タピオカに似てますよね.うわばみと上履きも似てますよね.関係ないけど.
      交響曲第5番の初演,つまりシベリウスの誕生日は12月8日です.真珠湾と同じ日なので,何故か覚えております.

  2. シベリウスの4番、めったに食指が伸びないんですけど、ごくたまにむしょうに聞きたくなる時があります。ちょっと尋常でない感覚で研ぎ澄まされていく音楽ですよね。

    安心して身を任せられるのは、結局5番と7番かなあ。たしかに7番って、雲間から日がさしこむ広大な湖水地方のうえを鳥の群れが悠然と渡っていく光景が目に浮かぶようです。半ば思い込みかもしれませんが。

    1. Hiroさん,今日仕事中に頑張って4番を聴きました.頑張らなくていいんだけど.あの冒頭のぶわーんってとこが好きです.
      7番のそのイメージ,僕も全く同じ光景が浮かんできますよ.それに,フィヨルドの断崖絶壁が海に落ちる光景.また聴きたくなってきました.

  3. ちょうど今夜のNHKのクラシック音楽館で、シベリウスの曲をフィンランド放送交響楽団が演奏しておりました。(というか、今もそれを見てます!)

    1. Sanaeさん,日本ってシベリウス好きが多いと思うんです.自分が思ってるだけかもしれませんけど.もしかしてNHKでも全曲放送とかやってるんですかね.

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