ベト7ブラ2

清く正しいクラシック少年だった頃,Beethovenの7番の交響曲は第7交響曲であり,Mendelssohnのヴァイオリン協奏曲はヴァイオリン協奏曲ホ短調でした.でも「通」はそう呼ばないと知ったのは,大学に入ってオケ関係者とつき合うようになってからのこと.

Beethovenのイ長調の交響曲はべとしちです.ホ短調協奏曲はめんこんです.

日本では音楽には必ず表題があるものであり,絶対音楽のようなプログラムを持たない音楽は理解されにくいようです.そのせいか,「田園交響曲」や「幻想交響曲」のように作曲家自ら標題を与えたもの,あるいは「運命」や「皇帝」のようなニックネームがついた曲はポピュラーですが,7番の交響曲のような絶対音楽はちょっと影が薄い存在になっています.

そんな状況を打破するのが,この俗称.Dvorak(ドヴォルザーク)の9番の交響曲「新世界より」と言えば誰しも「家路」のメロディーを思い浮かべますが,8番の交響曲と言われると,途端に「何それ?」の世界に陥ります(イギリスと呼ばれる事も稀にあります).でも心配御無用,「ドボはち」という立派な愛称があります.「ドボコン」と言えばチェロ協奏曲を差します.高専の学生がNHKに出場する番組ではありません.Dvorakにはヴァイオリンとピアノの協奏曲もありますが,メジャーなのはチェロ.

Dvorakはドヴォルザークとかドヴォルジャクとか言われますが,これを正しく発音するのは非常に困難.以前,スロヴァキア人の知合いに正しい発音を聞いたことがありますが,何度聞き返しても同じように発音することはできませんでした.カタカナではドヴォジャクの方が近いように聞こえます.

「べとよん」とか「ちゃいご(Tchaikovskyの第5交響曲)」と同じ法則で行けば,Brahmsの第2交響曲は当然ぶらにとなります.「ブラは普通1,2じゃなくてABCだろ」と言って,女友達から思いっきり引かれてしまったのも今では笑える思い出.Ob-la-di, Ob-la-da, life goes on Bra !で,「人生はブラジャーの上を流れる」っていう訳を書いてたのは村上春樹だっけ.

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「ベト7ブラ2」への18件のフィードバック

  1. 朝から楽しませていただきました。
    ドイツではこういうの、聞かないです。言わないのかな〜。今後義弟に聞いてみよう。
    Dvorak、たしかDoppelkonzert、ありましたよね。あれ、違ったかな。あれは、じゃドボドペコンになるんだろうか・・。
    ドボコンと聞くと、真っ先にマイスキーを思い出します。汗かきマイスキー。

    そう、村上春樹が、村上朝日堂で書いていました。

  2. べとしちだのドボコンと呼ばれるとなんだか一気に泥臭くなるような…。「白鳥の湖」は「ハクチョーコ」でしたね。
    さて、「人生はブラジャーの上を…」というのは、村上春樹のエッセイに確かに出てくるのですが、それは「どこかで見た訳詞」のことを紹介してあって、村上氏は「これは文意から言ってもブラジャーのbraではなく、かけ声的なBlah!なんじゃないか」というふうに出てくるのです。でも「人生はブラジャーの上を流れる」というイメージも気に入っているらしいです。これに関してはその後のエッセイでもまた出てきて、「高校の授業でそう(ブラジャーの上だと)教わった」という読者の手紙も紹介されてました。

    はあ、今日も授業だ、行ってきます。

  3. サン・サーンスの交響曲第三番は「さんさーんさん」、
    ショスタコーヴィチの交響曲第八番は「たこはち」、祝典序曲は「たこしゅく」、
    さすがにここまでくると、やりすぎですね。:-)

    ちなみにマーラーの交響曲はマ(ry

    # このネタはトラバ候補かなと思いつつも多忙さに負け気味です orz

  4. わたしも「タコよん」とか言ってました。ショスタコーヴィチって舌噛みそうだし。

    室内楽仲間では、メンデルスゾーンのピアノ・トリオをメントリなんてのがありました。
    私ははじめジャガイモの皮剥きかと思いました(実話)。

  5. nyfさん、もしアメリカだったら絶対にアクロニムにしますね。Beethoven Symphonie Nr.7なら、BSN7かな。でも国の偉大な作曲家をアルファベット一文字で表すなんて、ドイツ人は絶対にしないでしょう。
    二重協奏曲はBrahmsのが有名ですけど、Dvorakにもあるのかな。ちょっと知りませんが、DvorakはBrahmsのファンなんで、あるかもしれませんね。Brahmsなら「ぶらどぺこん」。もう音楽とは無縁の世界です。

  6. TAMAさん、「ハクチョーコ」というのは知りませんでした。「くるみ割り」くらいの略称は言ってましたけど。こういう俗称ってローカルなのがたくさんありますからね。
    ああ、BraじゃなくてBlahでしたか。やっぱ日本人、LRの区別は難しいです。でも、人生はブラジャーの上を流れる、けだし名言だと思います。正式な訳として採用して欲しいものです。
    って、LとRが違うんだって。

  7. いけさん、その「さんさーん」、どーしてあとたった一文字をわざわざ略すって、突っ込みたくなりますね。コンピュータソフトの略称でも似たようなのがあったけど、フォトショップを略して「ふぉとしょ」。「ぷ」を付けろよ、たった一文字だろってゆーよーな。
    タコの8番は「タコハチ」だけど、2番3番あたりは話題に上ることもないので、タコ2とかあまり聞きませんね。9番は「じゃんけんケンチャン」だし(って、それは違う)。

    トラックバック、期待してます。

  8. Hiroさん、「ショスタコの10番」みたいな言い方はしてましたね。さすがにタコハチになると、なんだかなぁという感じ。
    メントリは初めて聞きました。面取りですか。弦楽八重奏は面奥ですかね。
    SchubertとかSchumannって、あまりこういう言い方をしませんね。「しゅべはち」とか。名前の切り所が悪いからかな。Chopinのピアノ協奏曲も「しょぱいち」とか、言いませんねぇ。なんでだろ。

  9. そうそう、ぶらどぺこんでした。マイスキーとクレマーのを持っていて、マイスキー=ドボコンになったらしい、頭が。
    前にイギリスからの知人がラックツゥーといっていました。ラフマニノフのピアノコンチェルト2番ですね。
    そう言えば日本で、Orgelbuechelein(JSB)をオルガン小曲集と訳して、おるしょう、っていっていたな。

  10. こちらでは初めまして!!!
    先日は、私のところに来てくださってありがとうございました♪

    うちの大学オケでは、「べと・なな」ですね〜。
    ドボルザークの8番は、もちろん「どぼ・はち」
    ドボルザークの9番は、「どぼ・く」
    チャイコフスキーものは、「ちゃい・いち」「ちゃい・に」・・・「ちゃい・ご」
    そして、やっと「悲愴」「マンフレッド」という感じです。

    ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番は、「ラフのピアコン」とか。
    ショスタコービチは、「ショス・いち」「ショス・ご」と、うちは「タコ」とは呼ばないです。
    ブラームスは、うちも「ブラ・いち」「ブラ・よん」かな。
    大学祝典序曲は、「だい・しゅく」です。
    ハイドンの主題による変奏曲は、「ハイドンバリエーション」→「ハイバリ」。。。
    もはや、なんなのかわかりません(笑)。

    マーラーは、「まら・いち」「まら・ご」ですね。
    シベリウスは、「しべ・いち」「しべ・に」。
    グラズノフは、「ぐら・ご」。
    ブルックナーは、「ぶる・よん」。

    こうやって書いていくとおもしろいですね。また来ます!

  11. 日本人はとにかく省略好きですね。
    LENAはピアノonlyなので、オケや室内楽はあまり詳しくないのですが。
    とりあえず、作曲家の2・3文字+楽曲の種類2・3文字または番号、が多いですかね?
    ‘ラフマのピアコンNo.2’とか言ってたら、わかりやすいけど全部言えば?と思います。笑
    大学時代、友人がショパンのピアノ協奏曲を‘ショパコン’と言ってて、私たちは全員‘ショパンコンクール’だと思っていて話がゴチャゴチャになった記憶があります。

    ちなみに、大阪に蛸八というたこ焼き屋がありますよ〜♪
    ありがちな名前なので、大阪以外にもあるだろうけど。。。笑

  12. nyf1403さん、ぶらべとこんでしたか。僕はPerlmanとMaのやつを持ってます。このドッペル、明るいです。あ、そう言えば「ドッペル」と呼んでいたかな、この曲。マイスキーとクレーメルの組み合わせもおもしろそうですね。ラフマ2の場合は、ピアノ協奏曲か交響曲なのかはっきりしないのが難点です。
    「おるしょう」ってのも、もはや原型を想像するのは不可能ですな。「オルフの合唱曲集」か。

  13. ふくみさん、いらっしゃいませ。たくさん紹介してくださって、ありがとうございます。
    ベトナナは初めて聞きました。やっぱ色々と言い方があるんですね。
    こういう俗称って、3番がちょっと変な風になってしまうんですよね。ベトさん、ブラさん、チャイさん、ブルさん、ドボさん…日本語を喋るアヤシいガイジンタレントですか、みたいな。
    それにしても、ドボルザークの9番は「土木」ですか。。。。

  14. LENAさんは、「ラフマ」3文字派ですか。ふくみさんは「ラフ」2文字。
    4文字派だったら「ラフマニ」ですが、ラフマニノフの楽譜は「ラフマニの譜」。
    もう自分でも何喋ってるのか分かりません。
    ショパコンと言われれば、普通、コンクールの方を想像しますね。協奏曲は2曲あるので、番号を言ってくれないと、どっちか分かりません。普通1番かもしれませんが。

    大阪のたこ焼き、おいしいですね。昔、大阪で飲んだ後、屋台で買って立ち食いしました。

  15. ぶらどぺこん・・クレーマーとマイスキーです、口をぽかっと開いて弾くクレーマーと、汗びっしょりになっちゃうマイスキー、です。指揮が、レニーだったかな〜。
    確かに、ラックトゥーじゃ、ピアノ付きかそうじゃないか、わからんですにゃ。
    メンコンですが、d−moll(あれ、違ったかな)で、もう一つ、あるんですね〜、知りませんでしたよ、わたしゃ。

  16. クレーマーの演奏スタイルって独特ですよね。なんかに取り憑かれて、まるで空気を追いかけているみたいで。マイスキーといえば、アルゲリッチとの一連の競演を思い出します。あれは熱かったですね。いや、暑かったと言うべきか。確かに汗かきます。
    メンデルスゾーンのもう一曲というの、僕もしりませんでした。ほんとにあるんですね。

  17. こんにちは。学生オケで「べーなな」と呼んでいた、まり@UKです。
    すみません、とてもタイミングがとても遅いのですが、こちらの記事にトラックバック日記を書いて、リンクはらせていただきました。
    私の記事は
    http://dogbury.blog76.fc2.com/blog-entry-117.html
    です。(すみません、事後報告で。不適切だったらリンクはずします)

    べーなな・・・ちょっとだけ、検索してみたら、西の方がべーなな、東がべーしち、説があるようですが、定かではないです。

  18. まりさん,リンク,トラックバック,ご遠慮なくどうぞ.報告なんてなさらなくって構いませんよ.
    「べーなな」は知りませんでしたね.一応福岡出身なので,西の方なんですが.オケ関係者がこういうのをよく使うので,それぞれのオーケストラで特別な言い回しがあるんでしょうね.

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