
聴衆を前に喋ることは年に何度もあり,今じゃ会合で緊張することはまずありません.でもそれは自分の専門分野の話の場合.今日,たった5分間喋るのにどんなに緊張したことか.
選考委員会を前に,ポスドクを売り込みます.上手くいけば名誉あるポストが得られる.もちろんポスドク本人の業績と推薦書次第ですが,プレゼンテーションの印象が選考結果を左右するのも事実.
与えられた時間は10分です.5分でポスドク売り込みスピーチを行い,残りの5分で質疑応答.5分で何を喋るか.
まずは売り込みポイントを箇条書きし,5分で喋れる範囲の項目に絞ります.全体がスムーズにつながるように順序を変え,各項目に対してこれだけは喋るというキーポイントを書き込んで肉付け.少々大袈裟なくらいが丁度良いアメリカ流も忘れない.
オフィスのドアを閉め,iPhoneのストップウォッチをセットして,実際に喋ってみる.やってみたら分かりますが,「言わなくてもいいこと」に時間を取られ,5分なんて軽くオーバーしてしまいます.もう一度「言うべきこと」を整理しなおして,言わなくていいことは言わない.
練習2回目.今度は5分以内に収まりました.発表準備にここまでやったのは,学生時代以来です.本番直前に三度目の練習をし,選考委員会が集まる部屋へと出向きました.
会議室の前で,次の人が順番待ちしています.僕は彼の次で,お互いにライバルということになりますが,まあそこは平静を装い,
「練習とかやった?」と軽く聞くと,
「うん,聞いてくれる人を替えて何回もやった」
げげ...そこまで根性入れる必要があったのか.それ聞いただけで,緊張メーターがレッドゾーン突入です.








会合で緊張することがないんですか!
羨ましい・・・。
僕は、自己紹介の順番を待ってる段階でレッドゾーンです。
lce2さん,僕は自己紹介の順番を待ってる時は,どんなギャグかましたろかって考えてます.アメリカンはオヤジギャグでも受けるので助かります.
従姉妹のだんな様の話なのですが、昇格試験みたいなのでやっぱりプレゼンかなにかが時間指定であったらしく、何度練習しても持ち時間ピッタリだったそうです。聞くと学生時代に放送委員だか放送クラブ(?)だったらしく、「得意なんです」と言っていたのには笑いました。なんでも役に立ちますね。職種はアナウンサーとかではないですけど。
Sanaeさん,なるほど放送関係だったら残り時間の読みは完璧かも.あと時間に正確な職種というと...JRか?
5分はかなりたくさん喋れるものですよね。
残り10秒になってから0でぴたっと終われないと、
アナウンサー失格です。
ボクサーは3分の長さを体が覚えているとか。
私の特技は目覚ましが鳴る1分前に起きれることです。
何の役にも立たないけど・・・
Chieさん,目覚まし一分前に起きられる特技,それは素晴らしいと思います.なんと目覚まし時計無しで生活できるじゃないですか.
あ,時計なくしちゃうと1分前に起きるってのは不可能になりますね.なんというパラドックス.
同じ曲をピアノで弾いたら,毎回ほぼ同じ時間で弾き終えます.でも目覚まし時計代わりにはなりません.
まぁ、3度も事前に練習するなんて!
ジョークなしのプレゼンなんてありえないよ、ですよね、きっと。
Time is money!?
今閃きました! It’s a show time!
いたずらリスさん,それ言われると,どーしてもジム・キャリーの緑の顔が目に浮かんでくるんですけど.
聴衆をとっかえひっかえ練習とは、ライバルさん上を行ってましたね。
緊張メーター、レッドゾーンに突入の状態で迎えられた本番の首尾は
いかがだったでしょ?
でも、な~んとなくのイメージですが、LiLA管理人さんの場合、
ガッチガチに準備して固めるより、臨機応変な余地を残しておく
やり方のほうが合っていらっしゃる気がします~
ポージィさん,すばらしい洞察力です.僕はガッチガチに準備するのは苦手なんですよね.なんせ座右の銘が「ま,なんとかなるさ」ですので.最初はかなり緊張しましたが,質疑応答の部分ではかなり落ち着いて対応できましたよ.
それにしてもライバル氏,気合の入れ方が違ってましたねー.そこまでやらないといけないなんて知りませんでした.ま,後の祭りってことです.
研究費申請のためにビデオカメラの前で5分しゃべったことがあります。原稿なしで2回目でうまく治まりそれをかの国へ送ったら研究費が取れたと連絡がきたのでまた閲覧注意の旅が待っています。
misssyさん,そういや昨年あちらから「また来てね」なお言葉を貰ったんですが,あれは社交辞令ですかね.
プレゼンを動画にして送るというのは初めて聞きました.編集し放題じゃないですか.