パリで出会った古いピアノ

アンティークなピアノ
アンティークなピアノ

パリに住む友人宅に置かれた,年季の入ったピアノです.残念ながら一部故障しており,しかも長年メンテナンスもされいないため,弾いてみると凄い音楽になります.これは現代音楽ですか?みたいな.

友人の奥さんが弾かれてたそうなので,今では思い出のピアノとして置かれてるんでしょうか.

Wirth piano
Wirth piano

さてこのピアノメーカ,Wirthという名前ですが,残念ながら聞いたことがありません.嘗てヨーロッパには小さなピアノ工房が沢山あったのですが,その殆どが淘汰されてしまいました.あのChopinが愛用したことで知られるPleyelも昨年ついに生産を中止し,200年の歴史の幕を閉じました.

Wirthというメーカを調べてみると,19世紀終わりから20世紀にかけてウィーンでピアノを制作した Franz Wirth という人の会社がありました.でもこの会社のピアノには,Franz Wirth とフルネームが書かれてるのが普通なようで,このピアノに印刷されたロゴとはちょっと違うっぽい.

さらに調べてようやく辿り着いたのは,Samuel Wirth という Lyon のメーカ.この友人のピアノにも Paris Lyon と書かれていますので,おそらく正解でしょう.Google探索だけでは,これ以上の追求は無理のようです.

もしこのピアノがちゃんと演奏できるレベルだったら,さぞや面白かったと思います.現代のピアノは機能優先に作られており,その分没個性です.昔は楽器メーカ毎に色んな癖があって,それに惚れ込むという楽しみがあったと思うんですよね.

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6 thoughts on “パリで出会った古いピアノ”

  1. 最高音がAで終わっていますね。まだ88鍵が完全に定着していなかった頃の楽器でしょうか。音階を駆け上がった挙句、まちがって指を板にぶつけそうです。

    1. Hiroさん,最高音がAで終わってるのか,はたまた鍵盤数個がみっしんぐなのか,よくわからないんですけど...

  2. 昔の箪笥の取っ手みたいのが付いてる。
    でも車は付いてない。
    エッサカホイッと二人で運んだんでしょうか。

    1. Chieさん,あ,ほんとだ.よくそんな所に気がつきましたね.抱え上げたんだろうなあ.古いピアノは中のフレームも軽いだろうから,比較的簡単に持ち上がるのかも.

  3. つい先日、ピアノ科ドクターの友人に「ショパンの時代のピアノはそんなふうにガンガン弾くためのものじゃなくて、鍵盤は今のオルガンのように軽かった。だから指を寝かせてもっとフワフワッとした音にしてあげないといけない」と言われました。目からうろこでした~。
    アメリカに来てから、見たことも聞いたこともないピアノに出会うことが多くなりましたが、ヨーロッパはもっとすごいんだろうなあ。でもまだアップライトではペトロフが一番の好みです。

    1. TAMAさん,ベートーヴェンのワルトシュタインに出てくるオクターブのグリッサンドみたいに,現代のピアノだと演奏はほぼ不可能というのもありますね.もっとも彼が現代のピアノを持ってたら,いったいどんだけ凄まじい曲を書いたのか,想像もできません.

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