
朝,ホテルの食堂へと降りていくと辺りにほんわり漂ってくるのがパンの焼ける香り.フランスの朝食petit dejeunerは,誰が何と言おうとぱりっとしたクロワッサンが命です.
さて,パリではしばしば態度の悪いレストラン従業員に遭遇します.もう慣れちゃったので何とも思わないのですが,このホテルのレストランで働く,重力に不自由な,というか目方に不自由しそうにないおばちゃんも,ご多分に漏れずにパリだった.
とにかく始終無愛想,と言うより何かに怒ってる.何をして彼女を怒りの人生へとかき立てるのか不明ですが,きっと僕の知り得ない深い心の海溝に錨を下ろしているんでしょう.
フランス人兄ちゃん(って言うほど若くもないか)と朝食してた時のこと.二人用テーブルで食べていたのですが,後から別の友人二人がレストランへ入ってきました.彼が「じゃあ4人テーブルに移ろうか」と喋った瞬間,彼の真後ろに立っていた目方おばちゃん,目からレーザービーム出しながらこっちを睨んできたのです.そのテーブル汚してるんだから,最後まで使えと言わんばかりに.
僕は笑いを堪えながら,兄ちゃんに「まあまあ,ここでいいじゃん」.どうせ僕達はもうすぐ朝食終わりそうなんだし.
そして翌日のこと.また同じ兄ちゃんと二人,一足先に朝食にレストランへとやって来ました.
どうせまたあの2人が後から来るからと,4人テーブルにコーヒーを置いたら,やってきました目方の女将さん.もうすごい剣幕で,
「カッ,カッ!」
Quatre,つまりそこは4人用だと言ってるわけです.あと二人すぐに来るからと説明したけど,おばちゃん納得しない様子.
おばちゃんの「かっかっ」を無視して居座りましたが,兄ちゃんと二人で「やっぱ,言われたな」と,吹き出しそうになるのを必死に耐えておりました.
さてさて,一つ目の会議が終了しましたので,ホテルチェンジです.錨屋さんとも今日でおさらば.移動先はパリど真ん中.どれくらいど真ん中かと言うと...

こんなのが窓から見えるほどです.
はい,嘘です.窓からは見えません.でも目と鼻の先であることには違いない.いきなりパリ最大の繁華街へとやってきました.観光客がひしめき合うQuartier latin カルチエ・ラタン,昨日とは打って変わって選ぶのに困るほどレストランやカフェが並んでいます.
そんな一角で,一回くらい和食でも良いかと日和ったのが失敗だった.

寿司と焼き鳥,それにご飯....








おしい、このご飯がカツ丼だったら完璧だったのに。
よく、味噌汁がメインの前に単体で出てきたりしますよね。スープじゃないんだからって言いたくなるけど、向こうの人の感覚だと仕方ないかな。
Hiroさん,ラーメンだったらもっと良かったかも.
味噌汁の単体,出てきましたよ.しっかりレンゲ付きで.おまけに超まずかったです.味噌をお湯にといただけ,みたいな.
スパムむすびにサイドでご飯が付いて来たのに比べれば、全然OKでしょ。やきとりも旨そうじゃないですか!
lce2さん,焼き鳥に左から二番目,これ何か分かります?
見た目さっぱり分からなかったんですが,なんと,チーズのハム巻き焼きでした.ちょっとショックを喰らいました.
お近くの別のお国では、チャーハンにチャーハン、ジャガイモにジャガイモでしたよぉ~(笑)。卵か納豆、明太子でもあれば完璧!これからは、永谷園のお茶漬け隠し持っていくとか・・・
Sanaeさん,日本の某学食で,スパゲッティ定食というのを見たことがあります.もちろんご飯付きです.
期待外れだなー。
なによりご飯がチョーまずそう。
っていうか、おかずがないよねー。
っていうか、ご飯いるの?
Chieさん,はい,期待どおりの期待外れでした.やっぱりねー,みたいな.ご飯は,もしかしたらパンも選べたのかもしれません.もうこのレストランには行かない.
この舟型のお皿(?)、近所のSushiレストランで使われてるのと同じです!
白ご飯以外は結構イケてるように見えますよ。
あーにゃさん,なんと舟型皿はグローバル仕様でしたか.醤油部分が小さい割に深さがあって,ちょっと使いにくかったです.
写真で見るとイケてそうに見えるのが,写真マジック.