「パリ左岸のピアノ工房」 T.E.Carhart著

The piano shop on the left bank

随分前に買ってたのですが,最近やっと読みました.パリ在住のアメリカ人ジャーナリストが,町で偶然見つけたピアノ修理工場でピアノを手に入れ,子供の頃から好きだったピアノを大人になって始めるという話.

その修理工場の職人との交流や,色んな珍しいピアノの話題など.エッセイのようでもあり,取り立てて盛り上がるような話題は無いながらも,淡々とした日常の中に,作者がピアノを本当に愛しているが伝わってくる作品.

あの超高級ピアノ,Fazioliの工場に自ら出向いて取材していた話などもあります.Fazioliは,僕はまだ一度も実物を見たことがありません.ちなみにFazioliはイタリアのピアノメーカーで,元々は家具メーカー.社長のピアノへの熱意から,世界最高のピアノを目指してゼロから作り始めたという,稀有な会社です.

作家のT.E. Carhartという名前は聞いたことがありません.この本以外には,翻訳ものは出てないのかも.小さなグランドピアノを入手して,子供のようにうきうきしながら再びピアノのレッスンに通うようになった作者の楽しげな様子が伝わってきます.ピアノ好きの皆さん,是非読みましょう.

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6 thoughts on “「パリ左岸のピアノ工房」 T.E.Carhart著”

  1. これは読んでみたいですね。とりあえずアマゾンの買い物かごに放り込んでみました。果たして、次にまとめ注文して手元に届く日はいつのことやら…

    ピアノですが、私のペトロフ7年目を迎えて弦をそろそろ交換しなければならないようです。まだ保障期間内で、費用は発生しないそうなんですが、今後ずうっとこういう頻度でメンテナンスが必要なのか…と考えてしまいますね。深みのある音は素晴らしいんですが、その分、近頃の工業製品になっているピアノと比べると手がかかるようです。先日Costcoに来ていたピアノ売りのおじさんとしばらく談義してしまいました。

  2. ピアノ教室が大好きで、スキップしながら通っている長男が居る我が家ですが、未だにピアノを購入できず・・・・・お金の問題もさることながら、狭苦しい日本の高くて狭い家に住んでいるので、置く場所もないという現実の、堂々巡り?と言うのでしょうか???
    ピアノ、憧れます~~。

  3. TAMAさん,きっとそうおっしゃると思いました.本の中でペトロフも良いピアノだと紹介されてますよ.一瞬ですが.
    ピアノの弦交換とは大掛かりになってしまいますね.交換後は調律の頻度もあがるでしょうし.まあ手がかかるほど可愛いと申しますので.

  4. たいゆうさん,ピアノ教室にスキップしながら通うなんて,先生も教えるのが楽しいでしょうね.僕なんて,こっそり逃げ出して公園でさぼったりしてました.すぐにバレましたけど.
    子供のうちなら,本物でなくてもクラビノーバのようなピアノでも練習できないことは無いと思います.いずれ本物が欲しくなるのは避けようが無い事実ですが.

  5. あら、面白そうな本ですね!!
    最近こういう方って多いし、こんな話を聞くだけでも嬉しいもんです。
    しかしLiL管理人さん、奇遇ですなぁ。。。
    逃げ出しはしなかったものの、中学のある時期、どうやってレッスンを休もうかと考えなかなか学校から帰宅しなかった私。やべえやべえ。
    それで何回かレッスン遅刻~♪こんな生徒いらんわねぇ(失笑)今になってよくわかる迷惑な生徒ナンバー1.

  6. Mimi☆Kiraさん,子供の頃ってレッスンに通うのは自発的じゃないし,さぼれるもんならサボりたくなりますよね.先生からすれば,困った生徒だけど.
    この本,そんなに感動するようなものじゃないですが,じんわりとピアノ好きな幸福感が伝わってきます.読んでみてくだされ.

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