終りのジャン

なかなか終らない交響曲ってあります.終楽章一番最後,盛り上がった末に「じゃん」…しばらくしてまた「じゃん!」,おまけに「じゃん,じゃん,じゃん」,とどめに「じゃーーーーーん」っていうやつ.Beethovenの交響曲の最後でお馴染みですね.このじゃじゃーんが何回あるのか,Beethoven全交響曲で調べてみました.

  • 交響曲第1番
    C durの分散和音で下りて来た後に最初のジャンがあります.それを含めて全部で7回.内2回は属和音.
  • 交響曲第2番
    D durのT和音6回.案外あっさりと終ります.
  • 交響曲第3番「英雄」
    これはどこからオシマイと見るのか,ちょっと難しい.一番最後のEs durの音階を上った後のジャンから数えると,たったの3回.sempre piu fからだと,なんと38回も叩きつけがあります.
  • 交響曲第4番
    低音弦楽器がB dur音階を下るところから6回.偶数番交響曲はアッサリ系.
  • 交響曲第5番「運命」
    これもどっから数えたらよいのかイマイチ不明ですが,スコア最後のページだけなら8回,sempre ffからだとなんと49回,
  • 交響曲第6番「田園」
    少ないです.2回.田園ですもん.
  • 交響曲第7番
    属和音を執拗に反復してA durで終結するまで,23回.くどい音楽.
  • 交響曲第8番
    一番多いんじゃないかと予想していた曲.480小節から29回.但し三連符続きの小節を1と数えています.これをバラバラに数えると51回で,運命を抜いてトップ.
  • 交響曲第9番
    えーっと,数えられません!聞こえ方からすると,一番最後の「タタタタタン!」で5回とも言えなくもないですが,その前のあたりからずっとドンチャン騒ぎになってますので,はっきりと「ジャン!」とは聞こえませんねぇ.

こういった終止法での横綱級はなんと言ってもG.Mahlerでしょう.1番の交響曲なんて,終りそうでなかなか終らないという状況が延々と続きます.一番最後の「じゃん」は17回.3番の交響曲では「じゃん」という歯切れの良いアタックはありませんが,13小節に渡ってD durの主和音のffが続きます.一番最後のDの音には,フェルマータが付いているだけでは足りないと思ったのか,Lange というドイツ語の指示まで付いています.

この3番の終結をパクったと言われる(?)D.Shostakovichの5番の交響曲はもっと強烈.練習番号131から始まるD durの属音Aが,まるで耳なりのように33小節も続きます.弦楽器の人達は楽勝ですね.ずーっとラを弾いてればいいんですから.もっともポジション高いです.

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16 thoughts on “終りのジャン”

  1. 何度も続くジャン、ツッコミを入れたくなっちゃいますよね〜!
    そして、オケの方と指揮者の方が今一体何度目のジャンを演奏しているのか間違えないことを心配します。。。

  2. Beethovenのそろそろ終わり?まだだよん、もうすぐ?まだまだ、いいかげんに!うんにゃ、しんぼうしてにゃ、ふんだしらんぞ、じゃおわるか、おわろう、おわろう、おわったぜぃ、は好きです。複雑な和音なんてなくて、気持ちいいわ〜。

  3. 今日ちょうど義理の母からおもしろいチェーンメールが送られてきたので一部抜粋します。彼女はしょちゅうこういうチェーンメールを身内に送っては迷惑がられているのですが(笑)たまにとてもためになったり感動したりするのもあるので侮れません。

    A woman who was pregnant, who had 8 kids already, three who were deaf, two who were blind, one mentally retarded, and she had syphilis. Would you recommend that she have an abortion?

    さてこれは誰のお母さんで、9番目に生まれた子供は誰だったのでしょう?という質問が続きます。音楽に詳しい管理人さんだったらおわかりかもしれませんね。そうです、今日取り上げられた交響曲を全部作曲した人です。彼がこんな状況の中生まれてきたとは知りませんでしたが、お母さんがもう子供はたくさんと言って産んでいなかったらこの素晴らしい音楽もなかったんですよね。まあ、チェーンメールですのでどこまで信憑性があるのかわかりませんが、もし本当だったらベートーベンのお母さんは彼と同様に大変な人生を背負っていたんでしょうね。

  4. Mimi☆Kiraさん、このジャン、Beethoven以外にもかんり面白いのがあるんですけど、それはまた別の機会に。ちなみに、指揮者が振り間違えるってこと、ありますよ。

  5. nyfさん、こういう終わり方って、気分すっきりしますよね。ピアノソナタなんかでも、派手に終わるやつは、もう目一杯鍵盤を引っ叩いてしまいます。ストレス解消。

  6. Esperanzaの住人さん、うーん、Beethovenの生い立ちには詳しくないですが、そんなにたくさん兄弟いたのかなぁ…。子供たちが交響曲で、お母さんが楽聖ご本人なんじゃ。
    目が見えない耳が聞こえないというのが、何番かの交響曲に対応してるみたいですけど、なんでしょうねぇ。。。。3+2+1=6だから、2つは健全だと言ってますけど。
    9番目に生まれた子はミサ・ソレムニスですかねぇ。。。。(ちが)

    それにしても、こんなメールを送ってこられる義母さんって、なんだか楽しいですよね。義母さんに、blogを始めるよう、是非おすすめください。

  7. 終わりといえば、、、前に日本のテレビ番組「トリビアの泉」で見たのですが、
    終わりに指揮者が死んだフリをする という交響曲があるそうです。
    遊び心満点ですね。(笑)

  8. へーへーへー。
    奏者が一人ずつ消えていくという交響曲は知ってますけど、死んだふりとは受け、狙ってますね。

  9. 「なかなか終わらない」ってのとは違うかもしれませんが、
    終わったかと思わせといてまだ続きがある、って曲で、ついつい拍手をしてしまいがちなのが
    P.I.Tchaikovsky(つづり合ってる?)の交響曲第5番の4楽章ですかねぇ。
    「ジャーーン、ジャンジャーーーン」の後に、ドラ○もんのオープニングよろしく
    「パリラパリラ・・・」と始まるところ。

    某オケでやったときはパラパラと拍手がきて、「あちゃー」と思った記憶があります。:-p

    blog化、高熱のため来週以降に延期されそうです。orz
    HDDは買ってあるんですけどねぇ。

  10. 何度もコメントしようと試みたのですが、なかなか開けなくて(涙)
    やっと入れた〜\(^O^)/
    時間帯によってはとてつもなく重いですね(;^_^A アセアセ・・・

    管理人さんよく調べられましたね。
    確かに暇?ですね(笑)
    でも終りそうで終らない・…ベートーヴェンは物事に対する執着心が強かったのかな(笑)
    ちなみに交響曲はどの指揮者がお好きですか?

  11. いけっち君、そうそう、終わりそうで終わらないって曲あるんですよね。本当は、これをネタに文章書こう
    と思ってました。Sibliiusの5番なんかも、ジャンと来て終わるかと思ったら、次のジャンが来るし。
    Mahlerの9番やBrahmsの4番とかは、3楽章で終わりかと思ってしまいますね。あ、悲愴もか。

  12. きみーさん、先週今週とちょっとネットの調子が悪くて(昨年11月に引き続き、また同じトラブル)、
    繋がりにくくなってました。今はもう大丈夫のはずです。
    Beethovenの交響曲、スコアを全部持っているので、調べるのはさほど大変ではなかったですよ。
    暇さえあれば。

    指揮者ですか。やっぱりクライバーが振った4,5,7は何度聞いても良いですね。1,2,6番はワルターの
    演奏が好きです。安心できると言うか。ちょっとやさしすぎる面もありますけど。
    あと、ショルティ。好き嫌いが分かれるところですが、スコアに忠実な演奏は、彼の真面目さがよく
    表現されています。

  13. あわわ、ネタ候補ですたか・・・すんまそん。
    「終わりそうで終わらない曲」のネタも、是非是非書いてくださいな。
    LiLA管理人さんの、濃ゆ〜いネタを期待してます。:-)

  14. いえいえ、昔、某オケの友人とそんな話をしてたのを思い出して、ちょっと書いてみようと思ったんです。
    でも、その時何の曲の話をしてたのか、あんまり思い出せんのですよねー。太古のことだから。
    なんで、またそのうちに。

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