人の音を聞くこと

Schubertの交響曲第7か8か9番,最近では8番ということで落ち着いたらしい大ハ長調交響曲です.スコアを読みながら通して聞いておりましたが,この「天国的な長さ」の曲を演奏するオーケストラ団員は,本当に大変そうです.延々と同じパターン,それも弾きにくそうな音形の繰り返しが続き,団員さんたちのイライラが楽譜から伝わってきます.Schubertって性格悪い(深読みしすぎ).

さて,ピアノという楽器は基本的に孤独なので,友達が居なくても平気なのですが,ごくたまに合奏に駆り出されることがあります.ずっと以前,初めてそういうのをやった時,今までに無い事に気づきました.それは,他の演奏者の声や音を聞くこと.

楽譜を見ながら好き勝手に演奏するだけじゃ,合わせられません.そもそも独奏楽器や歌の連中って,伴奏ピアノが自分に合わせるんだって思ってるフシがあります(偏見).

ただでさえ他の楽器に比べてピアノ譜は音符の数が多いのに,それを見つつ,周りの音を聞きつつ,指を動かすのは,かなりの頭の体操です.老後のボケ防止には持って来いだと思うのですが,それまでに一緒に合奏してくれる友達を作っておかないと.

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「人の音を聞くこと」への13件のフィードバック

  1. >他の演奏者の声や音を聞くこと
    >伴奏ピアノが自分に合わせる
    のくだりを読んで、今年の夏に亡くなられたアコーディオン奏者の
    横森良造さんを思い出しました。 
    技術と思いやりと忍耐力とがないと彼のようにはできないものかも
    しれませんねぇ。横森さんに伴奏してもらって歌ったら、きっと歌が
    上手になったように感じられたでしょうね。
    LiLA管理人さんもそんなピアニストを目指してください。
    ん なにか?

    1. ポージィさん,残念ながら思いやりと忍耐力に欠けておりますので,その方向を目指すのは難しそうです.どっちかと言うと,歌が下手だったら,プンプン怒って伴奏やめてしまうかも.
      子供の頃からずっとピアノだけだと,合奏に慣れない人はいると思いますよ.オケとの共演が嫌で,コンサートを一切拒否してしまったピアニストもいるくらいですから.

  2. プロの指揮者(クラシックじゃないです)に聞いたんですが、
    歌手がテンポや音を外した時、
    それとわからないように合わせるんだそうです。
    お金を取るのはたいへんよ~と笑っていました。

    1. Chieさん,歌のバックのオケはそういう技が必要ですね.歌手の調子がちょっと悪いから,今日は半音下げて演奏しようとか言われたら,僕だったらパニックになります.

  3. シューベルトって確か腸チフスで亡くなったんですよね。人の音って、そうか、心音とか腸の蠕動音とか、という話ではなかったのですね、とむりやり医学ネタに。イヤホンが聴診器に見えたものでつい。

    1. misssyさん,僕が読んだ本では,梅毒治療のための水銀吸入による水銀中毒ではないかと書かれていました.重金属の恐ろしさが分からなかった時代とはいえ,凄まじい治療があったもんです.でもそういう病名だとシュウさんの名誉にも関わりますので,腸チフスにしておきましょう.

      1. そういう説もあるようですね。シュウさんだったか(たぶんもっと近世の人だと思いますが)遺体の残留水銀を測定し直して、中毒するには濃度が足らない、別の原因だ、と主張した論文があったような。まあ、ネアンデルタール人のDNA鑑定ができる時代ですから、シュウさんも汚名(?)をはらすことができるかもしれません。

        1. misssyさん,へ~,そういうのを研究してる人がちゃんといるんですね.論文というよりは,鑑識の報告みたいだけど.DNA鑑定と言えば,昔,イタリア北部で発見されたミイラ,アイスマンのDNAが,その地方の現代の住民とかなりかぶってるという話を聞いたことがあります.そんなに長年定住してるもんなのかなと,疑ってました.

  4. Gerald Mooreさんも亡くなられたのですね。
    確か日本にも「日本のジェラルドムーア」と呼ばれた方がおられました。

    1. Bunbunbunさん,ジェラルド・ムーアが亡くなったのって,ずっと昔だったような...
      今年のニュースでは,何と言ってもフィッシャー・ディースカウですね.「冬の旅」を持ってますが,あまりに暗すぎて滅多に聞きません.

  5. 僕は楽器の演奏は鍵盤から入りましたが、自分の弾く音符は少なくかつみんなの音が楽しめる合奏の方が良いですね。古い音楽をやってる分には初見も圧倒的に楽ですし。歌曲のように1番、2番、、、と同じ節を繰り返す曲を書くのが得意な人は交響曲を劇的に構成するのは不得手なんでしょうかね。でも、グレート大好きですが。

    1. 現地委員さん,独奏だと音符の数も多いし,休憩する暇が無いんですよね.たまに合奏するのは楽しいです.
      シューベルトやショパンみたいに,旋律や和声進行がうまい作曲家だと,どうしても形式上の構成より,メロディーの美しさが優先してしまいますね.シューベルトは,そこんとこ分かった上で,開き直ってグレートを書いてるみたいです.ベートーヴェンの旋律なんて,ド・ミ・ソばかりだし,ブラームスに至っては「旋律が無い」し....まあブラームスの場合は考えてやってるんですけど.

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