Beethoven Piano Sonata No.13, Op.27-1 幻想曲風ソナタ

最近,Beethovenのピアノソナタ集を引っ張り出してきてポツポツと弾いています.その一曲が,第13番Op.27-1.「月光」の名で知られる第14番ソナタと同時に作曲されたため朧月夜に霞みがちなのか,あるいは13という番号の縁起が悪いせいか,地味な存在のピアノソナタです.

13番と14番は,いづれも伝統的なソナタの形式はとっておらず,そのため「幻想曲風」と副題が付けられています.「幻想」と言ってもロマンティックな意味合いは無く,はっきりした形式が無い程度の意味でしょう.

月光はゆっくりした楽章から始まるかなり変わったソナタですが,この13番も負けず劣らず変わり者です.全楽章は続けて演奏されますが,各部の対比はかなりはっきりとしています.緩徐楽章である第三楽章は,終楽章の序曲のようでもあります.

第二楽章のscherzo.とある国際会議に参加した時のこと,ホテルのバーにおんぼろピアノがあったのです.知り合い一人がそのピアノでいきなりこの第二楽章を弾き始めたのには驚きました.彼がピアノを弾くとは知らなかったけど,それ以上になんでこの曲? ピアノの腕前を披露するのなら,もうちょっとメジャーな曲を弾くだろうに...

それはともかく,一番おもしろいのは終楽章で,楽しい列車の旅をしているかのような明るい曲.それでいて対位法が随所に使われ,演奏はちょっと面倒.僕はGlenn GouldのCDを持っていますが,例によって超個性的な演奏です.

YouTubeでBarenboimの演奏を見つけました.こっちは正統派かな.13番のソナタ,もうちょっと有名になってもよさそうな名曲です.

FacebooktwittertumblrmailFacebooktwittertumblrmail

「Beethoven Piano Sonata No.13, Op.27-1 幻想曲風ソナタ」への6件のフィードバック

  1. どっぷり聴きました・・・♪ベーチーベン最高っ!!いかにもベチ様という所に、シューマンから浮気してしまいそうな感覚に陥いりましたね、イカンイカン・・・(汗)
    私もこの2楽章好きです☆深い音を出せそうな気がして・・・(笑)!
    お友達ととっても気が合いそうです。地味専の会でも作ろうかしら◎

    1. Mimi☆Kiraさん,やっぱ基本はベチ様でしょう.焼様にはお引取り願いましょう.
      この二楽章が好きとは,やっぱ地味専ですねえ.僕は葬送ソナタのスケルツォが好きです.
      なんか乗りがいいし.

  2. 本当だ、最初の感じと途中から全然変わってしまいますね~。急に変わったのでびっくりしました(笑)。

  3. ピアニストって何曲ぐらい暗譜してるんだろう。
    それだけでも凄いと思う。

    1. Chieさん,ほんと,何曲くらいレパートリを常に持ってるんでしょうね.僕は暗譜は苦手で,楽譜無しには,猫ふんじゃったすら弾けません....猫ふんじゃったの楽譜ってあるのか?

コメントは停止中です。